政令市の出番2011年03月20日 20時50分19秒


有馬温泉は、かなりの賑わいを見せてはいたが、三連休にしてはちょっと人が少ない気もした。やっぱり自粛ムードだろうか。たまたまいわきナンバーの車に乗った家族を見かけたが、あの人たちは関西への避難組だろうか?
有馬は実は神戸市内(北区)で、市内にこれだけの温泉地がある政令市というのはなかなかうらやましい気がする。

被災地では、いよいよ行政機能の再建が課題になってきている。戸籍データを全て喪失した町(法務局のバックアップまでやられたようだ)もあるようで、これからが大変な作業になるだろう。国や県も全力で支援するとのことだが、市町村派遣経験のある職員はともかく、現場を知らない人たちではどうにもならない部分もある。

現場経験者(消防職員や区役所勤務経験職員)を多く抱え、しかも広域行政能力も持ち、国との直接交渉にも慣れている自治体となると、ここは政令指定都市しかない。元々連携が極めて緊密で、「仲良しクラブ」と揶揄されることもある政令市市長会だが、今こそ総力を挙げてバックアップに入るべきだろう。
京都市からは、すでに延べ五百人体制で職員が連日被災地に派遣されている。府から色々言われている大阪市だが、ここぞとばかりに政令市トップのその高い能力を見せて欲しい気がする。


~「関西四都市緊急声明」より(抄)~
阪神・淡路大震災を経験した神戸市をはじめとする我々関西4都市は、被災地の痛み、苦しみを我がことに感じており、災害発生直後から相互連絡体制を整え、被災地に対して緊急消防援助隊などの応援職員の派遣や食料、飲料水、毛布、災害用仮設トイレなどの支援物資の提供を行ってきたところであります。
我々関西4都市は、阪神・淡路大震災の経験と教訓を活かし、基礎自治体の中で最も広範な実務経験と高度な行政能力を有する政令指定都市として、今後の支援と復興のため積極的に取り組むことを改めてここに表明します。