絶景廃線跡・片上鉄道跡を走る2022年08月01日 10時37分50秒
















コロナ時代の次世代レジャー(個人の意見です)として、最近時々出かけている廃線跡巡りですが、岡山には大物があります。旧片上鉄道の廃線跡が、ほとんど前線に渡ってサイクリングロードとして整備されていて、鉄橋やトンネル、それに駅の跡も何か所も保存されているのです。

一番有名なのは吉ヶ原の駅跡で、ここではかつての車両の保存運転なども行われており、全国的にも知られているのですが、ここは車でないとちょっと遠い。
それで、今回は和気駅から旧天瀬駅の先まで、往復12キロのコースを見てきました。和気駅前の観光案内所でレンタサイクルをすぐに借りることができるので、便利なコースです。

観光案内所は15:30まででしたが、レンタサイクルはその時間を過ぎても返しておけば大丈夫ということで、かなりゆっくり走ってきました。(観光案内所の建物は銀行の古い建物を再利用しており、それだけでも一見の価値あり)。

この区間は、ほぼ全線にわたって吉井川と並行する区間で、和気からはひたすら登りの路線となりますが、鉄道路線なので勾配はさほどではありません。
それでも、何せ気温が気温なのでペダルを漕いでいるとすぐに汗だくになってしまい、日陰で何度も停車しては水分補給しながら休息を取りましたが(押すだけで瞬間冷却できる「ヒヤロン」というのを初めて使いました。持続時間はわずかですが、かなり冷たい)

まず最初に長い鉄橋から始まるのが、なかなかテンションが上がるところで、全線に渡っていかにも鉄道跡らしい風景が見られます。さすがに列車は自転車よりはかなり速かったと思いますが、それでも当時の車窓風景を想像しながら走ることができました。広い川面を眺めながら疾走できるのも大変良い。

ハイライトはやはり天瀬駅跡。駅舎の一部が修復保存されているのですが、この風景が実にいいんですよね。以前から写真で見て、一度行ってみたいと思っていたので、ホームに立った時は嬉しかったです。
他の観光客は、一人も現れませんでした。

港町・伏見のライトアップ2022年08月11日 13時20分05秒
















先日、伏見区旧市街地の酒蔵通りや宇治川派流沿いで、ライトアップイベントが開催されました。例年8月に開催される「京の七夕」イベントの一環でもあったようです。
(酒蔵通りのライトアップは8/14まで行うようです)

せっかく近所での久々の大きなイベントということで、一眼レフを持って歩いてみましたが、やっぱり伏見の酒蔵や水路は絵になります。元々は独立した別の城下町(旧伏見市)ということで、京都市中心部とはまた違った雰囲気があるのがいいですね。水運の拠点だった内陸の港町、というのも貴重です。

この二十年ですっかり観光地のようになった竜馬通りでも、七夕出店というイベントが同時開催されていて、なかなかのにぎわいぶりでした。こんな時くらいは多少混み合っても良いので、来年以降もまた継続して開催されればいいなと思います。

避暑地と猫@八瀬2022年08月21日 16時24分04秒









猛暑日が続いた先日、さすがにこれは近場でいいからちょっと涼みに出たいなと思って、出町柳から叡山電車で15分ほどの八瀬まで出かけて来ました。
つまりは市内から、ほんのわずかな距離しかないわけですが、ここはもう不思議なくらいに涼しくて、ひんやりした風が吹いてきます。
川べりでは、水遊びを楽しむ家族連れが何組もいました。

ほっとしながら、木陰の岩に座って本を読んでいたら、まだ若そうな猫さまが姿を現しました。
最初は、少し離れたところからこちらの様子をうかがっていましたが、呼びかけてみたら近づいてきて、服やリュックにしきりにスリスリしています。
撫でてみても、まったく嫌がらないので、周りをぐるぐるする猫をずっと撫でていました。
さすがは避暑地の猫、慣れているようで、本当に人懐っこくてかわいかったです。

18切符の旅その2・石川へ2022年08月27日 19時49分26秒
















全部で5回分ある18切符の3回目と4回目を使って、石川方面に出かけて来ました。
当初から、今年の夏は石川へ行こうと思ってはいたのですが、福井県南部などの記録的な大雨で北陸本線の運行が不能になったり、宿泊予定だった小松市が梯川の氾濫で被害を受けたりしていて、すこし様子を見ていました。
幸い、復旧が進んだ様子だったので、8月の終わり近くになってようやく出かけることができました。

メインの目的地の小松は、人口約10万人の石川県第2の都市ですが、なぜか今まで一度もまともに訪れたことがなく、一度行こうとずっと思っていました。
古い町並みも残っているということで、どんなものかなと思いましたが、なかなか立派なものです。いかにも北陸らしい、袖うだつが続く町並みを歩くことができました。
小松城址の芦城公園も、ちょっとミニ兼六園的な雰囲気もあってよかったです。

宿泊は小松駅の目の前で、まさに町の中心部を眺められるというロケーションの部屋でしたが、知らない町の夜景を眺めると言うのは良いものです。
寝る前まで、ずっと町の様子を見ていましたが、さすがに相当な規模の町だと言うことが感じられました。

午後に少し時間が余ったので、2駅隣の能見根上という駅まで電車に乗って、海を見てきました。
「加賀舞子」という立派な名前のついている海岸でしたが、海水浴場にはなっていないとかで誰もおらず、打ち寄せる波を静かに眺めることができました。
あちこち出掛けたこの夏、これが唯一の海辺の砂浜となりました(琵琶湖には行ったので)。

久々の金沢、七尾から京都へ2022年08月30日 21時09分50秒

(夜汽車)















18きっぷでの石川旅行の二日目、あまり予定も考えていませんでしたが、小松まで来たのだからやはり金沢に行こうと、さらに東へ進みました。
金沢は一応5年前にも来ているのですが、その時は岐阜の種蔵へ行く途中で、寺町の町並みを見ただけ。その前となるとほぼ10年ぶりでした。

事前の予報も外れて天気も良く、主計町をスタートにひがし茶屋町、卯辰山麓やにし茶屋町など、結局ほとんどの町並みを歩き回ることになりました。
今回はニコン1と超広角ズームを持ってきていたので、町並みの再取材にはぴったりだったわけです。
長町の水路が増水して、濁流が流れていたのは驚きましたが、また前日にかなり降ったようでした。

昼過ぎには金沢を離れ、七尾線に乗ってさらに能登半島方面へ。沿線の風景は、すっかり秋になっていました。
七尾で一時間滞在し、すぐにまた七尾線で引き返したのですが、その時点で17時。で、帰りの電車の中で気づいたのですが、18きっぷで京都まで帰るとなると、その電車が実は終電になるのでした。最速で乗り継いでも、京都着が23:20。
そんなにかかると思っていなかったので驚きましたが、七尾滞在を延ばしていたら帰れないところでした(サンダーバードか、米原から新幹線利用になる)。

しかし18きっぷの旅は、そこからが真骨頂と言っても良いものでした。どの列車も最終の鈍行、たとえ車両は新型でも、夜汽車のような風情のある列車を何本も乗り継いで帰る旅の心細さは、まさに学生時代の旅行を思い出すものでした。