American Way Of Life2012年06月03日 20時12分15秒


「ああ、『命のアメリカ道路』ね」と思われた方は、かなり熱心な小林信彦ファンだと思われるが、それはさておき。

アメリカ文化の陽気な面は、それほど好きになれないのだが、その裏側とも言える「都市生活者の孤独」的な面には強く惹かれる。
ナイト・ホークス」に代表されるエドワード・ホッパーの世界など、まさにその典型だろう。一見明るいビーチ・ボーイズのサウンドも、実はこちら側に分類されるのではないか。昔良く流れていた、パイオニアの「ロンサムカーボーイ」のCM(リンク先の、1:15辺り)なんかもそうだろう。

一時特に強く惹かれたのが、いわゆるアメリカン・ダイナーで、flickerなんかで写真をたくさん探したこともある。あの侘しさ、孤独感は尋常ではない。日本式のドライブ・インの侘しさも好きだけれど。

日本国内で本式のダイナーに行けるのは、僕が知る限りでは大阪のUSJだけである。あそこはもっと入場料が安ければ、単に「街角」をぶらぶら歩きに行きたいんだけどな。乗り物とか抜きでも。

UMPCその後2012年06月04日 21時28分21秒


購入からそろそろ三年半になる、重量わずか600グラム弱の「UMPC」(UltraMobilePC)、「LooxU/C30」だが、今でも外での文章書きのメイン機として、元気に活躍中である。一時はソニーのVAIOtypePとか、ViliVN5とか、この手の超小型PCが何機種か出たこともあったが、今やスマホやタブレットに押されて、こういうマシンはほぼ消え去った感がある。

アンドロイド機も、普段の持ち歩き用にフルキーボード付きのIS01を使っているわけだが、本格的に構成を直しながら書く時は、やはりアンドロイドのエディタ(JOTA EDITER、これはこれで良くできてますが)ではさすがに力不足で、愛用している秀丸エディタが動くウインドウズ機がどうしても必要なのである。
こうなると、このマシンを出来るだけ長く使う以外に、今のところ選択肢はないということになる。

もっとも、いずれアンドロイド機で、縦書き可能な軽いエディタとか、エクセル並みの機能のある表計算とか、RAW現像がまともに出来るアプリとかが出てくれば、ウインドウズ機なんか要らないということになるかも知れないが。(そうなれば、NECのライフタッチノート的なマシンで十分代用できるようになるだろう。)
今のところアンドロイドのアプリは、お遊びで使うにはともかく、本格的な実用にはまだまだのものばかりだと思う。需要はあると思うんだけど。

帰り道2012年06月05日 19時33分40秒


なんだかすごい空だった。

仙台一週間2012年06月09日 21時22分31秒


仙台への派遣から、早くもそろそろ一年になろうとしている。
全く初めての町、それも仙台のような大都会で一週間も過ごしたという経験は、非常に想い出深くて
、懐かしい。日中は仕事だから、ほとんど夕方から夜にかけてしか町を歩けなかった、ということも余計にこの町が印象深く思える理由なのかも知れない。
もちろん、震災の被災地に対する思いが、その背景にあったことも間違いないだろう。

またいつか、仙台にはぜひ行ってみようと思う。そしてその周囲の、色々な町にも。

これなら欲しい、RX1002012年06月10日 11時40分01秒


常時携帯用の高級コンパクトデジカメとして、キヤノンのPowerShotS90をこの二年近く非常に満足して使っている。操作性も画質も優れた、バランスの取れた良いカメラだ。後継のS95やS100が出ても、特に買い換えたいとは思わなかった。

ところが、全くノーマークだったソニーから、S90の進化形とでも言った感じの新機種が登場する。
サイバーショットのRX100というカメラで、サイズやレンズの周りにあるコントロールリングなど、S90系列と非常に近い造りなのだが、センサ-サイズがミラーレス機のニコン1と同じ1インチという大型のもので、しかもレンズの広角側開放値がこのサイズでは驚きのF1.8。
おまけに5センチの近接撮影も可能と言うことで、スペック的にはかなりすごいものがある。サンプルを見る限り、明るいレンズのお陰でフォーサーズ並みには背景をボケさせることもできるようで、ポートレート用にも期待できそうだ。

