明けました2019/RX100M6その22019年01月01日 18時00分13秒

大和盆地の日没











というわけで、明けました。2019年が良い年になりますように。
年が変わってすぐ、唐招提寺と薬師寺に行ってきましたが、特に深夜の唐招提寺は境内にわずかな照明しかないこともあって、非常に凄みを感じられました。
薬師寺で、のんびり境内を歩いて見て回っていたら、知らない間に閉門(午前2時だったらしい)が近付いていて、いつの間にか他の参拝客はほとんどいなくなっていました。こういう悪夢をたまに見る気がしますが、現実感を失ったような不思議な感覚のまま、慌てて退去することになりました。
この退去時にたまたま、薬師寺の僧侶の方々などが境内にある神社を参拝する様子を目にすることができて、その珍しい風景に余計に現実感がなくなっていく感じがあって、面白い体験でした。

この年末年始はやはりRX100M6を試してみていますが(上の写真は全てM6でのもの)、高感度の性能も良く、EVFをのぞいてしっかり撮ることができるので、暗所での撮影もかなり行けるということが分かりました。
28ミリ相当と24ミリの差が案外大きいのは知っていましたが、実際画角は結構違いますね。200ミリ相当の望遠が使えて、しかもほぼ瞬時にAFが合うというのも非常に頼もしく、夕陽の写真などは今までの初代機ではちょっと撮れなかったのじゃないかと思います(ビニールハウスと金魚池がいかにも大和盆地らしい風景でしたが、夕陽が丸く見えたままで沈むところはタイミングが良くないと撮れないですね)。最強コンデジとの評価も、伊達ではないというのが実感です。

和歌山の国宝と虹2019年01月06日 20時19分15秒


(善福院釈迦堂)

(根来寺根本大塔)

(長保寺本堂)


正月休みに、和歌山の国宝建造物をいくつか見に行ってきました。
割とメジャーな根来寺は初詣の客でにぎわっていましたが、今回のメイン目的地だった善福院釈迦堂というのが、静かな小集落の中に、造りは立派ながら非常にコンパクトなお堂(鎌倉初期のもの)だけが残っているというかなり通好みのスポット。当然というか、観光客など一人も現れませんでしたが、こういううらみち的な国宝というのはなかなか楽しいものです。

すぐそばに、以前訪れたことがある長保寺もあったので、こちらもお参りしてきました。ここは本堂
はじめ、国宝建造物が三つもあるという和歌山県内随一のお寺ですが、あまり知られていない感じです。拝観受付の辺りには、以前と同じく愛想のよい猫もちゃんといました。




帰り道、奈良方面へ向かう京奈和道(橿原以南が全通してから初めて使いました)を走行中、紀の川市辺りで前方に見事な虹が姿を見せました。ドライブレコーダーにも、空にかかるアーチ(というかドーム状にも見えます)のような姿がちゃんと映っていました。虹をくぐったと思ったとたんに土砂降りの中に突っ込みはしましたが、なんとなく幸先よく一年のスタートを切れたような気がしました。

念願の奄美2019年01月13日 21時53分30秒

加計呂麻島の海
昨日から、2泊3日で奄美大島へ来ています。
最近は毎年1人で出かけている避寒旅行ですが、今年は旅行メンバー4人の日程調整が出来たので、集団での旅行となりました。
三連休とはいえ、冬場のオフシーズンはやはり安上がりで空いているし、たまたま二泊とも4人で泊まれる広い部屋になった上、飛行機も早期割引の超格安便のため、例年の旅行の半分くらいの出費で済みそうです。

元々奄美大島は、二十年ほど前にみんなで行こうという話になったものの飛行機が取れずに断念し(その時は石垣島に行った)、その数年後に再チャレンジして予約は取れたものの、今度は伊丹空港まで行ったところで台風で欠航と言われ、それからはどうしても足並みがそろわずに諦めていた場所だったのですが、今回は1月の3連休なら全員の予定が合うということで、ついにやってこれたという念願の旅行先。しかし実際に奄美空港へ着くまではなかなか気が抜けませんでした(実際、出発日の朝に「視界不良で欠航の可能性」というアナウンスが出ていた)。

