謎の巨石とホテルの洋食2012年08月12日 22時25分08秒




以前から一度行ってみたいと思っていた、兵庫県高砂市の生石神社にある、「石の宝殿」を友人たちと先日見に行ってきました。
岩山を掘り抜いて作ったと思われる、立方体状の巨大な石造物で、エチオピアの世界遺産「ラリベラの岩窟教会」にちょっとだけ似てるような似てないような。なんとも不思議なご神体。周りを何周か歩きながら、「何だろうね、これは」と首を傾げてました。

ちなみにこれは「日本三奇」らしく、他の二つは「塩竃」と「天逆鉾」(ロンギヌスの槍だな、これ)だそうですが、どちらも残念ながら見たことはありません。

ついでに、六甲山神社の「石の宝殿」と越木岩神社の「甑岩」も見てきたのですが、移動で六甲山系の稜線を走ってドライブする途中で、六甲山ホテルに立ち寄り、ここで昼食。一番安い洋食のランチというのを食べたのですが、それでもさすがにこれはなかなかおいしかったです。
「たまにはこないな、ええもんも食わんとなあ」と、おっさん三人で喜んでました。食後のソフトクリームもうまかった。
六甲山ホテル自体も、古びた高原ホテル風のたたずまいが、好ましく思えました。涼しかったし、一度泊まってみたいものです。

余談ながら、スマホのカメラはやっぱりアレですね…。

(RX100で撮影)

(こちらはツイート用に、IS03で撮影した写真。あんまりおいしくなさそう)

過程2009年02月26日 22時46分03秒

わざわざ徒歩で山を登って参拝しに行くのは、足で登る以外に手段がないからこそ意味があるのだ、と思っていたのだが、単に登るだけでもかなり面白いのだと言うことが次第に分かってきた。例えば稲荷山の山頂までケーブルカーが通じていたとしても、それでも足で登るほうが面白いだろう、そういうことだ。

伏見稲荷に登る2009年02月22日 21時57分04秒









またまた参拝登山シリーズと言うことで、いつものメンバーで今度は伏見稲荷大社へ。全国のお稲荷さんの総本宮である伏見稲荷。ここは「千本鳥居」の風景が有名ですが、この鳥居が連なる参道が、ずっと稲荷山の山頂(一の峯)まで続いているのだ、ということは案外知らない方もおられるかも。鳥居の数は、一万基以上はありそうです。

稲荷山に登るのは学生時代以来でしたが、一周約2時間の参拝コースはなかなか楽しかったです。標高は233メートルに過ぎませんが、先ほど書いたように無数の鳥居が続き、たくさんの「お塚」(4枚目写真)があり、何より山頂近くに至るまで、古びた茶店がいくつもある(そしていくつかの茶店には猫がいる)のが、町並み好きとしては興味を惹かれて、全然退屈しませんでした。

昔登ったときは、ここまで面白いと思った記憶がありません。やっぱり少しずつ、興味のポイントが変わってきてるのでしょう。まああの時は、バイトで脚立を担いで登ったので、そんな余裕はなかったのかもしれないけど。

最難関の国宝2009年02月04日 22時44分09秒

僕が山の上のお寺とか、修験道場とかに行くようになった一番初めは、鳥取県の三朝にある三仏寺投入堂だった。
世界遺産候補に名乗りを上げたりしたので、昨今ではテレビで取り上げられるようなことも増えてきているが、8年前に訪問したときは、僕は全く何も知らなかった。

「面白いらしいですよ」と無責任に言う後輩に連れられて行ってみたのだったが、ここはとんでもない難所であって、「今足が滑ったら絶対死ぬ」みたいなポイントが何箇所もあるようなハードな参拝登山なのだった。何も考えてなかったので、靴もただのローファー、しかも雨上がりと言う条件なのだからむちゃくちゃだ。鎖につかまったりして、必死で登った。

しかしそれだけに、投入堂のところにたどりついたときは、「良くここまで来た」と感慨ひとしおなのであった。ただ、帰り道は登りにまして大変なのだったが。ちなみにここは、日本の国宝建築物で最も見るのが大変な場所とも言われているようである。

立木観音に登る2009年02月01日 20時20分48秒






このところ凝っている、「参拝登山」シリーズのミニ版として、石清水八幡宮と、滋賀県の立木観音にいつものメンバーで行ってきました。石清水は何度となく行ってるのでともかく、立木観音は以前から一度行ってみたいと思っていた場所。

ここはやはり山の上にあり、高低差は150メートル程度なのですが、700段の石段で一気に上るというコースなので、結構しんどかったです。境内はそれほど広くはないながら、「山の上の別世界」的な雰囲気があって、はるばる来た様な気分になりました。特に、古びた休憩所(お茶とゆず湯を出してくれる)は味があって、動きたくなくなるような落着きを感じました。

帰る頃には、石段が灯篭の灯りで照らされていて、これも神秘的で良い雰囲気でした。

天王山に登る2009年01月12日 21時37分46秒

この前の愛宕山登山が結構面白かったので、では次はと言うことで手ごろなところを考えてみると、上醍醐寺が良さそうなのだが、去年の火事の関係で拝観中止中。
それならば、天王山にでも行ってみようかという話になって、昨日いつものメンバーで登ってきた。さすがに高さが愛宕の1/3くらいしかないので、あっという間に登ってしまい、少々物足りない・・なんて感じるようになってしまったのはちょっと驚き。ちなみに、山崎聖天からの登りのほうが、宝積寺から登るより傾斜が急でしんどいようです。

ところが帰ってきてから確認したら、なんと上醍醐寺1月7日から拝観が再開されてたらしい。ならば、次はここだ。

明けましたね、20092009年01月01日 18時59分11秒



というわけで、2009年になりました。今年で、「まちなみ街道」を始めてからついに10年になるんですが、それにしても何とあっという間だったことか。

今日は、生駒聖天に初詣。ここは「宝山寺」という名前なのでもちろんお寺なんですが、参道には鳥居もあるし、聖天様自体がそもそもヒンズー教起源ということもあって、要するには庶民信仰のテーマパークみたいなところです。参道から生駒の町の夜景が見下ろせるのも、なんだか神秘的で良い感じです。

「文化系」登山、愛宕山に登る2008年11月02日 21時37分59秒



高尾山のさらに西、右京区の山奥に愛宕神社というのがあって、全国の愛宕神社の総本社として知られている。愛宕信仰の本場であり、修験道の霊場でもあるから、一度行こうとは思っていたのだが、未だに行ったことがなかった。というのもこの神社、愛宕山という山の頂上付近にあり、この山には交通手段がない(戦前にはケーブルカーがあった)からなのである。

そこで昨日、某「京都うらみちあんない」管理人以下数名で、この愛宕山を登ってきた。600メートルくらいの山かと思っていたが、標高は900メートルあり、うち標高差800メートルをまともに登らないといけないと言う。うらみち管理人は元ワンゲルだから楽勝で、その他にも最近登山を始めているメンバーもいるのだが、僕の方は登山経験少なく(修験道場は何箇所か行ったが)、実は自分の足で登る山としては、もっとも標高差があるということになる。

一番ポピュラーな表参道を、清滝から登ったのだが、やはり単なる登山というよりは、とてつもなく長い参道を延々登るという感じで、案外退屈せず、楽しかった。石段も多くて、むしろ下りが足にこたえた感じ。一番ペースの遅いメタボのメンバーを先頭に、約2時間で神社にたどり着いたときは、かなりの達成感があって、清清しい一日だった。