継続・電気走行2017年03月05日 20時01分08秒



リコールで交換になって以来、約10年間使いづづけている電気バイクEC-02の二本のバッテリーだが、いよいよ劣化が激しくなってきて、近くの商店街への往復さえしんどくなってきた。元々冬場は特性の悪化が大きくて、暖かくなってきたら性能が復活してくることも多いのだが、さすがにそろそろ限界だろう。
そこで、以前から検討していた新バッテリーの購入にいよいよ踏み切ることにした。たかがバッテリーとは言え、この大きさのリチウムイオン電池だから、価格も6万円弱と相当に高価。ただ、いずれ購入が必要になるのは想定していたので、予算枠は確保してはあった。

EC-02を購入したバイク屋さんに取り寄せができるか確認してみると、全国で在庫がわずか2本しか残っていないという。追加生産があるのかどうか分からないが、これを逃したらもう入手できない可能性もあるので、あわてて発注した。店の人には、「十年以上もバッテリーがもったとはすごい」と感心された。
この土日と少し走らせてみたが、さすがに新品だけに良く走る。劣化バッテリーで坂道を上ると瞬時に残量ゼロになってしまうのだが、このバッテリーなら平気である。これでまだしばらくは、電気走行を継続することができるだろう。

結局このシリーズ、後継のEC-03が辛うじて発売されたものの、その後はすっかり途絶えてしまったのが残念。電動のE-Vinoというのも一応あるが、車体は普通の原付バイクと同じである。
自動車のほうではEVが脚光を浴びているだけに、バイクが全然盛り上がらないのは不思議な気もするが、とりあえずはこのEC-02を走らせ続けよう。

3.11 -六年後-2017年03月11日 21時38分49秒



去年、一昨年と初夏の東北旅行で、どちらも仙台空港の利用となり、仕事で先に現地入りしていた同行メンバーとここで待ち合わせして合流するというパターンになった。
二回とも、待ち合わせ場所として空港内にある名取市の観光案内所を利用させてもらい、待っている間に目的地のパンフレット類一式をいただいたりした。この案内所の中には、空港周辺における大震災の被害を展示したパネルや写真集も置かれていて、やはりじっくりと見てしまう。

大きな被害が出たことで知られるようになった閖上地区は、実は仙台空港のすぐ北側なので、すぐそばを何度か通っている。しかし残念ながら地区内にまでは行ったことがなく、一度行ってみないとと思っている。
震災後に、仕事やボランティアなどで現地に支援に入った人は多いと思うが、やはり自分が最初に行った現地にはみんな思い入れがあるのではないか。僕の場合は仙台だったので、宮城県の状況というのはずっと気になっている。あれから、6年。

嵯峨・嵐山うらみち散歩2017年03月20日 15時51分43秒


(嵯峨鳥居本)

(嵯峨釈迦堂の桜)

(清涼寺・竹仙)

(琴ケ瀬茶屋)

三連休中日の昨日、嵯峨・嵐山方面に散策に出かけてきました。
観光客が殺到する連休にこの方面に出かけるというのは、普通なら正気の沙汰ではありません。いつもならまず近づかないエリアだったりするのですが、嵯峨と言っても鳥居本方面、嵐山もコアなエリアは避けるし渡月橋は絶対に渡らないから大丈夫だとうらみち管理人が断言するので、それならまあ行ってみるかということになったのでした。

京都駅から嵯峨野線(山陰本線)の快速に乗り込んだ時点ですでに満員、嵯峨嵐山の駅では改札を出るのにも行列待ちという悲惨な状態でしたが、駅を出るなり人の流れに逆らって我々三人だけはいきなり北上。すると、途端に人の数は激減しました。
まずは清涼寺(嵯峨釈迦堂)へと向かいましたが、そこそこ有名な寺院だと思うのに、ここはがらがら。多宝塔をバックに、早くも桜が咲いていたりしましたが、数人の観光客がのんびり写真を撮っているだけでした。この釈迦堂境内にある茶店で昼食の湯豆腐を予約し、次は嵯峨鳥居本へ。

