震洋の海 ― 2019年01月19日 19時55分45秒
加計呂麻島を諸鈍から実久へと向かう途中、「震洋」の基地跡というところに立ち寄りました。
この「震洋」というのは、モーターボートくらいの小さな船に爆薬を積んで、敵艦に体当たり爆破するという特攻兵器で、ここの基地の隊長を後に作家となった島尾敏雄がつとめたということでも有名です(島尾隊は出撃することなく終戦となった)。そばには連合艦隊の停泊地だった薩川湾もあります。
ここには掩体壕が残り、「震洋」」のレプリカも展示されていましたが、自動車用のエンジンを搭載して16ノットしか出ないというこの小船でまともに攻撃ができるはずもなく、にも関わらず6000隻以上が量産され、2500名が戦死したというのだから信じがたいものがあります。
海は恐らく当時と変わらず、静かで美しい青い水面を見せていました。
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