低気圧の影響で天気予報があまり良くなかったわけですが、実際には問題なく飛行機は飛んでくれて、空港に到着したその瞬間から天気は見事に晴れ。今日も曇り時々晴れの予報でしたが、朝から加計呂麻島へフェリーで渡るところから快晴で、結局二日間ほとんどの時間青空という恵まれた天候になりました。
気温も常に20度前後と、時には暑いくらいで、やはり南の島に来るのは冬場に限ります。

奄美の青い海2019年01月14日 20時47分27秒



(加計呂麻島へのフェリー)




(加計呂麻島)



(あやまる岬)

というわけで、奄美大島から帰ってきました。
結局今日も晴れ時々曇りくらいの割と良い天気で、3日とも青空が見られるという恵まれた天候での旅行となりました。いつもの沖縄よりも天気が良かったことになりますが、統計上は奄美のほうが雨は多いはずで、単純にラッキーでした。
いつもの避寒旅行と同じく春の旅行という感覚でしたが、最高気温が一番高い日で23度くらいまで上がったので、初夏のような印象も残りました。

南の島に行く大きな楽しみの一つが、あの青い海を見ることですが、曇り空でも海の青さは変わらないとはいえ、やはり晴れているほうが美しく見えるのは間違いありません。今回はその点でも、大変ついていました。
加計呂麻島の海が綺麗なのは評判通り、あと奄美空港に近いあやまる岬も絶景で知られているようなので、今日の帰る直前(お昼の伊丹行きなので、今日はあまり時間がなかった)に訪れてみましたが、こちらも美しいブルーの海が広がるのが見られました。

奄美の二都2019年01月15日 20時53分35秒






(古仁屋)





(名瀬)

奄美での1泊目は南端近くで加計呂麻島観光の拠点にもなっている瀬戸内町の古仁屋。
島の中心である奄美市の名瀬に次ぐ第二の都市ですが、瀬戸内町全体での人口でも1万人にも満たず、夕食をうまく食べられるか不安もあったのですが、実際に訪れてみるといかにも島の中心地らしいそれなりな町でした。
店もいくつもあって寂れた感じもなく、雰囲気の良い店で島豚のとんかつというのを食べることができました。平地が少ないので、狭い範囲に市街地が集中しているのが寂れた感じがしない理由でしょう。離島からの移住で人口も増えているそうです。

2泊目は、今度は北部の龍郷町にあるリゾートホテルで、夕食は途中の名瀬市街で食べることになりました。
こちらは奄美大島の中枢機能が集中する拠点都市で、合併前の名瀬市の時代でも人口は4万人と島の人口の半分以上がここに住んでいました。こちらもやはり平地が少なくて密度が高いので都市的な景観が見られ、きれいに整備されたアーケード商店街もありました。
飲食店もたくさんありますが、ガイドブックを見て選んだ創作居酒屋さんはえらいおしゃれで、リア充系のお客さんが多かったです。奄美産食材のおいしい料理を思う存分食べたのに、会計してみたら値段が大変安かったのが驚きでした。京都ではああは行かないでしょう。

平家と源氏@加計呂麻島2019年01月16日 20時45分12秒




(諸鈍)



(実久)

加計呂麻島に着いてまず訪れた諸鈍の集落は、「諸鈍シバヤ」という重要無形民俗文化財の伝統行事が残る場所で、独特の紙の面と陣笠をつけた演者がストーリーに沿って踊るという芝居が年に一度行われます。この「シバヤ」は元々、この地に落ちのびてきた平資盛を慰めるために始まったと伝えられており、上演される大屯(おおちょん)神社には資盛の墓もあります。

