想定外の罠2011年03月18日 22時24分49秒


今日は給料日だったのだが、午前中に人事部から緊急の連絡が回ってきた。何でも、給与の振り込みが不能なのだというではないか。そう、僕のメインバンクはみずほ銀行なのである。例のシステム障害の影響で、振り込みができない状態らしいのだ。ニュースでは、支店内のATMは大丈夫との情報もあったので帰り道に寄ってみたが、写真の通りATMも落ちていて、預金の引き出しも出来なかった。

まあ、常にある程度の現金は家にも用意してあるし、地銀と信金にも預金はちゃんと分散してあるから、すぐに困ることもない。被災者の方々のことを思えば、全く何でもないことだ。
ただ、今月が奇数月だったのは幸いで、これが偶数月なら公的年金の引き出しが出来なくなって全国的に大変な騒ぎになっていたのではなかろうか(支店の窓口に行けば、残高が無くても十万までは現金を支払ってはもらえるらしいが、お年寄りが押し寄せただろう。ただでさえ、偶数月の15日は銀行はお年寄りで一杯なのだ)。しかし震災の影響とはっきり言い切れないらしいのも、不思議な話だ。

それにしても、メガバンクの本店が全て東京(大阪にもりそながあるが、あれは今のところメガバンクには入らない)というのは非常に危険なことだと思う。今回はみずほだけだが、万一東京で大災害があったら、大銀行は全部アウトということになりかねないではないか。まさに全ての卵を一つのかごに入れている状態で、こんな金融機関がポートフォリオを語っているのかと思うと、笑える話ではある。昔みたいに、大阪や名古屋(神戸や札幌にもあったね)にも本店を置いている都銀がある、というほうがよっぽどリスクが低いと思うのだが。

日銀の大阪支店には、非常時の本店バックアップ機能が置かれている(唯一支店長に、六人の理事のうちの一人が充てられている支店でもある)。他の企業も、そういうことを考えておいたほうが良いのではないか。特に旧関西系企業は、そういう体制を取りやすいと思うのだが。例えば三井住友銀行には、「大阪本店営業部」という名の支店も一応残っていたりするが、実際のところはどうなのだろうか。大阪にも、代表権を持った取締役を一人置いているようではあるのだが。

(追記)関西系ではないが、東京海上日動は、関西でバックアップする体制を確立しているようだ。こういう会社もある。