ずっと購入を検討し続けているミラーレス機とは使い方がかぶらないし、これなら買ってしまっても…とも思うのだが、どうもオリンパスやパナソニックなどの他社からもこの手のカメラが次々と出るという噂もあり、まだ様子見。
特に、ソニーセンサーを使っているリコーから、「1インチセンサーのGR、もしくはGX300」なんてのが出ることも期待できるように思うので、もう少し待ってみよう。

塩漬け「予備機」をお嫁に2012年06月10日 13時10分51秒



引き続いてデジカメの話題。

PowerShotS90のことを書いていてふと思い出したのが、「予備機」の存在。
S90の前に使っていた、ニコンのCoolpixS600というカメラで、S90への買い換えの際に下取りに出そうとしたら、傷が少しあるせいか下取り値が2,000円しか付かず、「予備機として置いておいたら」と店にも勧められたので、そのまま持っていた。

しかし、この二年近く一度も使ったことはなく、ずっと眠らせたまま。
腐ってもニコンで、写りは悪くはないし、画素数は1000万もあるし、手ぶれ補正VRもあるし、当時は起動が世界最速だったというおまけもある。マニュアル撮影系の機能はなく、電源ボタンが若干押しにくいという欠点もあるが、無難に良くできたカメラだと思う。
出張帰りで、カメラがこれだけしかなかった、埼玉の鉄道博物館見学の時も、随分活躍してくれた。(
以前も書いたことのある、BSS機能が大変便利なのだ)

ずっと眠ったままというのは、どうも気の毒だ。
しかし当時2,000円なら、今はほぼ値段はつかないだろう。売っても仕方ない。
もしどなたか、普段からこのブログをご覧になっている方(コメントを下さったことのある方、としましょう)で、このカメラを使ってみたいという方がおられたら、無料でお譲りしようかと思うのですが、いかがでしょうか。
作例は、右下の[Coolpix S600]リンクを押してもらうと、いくつも出てきます。
(万一複数の応募があった場合は、よりこのカメラを活用してくれそうな方、ということで独断と偏見に満ちた厳正な審査を行います)

公園界隈/クリーンインストール2012年06月17日 11時21分56秒




昨日は所用で、大阪の靱公園界隈へ。
今まで全く行ったことのないエリアだったのですが、昭和初め頃の雑居ビルを利用したカフェやら雑貨屋やらギャラリーやらが集まる、ずいぶんしゃれた雰囲気のエリアなのが意外でした。
都心回帰でマンションが増えて、そこに住む(恐らくは少しアッパーな層の)人たちのために、新しい町が生まれつつあるようです。コンパクトシティーという言葉が注目されていますが、こうして都市は再生していくのか、と改めて思いました。

一昨日の強制ウインドウズアップデートの後、メインPCのWindowsVistaがまともに起動しなくなってしまい、色々やってみたけどどうしても駄目。
泣く泣く、PCを出荷状態に戻してクリーンインストールする羽目に。アプリケーションの再インストールなど、環境を再構築するのにえらい手間がかかってしまいました。
しかし、そのおかげで動作が全般に非常に軽くなり、あちこちに出ていた原因不明の細かい不調が改善。起動ドライブの空きがなぜか30GBも増えるなど、メリットの多い結果となりました。

Windows95の頃は、「ウインドウズは半年に一回はクリーンインストールしないとまともに動作しなくなる」なんてことが言われたりしていて、僕も度々友人のパソコンの再インストール作業を引き受けたりしたものですが、当時のクリーンインストールはautoexec.batだのconfig.sysだのを自分で書き換えて、mscdexなんかのDOS用ドライバーを組み込んでCD-ROMドライブを認識させたり、大変でした。
その頃に比べると、ずいぶん簡単になったものだとは思いますが、クリーンインストールの効果というのは、今でも変わっていないのだなと改めて認識しました。