京都で一番好きな町並みである鳥居本、久々の訪問でしたが、写真の通りの閑散ぶり。あんなにたくさんいた観光客はどこへ行ったのでしょうか、という目を疑うような状況で、貸し切り状態の町並み保存館で愛宕山鉄道の展示をゆっくり眺めたりしながら悠々と散策しました。
それから再び清涼寺に戻り、境内の「竹仙」でこの日のメインである昼食。湯豆腐懐石なので若干高めでしたが、「森嘉」の嵯峨豆腐の味はさすがに文句なしでした。

そこから、いよいよ嵐山へ。と言っても渡月橋エリアへの接近はひたすら避け、どこを歩いてるのか良くわからない道をうらみち管理人の指示に従って進み、有名スポットに一切近づかないままで亀山公園へ。そこから桂川へ出て、今度は手漕ぎのボートに乗り換え。このボートは対岸の「琴ケ瀬茶屋」へ渡るための専用のもので、おっさん三人が乗り込むとかなり不安定で大変でしたが、「もっとそっちへ重心をかけんかい」などと大騒ぎしながらもどうにか転覆することもなく対岸へ到着。
ミニ座敷へ上がり、おでんを食べながら桂川を眺めて、これで一日の日程が終了となりました。
うらみち管理人が豪語した通り、人混みに巻き込まれることはほぼ皆無で、まさに「京都うらみちあんない」なのでした。


宿願のトレアドール2017年03月22日 23時32分35秒



ビゼーの「カルメン」が小さい頃から好きで、しかし子供の時は歌が入ってるほう=オペラ版はあまり好きでなく、組曲のほうが好きだったのだが、その後どちらも好きになった。
最近ではYoutubeでも色々舞台が見られるようになり、去年の秋辺りにカルメン熱が再燃して色々見比べたりしていたのだが、やはり一度本物の舞台を見たいと思うようになった。
そうは言っても、京都辺りじゃオペラなんてそうそうやらんよなと思っていたら、翌2017年の3月22日(つまり今日)に、まだ真新しいロームシアター京都で「小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトXV」と銘打って、カルメンが上演されることを駅のポスターで知った。

マジかと思いつつ、しかしお高いんだろうなあと躊躇しているうちに予約が始まり、リーズナブルな席がどんどん予約で埋まり始めた。どうしたものか、とサイトを見ていたら、ついに目の前でC席が「完売」に変わり、つい慌てふためいてB席を押さえてしまった。
1階バルコニー席という比較的良い場所で、しかもたまたまなのか列の端っこという見やすい席が取れた。

全く初めてのオペラ、それもあのカルメンをついに見られるということで、ものすごく楽しみにしているうちに今日になり、つい先ほど見てきたわけですが、第四幕の「闘牛士」で感極まってとうとう泣くかと思いましたね。一緒に歌おうかと思ったほどだが、これは我慢した。
もちろん、小澤征爾さんの指揮も見られて、ちょうどオザケンが先日活動再開したところ(もちろんCD買った)だというのも、不思議な縁のように思えた。

まあ、うまいこと文章にはできないのだが、この歳になって全く新しい経験で感動するということがまだあるんだということは良くわかった。また機会があればオペラに行こうかと思うが、初めてだった今回の感動にはやはり及ばないだろうなと思う。三時間半、テンション上がりっぱなしでした。


町並み写真館「波浮港」2017年03月26日 20時22分10秒



(旧港屋旅館)

まちなみ街道の町並み写真館に伊豆大島の「波浮港」を掲載しました。ここにも何度か書いた通り、去年の7月に出掛けた場所です。
町並みとしてはそう大規模なものではないにせよ、やはり様々な文学作品などに登場する所だけに、歴史の重なりというものを感じることができました。天候に恵まれたのも大きかったですが。

ちなみに、関東の町並みを掲載するのは二年以上ぶり(ストックがないため)。東京都内(一応)の町並みとしては、「小さな町並み」に掲載した御岳山を除けばこれが初登場となります。