カセットプレイヤー再び2024年02月16日 12時29分22秒





昨年のクリスマス、天王寺に出かけたついでにビックカメラ(京都からは撤退してしまった)の店内をうろうろするうちに、前から気になっていた東芝の「Walky」を買ってしまいました。
この懐かしいブランド名に覚えのある方もおられると思いますが、これは80年代くらいに発売されていたポータブルカセットプレーヤーの名前で、昨今のカセットテープのブームに合わせて、東芝が発売した「令和のWalky」と呼ばれている製品です。

やはり、一番人気のシースルータイプが魅力的で、買ったのもこのタイプ。
令和の今、わざわざ新製品として出してくるだけはあって、USB Type-Cでの給電が可能で、何よりすごいのはBluetooth接続でワイヤレスイヤホンでカセットを聴けること。
こちらも昨年末に買った、ソニーのノイズキャンセリングイヤホン(C-700N)で実際に聴いてみると、周囲の騒音が消えた状態で、ヒスノイズを伴ったカセットの音が純粋に聴けるという面白い体験ができます。

古いテープを色々聞きましたが、カセットテープってこんな力強い音だったんだなと改めて感心します。
あと、「REINCARNATION」などの80年代のユーミンのアルバム曲が素晴らしいことに、改めて気づきました。
カセットでしか持ってなかった曲がかなりあったのですが、「メトロポリスの片隅で」なんか本当に音が格好いいですね。
何もかも、みな懐かしいです。

お別れのサンダーバードで冬の金沢へ2024年02月19日 20時32分44秒



(最後の福井県内サンダーバード)

関西から金沢方面へ直通の特急サンダーバードが、北陸新幹線の敦賀開業に伴い、3月で敦賀以遠が廃止になります。
長年利用した特急ということで、最後に一度乗っておこうと思い、先月の終わりに金沢まで出かけてきました。
観光客が震災後減少しているということだったので、その応援という意味もあります。

快適な特急で金沢まで2時間少し、そこからIR石川鉄道とあいの風とやま鉄道を経由して、まずは高岡へ。
北陸新幹線が新高岡経由となったことで、本来の駅前周辺がどのような状況かは気になっていましたが、駅と地下街は非常に大規模なリニューアルが行われていたものの、あまりに閑散とした状況で心配になりました。
平日の昼間だったので、そのせいだったのかもしれない、と祈るばかりです。

(高岡駅前地下街)

高岡駅からは万葉線に乗って、海に近い吉久の町並みへ。
比較的近年に重伝建地区に選定された場所でしたが、地震の大きな被害は見当たらないようでした。
しかし、電車の走る通りを一本隔てた場所では、川の対岸にあたる伏木と同様に、家屋の沈下や損壊などの被害が出ていたようです。

(吉久の町並み)

中心市街に戻り、久々に山町筋を少し歩いてから、再び電車で金沢へ。
この金沢・富山間、行きもでしたが特に帰りはラッシュ状態で、不採算区間とも思えないのに、新幹線の並行路線ということで県ごとの三セクとなっているわけで、非常に非効率な話だと思います。
サンダーバードも、こんな仕組みでなければ廃止にならなかったかもしれません。

金沢では繁華街の香林坊・片町の近くで泊まりましたが、通りはたいへんにきらびやかで、いつもと変わらない都会的な雰囲気。でも、やはり人出はいくらか少なかったかもしれません。
金沢は20代以来何度も繰り返し来ているし、おととしの夏にも立ち寄ったので久々という感じではありませんが、実は一人で泊まったのは初めてだと思います。友人などと旅行に来るのにちょうどよい距離の街なのです。

(香林坊)

翌日は、金沢城と兼六園を歩いて、ここは来たことがなかった石川県立歴史博物館を見たりしました。
石垣の一部が崩れた金沢城は庭園などに入れず、21世紀美術館は閉館中で、やはり地震の影響はいくらか感じられました。
以前、同じく冬に来たときは、兼六園がライトアップ期間中で、非常に美しかったのを思い出しました。

(雪の金沢城)

今回は金沢の町並みはメインではないのですが、ひがし茶屋街の路地にあるお寿司屋さんでカニ丼を食べたり、主計町から暗がり坂などを上がって新町・鏡花通りを歩いて、町屋カフェ(人気のパティスリーらしい)でケーキを食べたりと、観光らしいこともしました(半分はそのためにきたわけなので)

お寿司屋さんで「金沢を楽しんでいってください」とお店の方に声をかけていただいたのが、思い出に残りました。
どちらも大変おいしかったです。

(カニ丼、茄子のそうめん付き)


(木苺のチーズケーキとベンガルティー)

(元料亭の、町家パティスリー)