久々の新駅、梅小路京都西駅(長い)2019年05月19日 20時15分39秒



(短絡線跡)

(手作り市)

(元京都市電の車両を利用した休憩所)

(京菓会館おしゃれスペース)

今年の3月に開業ばかりの、京都では久々の新駅「梅小路京都西」駅(妙に長い名前はどうかと思うけどね)をまだ見たことがなかったので、今日の午前中から散歩がてら見に行ってきました。
駅としては、まあできたばかりで綺麗ではあるけどどうということもなく。ただ、東海道本線と山陰本線の短絡貨物線跡(現在では、山陰本線に貨物列車は走っていない)が、駅北側への歩道橋として再利用されていて、ここは廃線跡歩きとして面白かったです。

せっかく来たのだからと梅小路公園の辺りをしばらくうろうろしましたが、今日は手作り市が開催されていて、なかなかの人出でした。水族館や鉄道博物館などが出来て以来、このエリアも段々変化し始めていて、京果会館の中がリノベーションでおしゃれショップゾーンみたいになったりしてました。取り壊しの予定だったということなので、これは良かったです。

微妙に京都駅から距離のあった梅小路に手軽に来れるようになったわけなので、今度はもう少し人の少ない時にまだ散歩に来てみようと思います。

選鉱場、この世の果て2019年04月14日 20時05分00秒







先週の続き。明延と並ぶもう一つの目的地が、神子畑の選鉱場でした。
ここは、明延鉱山から例の1円電車の軌道(明神電車)で運ばれてきた鉱石を処理する施設があった場所なのですが、山の中腹には古代遺跡のような施設跡や鉱石を上げ下ろしするのに使われたインクラインの線路跡が残っています。
神殿のような見た目で有名なのが、濃縮・濾過用の設備だった「ドルシックナー」という装置で、直径30メートルもある巨大なものでした。
こちらも廃墟・廃線系が好きな人に、ぜひお薦めしたい場所です。



なお、こちらはあまり知られていないようですが、明延側にも選鉱場の跡があり、神子畑と同様のインクライン跡も残っていました。
しかし、ここの崩壊っぷりというか荒れ果て方はさらに味わい深く、まさにこの世の果てという言葉がぴったりな風景でした。
明延鉱山見学の際には、鉱山町の風景と合わせて、こちらも見逃さないようにしたいものです。

地底軌道2019年04月08日 20時52分49秒



明延鉱山その2。
1円電車の後は、実際に地下の坑道を見学に行きました。約一時間ほどかけて、かなり詳しく解説してもらえたのは素晴らしく、竪坑のエレベーターというのも実物を見ることができました。

しかし何と言っても素晴らしいのは、坑道のあらゆる場所に50センチ幅の軌道が張り巡らされている様子で、あちこちに複雑なポイントが見られ、さらには軌道が直交するダイヤモンドクロスっぽいものもありました。

以前、地下のトロッコ軌道が出てくる場面を作中で書いたこともあるのですが、想像していた風景がほぼそのまんま目の前に出てきたので、それにも感動してしまいました。




(竪坑のエレベーター。この素通しのやつが毎分150メートルの速度で地下400メートルへ)

1円電車に乗る2019年04月07日 23時37分33秒







今回の旅行の目的は、昨晩泊まった養父市大屋町大杉の重伝建地区訪問と、明延鉱山&神子畑選鉱場の鉱山系遺構二箇所を訪れることでした。加えて、神子畑で教えてもらった中瀬鉱山にも足を伸ばすことになりました。

生野鉱山とセットで扱われることも多いこの三箇所ですが、生野は二回も見に行っているのに(いずれも竹田城とセットでした)、こちらの方面にまでは来たことがありませんでした。京都からは遠いイメージでしたが、新名神高槻区間や北近畿豊岡道の整備で、ずいぶんアクセスも良くなりました。