島の東端に近い諸鈍から、島を縦断するように途中で観光もしながら、最後は西北端近くにある実久(さねく)という集落へと向かいました。ここは海の青が特に美しいということで、その風景を見に行ったのですが、集落近くにある「三次郎神社」というところに立ち寄ったところ、こちらには源為朝がやって来たとの説明書きがありました。祀られているのは、為朝の子である「源実久三次郎」(長い)なのだとか。
島の東西に平家と源氏がそれぞれやって来たという訳ですが、この実久神社でも「実久三次郎祭」というのが行われるそうで、それも「諸鈍シバヤ」と同じ旧暦の9月9日に開催とのこと。そんなことは何にも知らずにたまたま二箇所を訪問したのでしたが、なんだか愉快な話で、こういうのはいいですね。

震洋の海2019年01月19日 19時55分45秒





加計呂麻島を諸鈍から実久へと向かう途中、「震洋」の基地跡というところに立ち寄りました。
この「震洋」というのは、モーターボートくらいの小さな船に爆薬を積んで、敵艦に体当たり爆破するという特攻兵器で、ここの基地の隊長を後に作家となった島尾敏雄がつとめたということでも有名です(島尾隊は出撃することなく終戦となった)。そばには連合艦隊の停泊地だった薩川湾もあります。

ここには掩体壕が残り、「震洋」」のレプリカも展示されていましたが、自動車用のエンジンを搭載して16ノットしか出ないというこの小船でまともに攻撃ができるはずもなく、にも関わらず6000隻以上が量産され、2500名が戦死したというのだから信じがたいものがあります。
海は恐らく当時と変わらず、静かで美しい青い水面を見せていました。

ジャングル風@奄美2019年01月20日 20時37分20秒




(マダモ自生地)


(住用マングローブ林)

個人的にはあまり植物系の自然には興味が薄いのですが、さすがに奄美まで来てそういうものを全然見ないのももったいなく、住用のマングローブ林展望所(ここは西表島に次いで日本第二位の規模だそうだ)と、その近くにあったマダモ自生地というのも見学してきました。

マダモというのはツル植物で、長さ数十センチもあるような巨大な豆のサヤがなるそうですが、訪問した時は残念ながら巨大サヤは見られず。
しかし、ちょっと分け入っただけで、熱帯雨林を冒険している雰囲気が感じられて、一同は大喜び。高さ何メートルもあるようなシダ植物などというシュールなものなど、関西ではまず目にすることはないはずで、貴重な体験ができたのでした。
本格的な原生林ツアーもありますが、そこまではいいかなと思う人にも、ここはお薦めです。あんまり案内が出てませんでしたが、国道からほんのちょっと外れるだけで立ち寄ることができます。

南のリゾートは遠く2019年01月26日 20時44分50秒







今日の京都市内は雪も降って、恐らくこの冬でも一番の寒さでしょう。
たった二週間前、あんな暖かい島にいたというのが信じられないくらいです。

奄美旅行の二泊目は、参加メンバーが希望枠を行使して(我々の旅行は、どうしても行きたいところを「希望枠」として行使できる。従って、非常にあちこち行くことになって忙しい)、「オーシャンビューのホテルに泊まる」と宣言したため、海の見えるリゾートホテルに泊まることになりました。
正直、そんなの楽勝で取れるだろうと思っていたのですが、さすがに連休ということで意外と部屋がなく(山側なら空いてるというのが多かった)、滑り込みの感じで取ったホテルでした。

石垣で泊まった時などと比べると小規模なリゾートホテルでしたが、雰囲気はなかなか良く、2フロアの広大な部屋を4人で使えるというのも快適でした。何と言っても朝食時、目の前に広がる湾の向こうにに朝日が登ってくるというのが素晴らしく、なるほどオーシャンビューにこだわった意味はあったのでした。もっとも、最終日の飛行機が早かったのであわただしくチェックアウトすることになってしまいましたが。

今週は、まちなみ街道の町並み写真館「倉敷」の写真更新も行いました。
去年のクリスマス風景を見に行ったときに、ついでに美観地区の写真も撮りなおしたのですが、空気の澄んだ冬場で夕陽がうまく当たってくれた時の写真は非常にシャープな感じになりますね。狙っていた通り、うまく行きました。