京都書店戦争2006年03月01日 22時16分28秒

先日、学生時代から馴染みのあった大型書店、旧駸々堂京宝店(ブックファースト京都店)が閉店してしまった。丸善京都店もすでに閉店しており、随分淋しくなるなあと思っていたら、ブックファーストの少し南にあるBALビル内に、今度は京都最大級になるジュンク堂書店がオープンした。1000坪を越える超大型店で、専門書などの充実ぶりにも定評のあるジュンク堂だけに、かなり便利そうだ。近くには紀伊国屋もオープンしていて、新旧の交代が激しいのだが、しかしここまでして競争を続ける意味は何なのだろうかと、少し考えさせられた。果たして、これで何かが良くなったと言えるのだろうか?

(写真は、閉店前のブックファースト京都店)

それは見た目と違うもの2006年03月04日 21時23分14秒

最近、「食品の裏側」という本を読みました。要するには、食品添加物告発本なのですが、良くある学者や文化人が書いた物と違って、食品添加物のプロが書いた本なのです。だから、添加物の具体的な使い方が詳しく書いてあって、大変に面白い。産廃同様の食材が、何十種類もの添加物の力で、きれいな加工食品に化けるという愉快な例が、いくつも挙げられています。

まあ、加工食品無しでの生活はもはや考えられない(特に一人暮らしでは)ので、こういう話を読んだからと言って、食べるのをやめることもありませんが、原材料ラベルの表示が、ちょっと気になり始めたのも確かです。

泳ぎ出す、再び2006年03月05日 20時18分41秒

ごくゆっくりとながら、次第に暖かくなってきて、先週から再び泳ぎ始めている。と言っても数ヶ月のブランクが空いてしまったので、まだごく短い距離しか泳いでいないのだが。それでも水に入り、壁を蹴って泳ぎ始めると、ああこの感覚なんだと思う。水の底には、わずらわしいものは何もない。浮上の瞬間に得た大量の酸素を全身に行き渡らせながら、ただ先に進むだけなのだ。

オフの有名観光地2006年03月08日 20時40分56秒

倉敷に行って来た。本当はこの1月に竹原・尾道に行った帰りに、時間があれば寄ろうと思っていたのだが、全然時間がなかったのだ。

どうせ行くなら、空いているであろう平日にしようと思っていたので、ふらっと仕事をさぼって(本当は有休です)行って来た。学校が休みでもない、普通の平日なわけだが、それでもやはり倉敷、美観地区の中心近くではちゃんと観光客がいた。もっとも、裏の小路を歩くとさすがに人が少なくて、実は倉敷の魅力はそういう場所にある(と思っている)ので、実にゆっくりと町並みを鑑賞できたのだった。

ランドマーク2006年03月09日 21時36分01秒

大阪にルーツがある人間なので、やはりこの町には親しみがある。買い物やなにかで出かけることも多いのだが、しかし大阪のシンボルとも言える通天閣には、産まれてこのかた一度も行ったことがなかった。地元の有名観光スポットには逆に行く機会がない、と言うのに近い感覚かなと思う。

ふと思い立って、初めてこの塔に登ったのは、去年の暮れのことだった。驚いたことに大人気で、エレベーター待ちの列ができていた。三十分近く並んだのではないか。愛知万博を思い出した。キタの高層ビル群の眺めは見慣れていたが、ミナミの眺めは初めてで、なかなか新鮮だった。一度は行っておいて、損はないと思う。(京都タワーも、もう十年くらい行ってないな・・)

実は通天閣と東京タワー、名古屋テレビ塔、さっぽろテレビ塔は同じ設計者(内藤多仲)によるものなのだが、これほどたくさんの大都市を代表するランドマークを一人で建てた人は他にいないだろう。しかし、通天閣だけは他と違う個性があるような気がする。やっぱり、大阪だからか。

(GRdigitalで撮影)

梅の海2006年03月11日 21時00分05秒

今日は、大阪城公園の梅林に行って来ました。まだ満開ではありませんでしたが、それでも無数の梅の花が視界を覆っていて、見物客の数も大変なものでした。どこを見ても紅白の花ばかりの中をしばらく歩いていると、何だか現実感がなくなって、頭がくらくらしてくるような気がしたのでした。

更新情報2006年03月11日 23時13分37秒

久しぶりに、まちなみ街道の更新情報を。町並み写真館「倉敷」を内容更新しました。もちろん、今週取材した内容を使っています。併せて、テーマ写真館・第1回の「堀のある風景」の写真も更新しました。ここに載っている四箇所の町並み全ての再取材が終了したわけで、ちょっと感慨深いものがあります。

大阪ランドマーク22006年03月13日 21時55分18秒

梅林を見たついでと言う感じで、大阪城の天守閣に登ってきました。通天閣と並んで、大阪の伝統的なランドマークなわけですが、記憶にある限りこちらも初めてでした。数年前に改装が行われたので、中はかなりきれいな博物館になってました。

写真は、天守閣から見た大阪ビジネスパーク(OBP)の超高層ビル群。梅田が高層ビルだらけになった今ではあまりインパクトがなくなりましたが、日本有数の超高層ビル群です。ツイン21(真ん中辺りのツインビル)には昔500円で上がれる展望台があって、そこでよく本を読んだり、文章を書いたりしてました。夕暮れにかけての景色が見事でしたが、まだデジカメがなかったので、写真が残っていないのが残念です。

夢の架空索道2006年03月14日 21時43分02秒

架空索道という乗り物があって、要するにはロープウェイとかスキー場のリフトとか、ロープにぶら下がって移動する交通機関のことである。今では観光地などでしか見かけないが、戦後すぐの頃までは貨物や旅客の輸送用として、各地で使われていた。
奈良には全長十数キロ、島根県の益田には全長三十キロに及ぶような長距離のものもあって、益田の索道の写真を見ると、まさにスキー場のペアリフト。そんなものに乗って、何十キロも山の中を旅するのは、どんな気分だったのだろう。益田のは、全線乗ると5時間かかったそうだが。
ここまでシュールな乗り物となると、もはやファンタジーの領域に近い気もする。ぜひ乗ってみたかったと思うが、廃止から五十年近く経っている。残念だ。

回想22006年03月16日 22時31分41秒

決着というのは、いつか必ずつくものなのだと、出口を抜けた今ではそう思える。しかし、これでどうでも良くなったというわけではない。立ち去る最後の瞬間まで、できるだけのことを尽くすべきであるはずだ。少なくとも、貰えたものと同じだけは。