今日の目玉の一つが、明延と神子畑を結んでいた明神電車の「1円電車」。
わずか料金1円で乗れる鉄道と、子供の頃に本で読んだりして知っていましたが、残念ながら明延鉱山の閉山とともに廃止されてしまっていました。
その「1円電車」の車両がそのまま動態保存されているということで、わずかな区間ではありますが、月に何回か体験乗車することができるのでした。

実際に見ると、ものすごく小さくて狭く、これに30分も乗るのは大変だった気もしますが、ともかくあの「1円電車」に乗れるということで、非常にテンションが上がりました。このような車両がちゃんと保存されたというのは、嬉しいことです。
料金は1円以上(あとはお志)という扱いでしたが、ちゃんと三人で1円ずつ払って切符を買いました。ただし、「これは別扱い」といいながら募金もしてきましたけどね。

眠り続けたモノレール2018年03月10日 21時14分11秒






今回の姫路行き、最初に向かったのは手柄山公園のモノレール展示館(無料)。
1966年からわずか8年間の営業だったことから、幻のモノレールとも呼ばれる姫路市営モノレールの車両が展示してある施設で、旧手柄山駅の駅舎が使われている。
車両が止まった状態で長年閉鎖されたままになっていたこの駅舎も幻の駅跡として一部で知られていた(時々、報道向けに公開されたりはしていた)のだが、数年前に整備の上公開されることになったようだ。市職員の方とも少し話をしたが、どうやら役所内の一部の人の熱意からスタートして公開に漕ぎ着けたような雰囲気が感じられた。

日本でも最初期のモノレール、その車両と駅が眠り続けていたというのは大変興味深く、メジャーな鉄道博物館よりも面白いくらいである。大喜びで見学したのだったが、つい去年までは途中駅の大将軍駅(マンションの中をモノレールが通るという、すごい駅舎で有名だった)も残っていたことを思うと、少し残念ではある。
今回驚いたのは、このモノレール何と日本海側の舞鶴まで延伸するという超壮大な構想があったらしいことで、そのうちわずか1.8キロが開通しただけで廃止になったわけである。

車両と並んで面白かったのが、当時の駅広告が保存されていたことで、昔の写真にも写っている看板がいくつかそのまま残されていた。修復はされているようだったが、こちらも何とも味わい深い。というか、ちょっと絵柄が怖かったですが。


ICOMOSに感謝2015年05月04日 20時51分09秒



つい先ほど、軍艦島を含む「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産への登録を勧告されたというニュースが入ってきた。何とか保存してほしいけど、世界遺産は厳しいんじゃないかと思っていたので、これは嬉しい知らせである。まだ最終的に登録されるかどうかは分からないが、可能性が一気に高まったのは間違いない。

実はこのところ、次作を書く関係で軍艦島関連の本を持ち歩いていて、今日も夕方に資料を読みながら文章を打っていたばかりだった。数年前にツアーで上陸したのも、これを書くための取材みたいなものだったくらいで、実際に手を付けたら途端にこういう知らせが入るというのも何かの縁のように感じる。
もっとも、今の実力ではまだ満足の行く出来上がりになる可能性は低そう。まあ、ライフワークみたいなものだろうと思っている。

はならぁと2014@生駒宝山寺参道2014年11月19日 22時40分34秒



奈良県内の各地を舞台に、恒例となった「町家の芸術祭 はならぁと」が開催されている。
今年もどこか一箇所は見に行こうと思っていたのだが、生駒山の宝山寺参道が面白そうだったので、この前の日曜日に出掛けて来た。
生駒のケーブルに乗るのも久しぶりで、参道の雰囲気も古い町並みというほどではないものの風情があり、ここに来ただけでも十分面白かったのだが、すごかったのがメイン会場である「旧たき万旅館」。
増築に増築を重ねたとかで、立体迷路のようになっているその旅館の廃墟感にマッチするように現代アートが展示されている様子は、正直なところまるで肝試し。昼間だからまだいいのだが、ひと気のない旅館跡の中を歩き回るのは(たまたまかも知れないが、人が少なかった)、結構怖かった。

