摩天楼の地方都市2005年10月29日 19時27分48秒

JR大阪駅周辺を梅田といい、100~190m級の超高層ビルがいくつも建ち並ぶ、日本の地方都市では最大規模の都心部を形成しています。
この梅田の再開発を牽引してきたのが、少し前なら阪急電鉄(茶屋町地区)、最近では阪神電鉄(西梅田地区)です。買収騒ぎも、この西梅田地区の膨大な資産を狙ったものだとも言われているようです。

そして西梅田再開発がほぼ完了した今、梅田の再開発は次の段階に入りつつあります。大阪駅北側の駅ビル建て替え(これで大阪駅は、南北両側を超高層駅ビルにはさまれることになります)、そしてそのビルへの三越入居が予定されているのです。

結局、阪急梅田本店建て替えは、このような動きへの阪急としての対抗策なわけです。仕方がないということは分かるし、高層建築好きとしては、新しいビルが建つのは楽しみでもあります。ただ、あのコンコースの空間はあまりに惜しい、残すべきだ、というのが僕のスタンスとなっています。だって、建て替え作業のために「一時的に必要になる場所」だから壊すなんて、あんまりじゃないですか。

あと、難波地区にも頑張って欲しいですね。梅田ばっかり発展するのは面白くないです。ということで、パークス2に期待。がんばれ、南海。近鉄も。
(写真は、西梅田・ハービス方面)

http://d.hatena.ne.jp/nakamu1973/20051029/1130567522

コメント

_ 中村圭太郎 ― 2005年10月30日 00時14分26秒

 一時的に必要だから壊す、というと、思い出すのは旧JR奈良駅舎の問題ですね。あれも、立体化工事のための仮線路(!)を敷設するために邪魔になるので壊す、という話でした。そりゃあんまりだ、という市民や建築家の反対で、あの歴史的な駅舎は残ることになったわけです。今は綺麗に化粧直しされて、まだ何にも使われていませんが、出番を待っているところですね。(コンサートホールにでも使えば良いのに)
 しかしなあ、建築史的には、たぶんJR奈良駅舎より梅田阪急のほうが重要なんじゃないかなあ、と思うんですが。
 
 
 

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