町並み写真館「當麻」2016年06月05日 20時06分26秒



まちなみ街道の町並み写真館に「當麻」を掲載しました。當麻寺の、絵に書いたような門前町です。昨年末にも同じく奈良の門前町として「飛鳥」を掲載しましたが、立派な門前町がいくつもあるのはさすがに奈良。
ちなみに、奈良県内は古い町並みが非常に多いので、他とのバランス的に掲載を抑え気味にしてきましたが、そろそろ関西の町並みはストックが切れてきて、そんなことも言っていられなくなってきました。次に載せることになる奈良の町並み(かなり先になると思いますが)も、門前町になる予定です。

WiiFit再び2016年06月11日 21時12分40秒



最近だいぶ暑くなってきて、毎週泳ぎに行くようになったが、二週間ほど前突然に左肩から首にかけてが寝違えたように痛くなってしまい、これでは泳ぐのは厳しいので、代わりにそこらをジョギングっぽく走ってみた。
考えてみれば、「走る」というようなことをするのは下手をすると20年ぶりとかで、10分も走ると足が痛くなり、翌日は筋肉痛になってしまった。さすがにこれは厳しい。

痛みは数日でおさまったが、どうも歩くバランスも悪化してきているような気がして、ふと思い出したのが何年も使っていないWiiFit。こいつには、姿勢のバランスを計測する機能がある。
案の定というか、やってみるとかなりの右重心になっている。トレーニングで改善を、とWiiFitがしきりに勧めてくるので、昔はまったヨガを久々にやってみた。
スコアが昔よりかなり落ちているので、かつてはしんどくて絶対やらなかった筋トレメニューのほうにも手を出したが、やってみると疲れるが面白い。バランスを検知してトレーナーが色々言ってくれるのでわかりやすい。
しかしゲームとはいえ、画面はおまけ程度で体を動かすのが主だから、20分もやっていると汗だくになる。

まだ二週間だが、毎日やっていたらスコアは少しずつ回復してきた。ただ、片足で立つ系のがどうも不安定で評価が良くない。もう少し続ける。

歩道橋の魔術師2016年06月12日 15時24分09秒



一話ずつ、ゆっくり読んでいた「歩道橋の魔術師」(「天橋上的魔術師」、呉明益・天野健太郎訳)を読み終えた。
この本を手に取ることになったのは、梅田のルクア1100にある某おしゃれ系書店で見かけて、表紙に使われている写真の不思議な風景が気になったからだったが、これが解説を読むとどうも好みの内容。その時は買わなかったが、後日京都の書店で購入した。

7~80年代の中華商場(店舗兼住居の、全長2キロに及ぶ巨大な建物で、台北のランドマークと呼ばれたそうだ)を舞台とした連作長編なのだが、マジックリアリズム的なカラーのあるノスタルジックな物語群というのが、まさに好みのど真ん中。比較的抑え目な描写で端正に書かれているが、そもそもの舞台がかなりシュールな物件なので、異空間をさまよっているような気分になってしまう。台湾文学というのは初めて読んだけど、これは出色の出来栄えだと思う。連作形式が好きということもあるけど、この数年読んだ小説の中でもベストの作品だった。この装丁でなければ、存在に気づくことがなかった可能性が高く、よくぞこの写真を使ってくれた、と感謝した。

しかしこの、全く知らないはずの昔の台北が、こんなにも懐かしいのは不思議でもある。恐らく、子供の時に何度も見た、大阪市阿倍野区の風景を連想しながら読んでいたと思う。あちらはシャープで、中華商場はナショナルのネオンだけど。作者は僕と全くの同年代のようです。


「わたしが本当になりたかったのは魔術師だった。でも、マジックをするとき、すごく緊張してしまうので、仕方なく、文学の孤独に逃げ込んだ。」
(巻頭に引用されている、G・ガルシア=マルケスの言葉)

緑のじゅうたんと梅雨の花2016年06月19日 22時50分23秒








アジサイでも見に行こうと言うことで、半年ぶりくらいにいつものメンバーで丹波方面へ。
昨日の予報と違って朝から結構強い雨で、これはあかんかなと思いつつ亀岡の郊外でそばを食べたりしていたらどうにか小降りになり、それならばアジサイを見るにはむしろ風情があるだろうということで、まずは以前紅葉も見に行った法常寺へ。
残念ながら、ここはアジサイはまだ咲いていませんでした、その代わり境内の至る所が見事なくらいに苔に覆われていて、抹茶ケーキみたいな状態。お庭や本堂の中も見学させてもらい、後水尾天皇ゆかりの宝物をたくさん見せてもらうこともできましたが、残念ながら撮影禁止なので写真はありません。充実した見学内容ではありました。

続いて、綾部のアジサイ寺と呼ばれる東光院へと向かいましたが、こちらは見事に見頃で、梅雨時らしいしっとりとした風景を楽しむことが出来ました。
で、最後は京都市内まで戻ってきて、洛西のエミナースで温泉に入浴(エミナース自体は何度も行ってるが、温泉は初めて)したあとそのままそこで夕食。丹波方面に出掛けたら必ず温泉で締める、というのがすっかり定番パターンになってしまいました。

ロンドン・パリ2016年06月24日 21時54分07秒










(ピチカート・ファイブ,「ロンドン-パリ」,「超音速のピチカート・ファイヴ」M-2)

不在2016年06月26日 20時15分49秒



伊勢丹京都店の「美術館えき」で開催されている安西水丸展を見てきました。
二年前に亡くなられた水丸さん、僕にとってはやはり村上春樹作品でなじみがあります。これは見に行かないとと思ったのですが、割と軽い気持ちで出かけたにも関わらず、そこに展示された膨大なイラストの数々を見ていると、水丸さんがもういないという不在感があまりに圧倒的で、どうにも悲しくなってしまいました。村上さんのコメントがまた素晴らしく……・。

「ランゲルハンス島の午後」に収録されている、「レストランの読書」の絵が好きで(というか、そこに描かれている水差しが好き)、その原画を見られたのが良かった。ポストカードもちゃんとあったので、買ってきました。