作家さんたちの意図はわからないが、絶対怖がらせようとしてるとしか思えなかったんだけどなあ。ともかく、ものすごく面白かった。






鉄道を失った町2014年10月17日 21時43分07秒

(旧恋路駅跡)

能登半島には「のと鉄道」という第三セクター鉄道があって、今でも穴水までの路線が運行されているが、つい十年ほど前まではその穴水から半島の先端近い蛸島までの路線があり、さらにその数年前までは輪島までの路線もあったのだが、残念ながらどちらも廃止されてしまった。

地元の人たちはよほど無念だったのだろう。輪島や宇出津と言った主要な町の駅跡には、かつて鉄道があったことを伝える立派なモニュメントが作られていた。地名も今でも「○○駅前」のままである。恋路駅のように、線路もホームもそのままに足漕ぎ式トロッコの駅として利用されている駅もあった。
輪島なんか相当有名な観光地だし、間もなく開通する北陸新幹線がもし十年早く金沢まで来ていれば、鉄道も生き残ることが出来たのではなかろうか。
観光で訪れただけの我々も、何だか無念な気持ちになったのだった。



(旧輪島駅跡)


(旧宇出駅跡)

湖畔の神秘空間2014年01月12日 12時15分07秒





昨日はいつものメンバーで、びわ湖のほとりにある某巨大ショッピングモールへ行ってきました。
と言っても、普通のショッピングモールではありません。実はここはネット上の一部で「生きる廃墟」として有名になっている場所で、2008年の開業時に200店舗あったテナントが、現在は実質3店舗にまで減っているというすさまじい状況になっています。あのイオンモール京都でさえ130店舗ですから、ここの巨大さは相当なものです。

今もなお館内の空調は効いているし、照明もちゃんとついているし、入り口にはきれいな受付嬢もおられるしと、非常にシュールな状況で、怖いと言うよりは幻想的というか神秘的というか、現実ではないどこかに迷いこんだ感じで、申し訳ないけど非常に楽しかったです。
営業中の3店舗の一つであるカフェでみんなでお茶をしましたが、座り心地の良いソファーでゆっくりくつろげて、窓からはびわ湖が一望できるし、ものすごく快適でした。ここが最後まで生き残ったというのもうなずけます。

モール側では、こういう形で有名になるのに困惑しているようで、残念ながら最近になって館内撮影禁止になってしまったので、写真は撮れませんでした。禁止になる前に撮られたらしい写真を転載しておきます。今年の終わりには再生に着手するようですが、さすがにこんな立派なモールがこれではもったいないので、頑張って欲しいところです。

旧紀州鉱山のトロッコ列車2012年05月22日 19時48分30秒


旅行の二日目、龍神温泉から本宮を経由して新宮方面へと向かう途中で、そう言えばこの辺りに鉱山鉄道が残っている場所があったような、ということを思い出した。調べてみると、湯ノ口温泉というところに旧紀州鉱山のトロッコ列車が残っていて、温泉へ向かう交通手段として使われているらしい。
面白そうなので、立ち寄ってみようと言うことになった。

酷道の狭い山道を走り抜け、湯ノ口温泉にあるという駅にたどり着くと、間もなくトロッコ列車がホームに入ってきたのだが、その車両を見て驚いた。まるで現役当時の鉱山鉄道そのものと言うべき極小の木造車両で、窓にガラスがあること以外は当時の「人車」そのままということらしい。

喜び勇んで乗り込むと、車内はものすごい狭さで、頭がつかえそうなほど天井は低い。走り出すと、足元からゴトゴトと強い振動が伝わってきて、恐ろしくうるさい。全線ほぼトンネル内というのも、いかにも鉱山鉄道という感じ。
所要時間はわずか十分間程度だったが、他の観光用「トロッコ」とは桁違いにリアルなこのトロッコ、非常に楽しくて、仲間と一緒に大はしゃぎしてしまった。
もちろん黒部峡谷鉄道だの大井川鉄道のダイナミックな路線とは比較にならないが、本物の鉱山鉄道を体験できるという点で、このトロッコ列車、おすすめである。