うらなり ― 2009年11月12日 21時09分28秒

小林信彦氏の「うらなり」が文庫になってたので、早速読んでみた。
夏目漱石の「坊つちやん」の登場人物である、あのうらなりの視点から書かれた、いかにも小林氏らしいひねった小説で、こんなのは当然時代考証など含めて相当な知識が無ければ書けない。
正義の主人公であったはずの坊っちゃんが、常識人のうらなりから見ると、脈絡のない行動を繰り返す、ほとんど性格破綻者のように書かれていて面白い。
漱石の小説はそんなに読んだわけではないけれど、「坊つちやん」とセットのように語られることの多い(実際同時に書かれたとのこと)、「吾輩は猫である」の面白さは異常なほどである。何度読んだか分からない。小説として目指すべき、一つの理想であると思っている。
夏目漱石の「坊つちやん」の登場人物である、あのうらなりの視点から書かれた、いかにも小林氏らしいひねった小説で、こんなのは当然時代考証など含めて相当な知識が無ければ書けない。
正義の主人公であったはずの坊っちゃんが、常識人のうらなりから見ると、脈絡のない行動を繰り返す、ほとんど性格破綻者のように書かれていて面白い。
漱石の小説はそんなに読んだわけではないけれど、「坊つちやん」とセットのように語られることの多い(実際同時に書かれたとのこと)、「吾輩は猫である」の面白さは異常なほどである。何度読んだか分からない。小説として目指すべき、一つの理想であると思っている。
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