GW後半・大津市内限定ツアー2018年05月05日 22時03分37秒




(外輪船ミシガン)

(旧琵琶湖ホテル)

(律院庭園)

GW後半は、いつものメンバーでの観光。もちろん遠出はなしで、今回は大津市内限定ということに。しかも今まで行ったことがないようなところに行く、というテーマで検討した結果、まずは琵琶湖であの外輪船「ミシガン」に乗ることになった。子供の時から散々CMを見てきた「ミシガン」、出航を見送ったことも何度もあるが、今まで自分で乗ろうという発想が一度も思い浮かばなかったのである。
ちなみに琵琶湖の船には、沖島の時と竹生島の時にそれぞれ乗っているが、大津港から船に乗るのは初めてである。

ミシガンのクルーズはランチビュッフェ付きで80分、そこそこ長いようだが食事をしているとあっという間に時間が過ぎてしまい、デッキなどをうろうろしているうちにたちまち大津港へ戻ってしまった。しかし、非日常感はそれなりに楽しめて、やはり一度は乗っておいて良かったという感じ。いつもの大津の景色を湖面の側から見るというのも新鮮だった。

それから、湖岸を少し北上して旧琵琶湖ホテル(びわ湖大津館)へ。こちらも初めてだったが、昭和の初期に建てられた滋賀県一の格式を誇る国際観光ホテルだけに、内装はなかなか豪華なもの。現在の新琵琶湖ホテルへの移転後、建物を保存することにしたそうだが、こちらも一見の価値はあった。阪急が宝塚ホテルを取り壊すとか言っているのに比べると、立派なことである。

次はさらに北上して、坂本の門前町へ。里坊の特別公開を行っているということで、あまり時間はなかったのだが、国の名勝庭園に指定されているという律院の庭を見学。坂本は何度も繰り返し来ているのだが、庭園の特別公開を見たのはこれも初めて。大津だが初めて、という企画テーマを、一応最後まで徹底することができたのだった。

(湖都・大津市)

GW後半・天王寺七坂を歩く2018年05月13日 09時54分09秒


(口縄坂)

(聖源寺坂)

(天神坂)

(走馬神事)


連休後半は、本来ならもう一日うらみちあんないの取材を行う予定だったのだが、管理人が珍しく(というか今までに例が無い)急病とのことで中止となってしまい、日程が空いてしまった。
遠くへ行く気分にはならないので、ふらっと大阪市内を歩きに行くことにした。上町台地の西端に「天王寺七坂」というのがあり、この辺りは多数の神社が集まる寺町として知られているのだが、その辺りを散歩してから難波に立ち寄ろうという感じで出かけてきた。

難波・天王寺・上本町のいずれのターミナルからも1キロ程度しか離れていないという、まさに都会のど真ん中ではあるのだが、寺院の塀や門と石畳の坂が歴史的な趣のある景観を作り出していて、ちょっと別世界のような感じがするのが面白い(良く見ると、寺院の向こうにラブホテルの派手な看板が見えていたりする)。殺風景と思われがちな大阪だが、こういう場所も残っているのである。人は少なかったが、マップを手にした観光客と思われる人も、わずかに見かけた。

坂を上がったり下がったりした後、難波へ向かう途中で生國魂神社に通りがかると、ちょうど「走馬神事」というのを行っていた。昔は本当に流鏑馬をやっていたようだが、今は回転する木馬の上から矢を射るという行事になっている。ちょうどその二日前に下鴨神社での流鏑馬にも参加した射手の皆さんということで、ほんのすぐ目の前で矢を射るところを見ることができて、なんだか得をしたような気分になった。

帰り際には予定通りなんばパークスをうろついてきたが、下寺町から10分程度歩くだけで一大繁華街というギャップはなかなか面白いものであった。しかし、ミナミにもすっかり縁がなくなった。わざわざ京都から大阪に買い物に出ること自体、あんまりなくなってしまったのだけど。

町並み写真館「水口」2018年05月20日 19時53分06秒



(三筋の町、分岐点)

まちなみ街道の町並み写真館に、滋賀の「水口」を掲載しました。
初めて訪れたのは2001年、それ以来4、5回は訪れていますが、古い町並みが多数残る滋賀の中でようやく掲載の順番となりました。

本文中にも書いた通り、東海道の左右に二筋の通りが並行する「三筋の町」が有名で、その分岐点ぶりが非常に分かりやすいこの風景は、十数年経っても変わっていません。
かつてはこの東海道に、ものすごく古びたアーケードがあったのですが、二年前に再訪した時にはもう跡形もありませんでした。そう言えば、近江八幡でも同じようにアーケードがなくなった商店街がありましたが、要するには屋根だけが残っていて、商店街としての機能はすでに失われていたということなのかも知れません。淋しいことですが。

(2005年当時)→現状(グーグルマップ)

地下の泉2018年05月27日 20時22分22秒



(泉の広場)


(トレビの広場)

梅田地下街《ダンジョン》の終着点としても知られる「泉の広場」の噴水が2019年に撤去されるという話を聞いた。ある年齢以上の関西人にとっては「泉の広場上る」というCMのフレーズでもおなじみだろう。
この前久々にミナミのなんばCITY辺りを歩いたところだが、比較的よく出かけるキタにしても最近はルクアとかグランフロントばかりでホワイティとかの地下街を歩くことは少ない。水が流れる地下街と言えば阪急三番街だが、そちらもほとんど立ち寄ることがなくなっているので、セットでふらりと歩いてきた。

延々歩いてたどり着いた泉の広場は、そう言えばこんなのだったなあ程度の感じ(昔とは改装されている)ではあったが、地下にこういう場所があるのは貴重で、開放的な感じさえするのがとても良い。
阪急三番街の「川」は子供の時に大好きで、この「トレビの広場」にかかる橋が特に好きだった記憶があるのだが、こちらもさすがに相当に様子は変わっている。

いずれにせよ、息詰まるような感じになりがちな地下街にこういう空間を作ったというのは、高度成長期の大阪はまだ力と余裕があったんだなあと思わずにいられない。
泉の広場には「水の都・大阪のシンボル」という当時の市長名入りの銘板があったが、ならば残したほうが良いのではなかろうか。昨今の大阪は、こんな話ばっかりだけどね。