近々起動ドライブのSSD化を行う予定だったので、こうやってきれいな状態に戻す作業はどちらにしても行ったほうが良かったのだとは思いますが、しかし起動しなくなるようなトラブルはやっぱり困るので、早いところVistaとは手を切って、Windows7に移行してしまおうと思います。

RX100その後2012年06月18日 22時22分17秒



嫁入り先を募集したCoolpixS600だが、残念ながら希望者は現れず。
まあ、デジカメなんて欲しい人はみんなすでにそれなりのを持ってるわけで、型落ちのを使ってみようという人はなかなかいないのだろう。これがむしろ銀塩コンパクトなら、クラシックカメラ的価値もあるのだろうけど。
もう少し周囲を当たってみた上で、近所のキタムラにでも持ち込むとしよう。買い取り値段がつかないとしても、誰かに売られて使ってもらえる方が、カメラも幸せだろう。

さて、ソニーのRX100だが、あれから大阪で実機を触り、あちこちで撮影サンプルを見て、色んなレビューを読んで、どうももはや買わない理由が見つからない。とにかく評価が高いし、サンプルも良い。
やはりPowerShotS系列からの買い換え、にもっとも適しているカメラというのがもっぱらの評価だ。(というか、はっきりとS系列を仮想敵にして、それを全ての性能で上回ることを狙い撃ちで開発されたのではないかと言うことらしい)

S90でもご覧のようにこれだけきれいに写るわけだが、これより確実に写りは良いわけで、大口径レンズ+大型センサーによる背景ボケも期待できることがサンプルではっきりした以上、やはり欲しい。一眼なしで、このカメラだけ持ってちょっとした遠出をする、などというのが楽しそうだ。

ちなみに、DP1はまだまだ手放しません。ものすごくゆっくりしか撮れないとはいえ、あの銀塩的な写りはまた別世界だから。あれは町並みをじっくり撮るには、非常に適したデジカメです。

For A = 1 to Lim2012年06月21日 21時18分30秒



最近仕事で久々に、エクセルのVBAをちょぼちょぼと打ってみたりしている。
昔はアクセスなんかで、ちょっとしたアプリケーションぽいものを作ったりしたこともあったのだが、僕が人事異動でいなくなると、後の人が直すことができなくなるので、VBAの使用は控えていた。今回の仕事は一発やりきり型の業務なので、誰も直せなくても構わない。
ほんの十行ほどのプログラムで、作業時間が何十分の一になったりするのだから、VBAというのは便利なものである。

何度も書いているが、この辺の知識は全て中学生の時に黎明期のパソコンで遊んで覚えたもので、学生の趣味として考えれば非常に有意義だったなと思わずにはいられない。
仕事で使っていたアクセスベースのシステムの修正で、見積もりが二百万円(ぼったくりもいいところだ)だったものを、自分で直してみたら三十分くらいで終わったこともあった(自分の業務で使うシステムを自分で直すのだから、手元にある本番データをいくつも好きに使って総合テストができるのだ)。
メインフレーム系のシステム開発プロジェクトのクライアント側代表者だった時は、COBOLは全く読めないものの、コンピュータに関する勘があるおかげで、こちらが実装したい機能をSEチームに伝える時の「翻訳者」としての役割を果たすこともできて、両方の側から随分重宝がられた。

僕らの世代なら、昔BASICをやっていたという人は多いはず。オブジェクト化なんか全然分からなくても、For~NextとIf文、それにCellsプロパティが使えるだけでも、VBAならエクセルの色んな作業が随分簡略化されるから、ぜひ昔のことを思い出して試してみて欲しい、とこれは同世代への呼びかけです。

鞆の海は残った2012年06月24日 10時24分19秒



架橋問題で長年揺れていた広島県福山市の鞆の浦ですが、先週ついに広島県知事が架橋計画を撤回することを表明しました。
「この素晴らしい景観も、これで見納めか」と、暗澹たる気分で眺めたあの風景が守られると言うことで、長年「まちなみ街道」を続けてきた者としても、まことに喜ばしい限りです。
似たケースとして度々取り上げられる和歌山県の和歌浦の風景が、架橋で台無しになったのも目の当たりにしていますが(あれを景勝地だと思う人は、もはやいないでしょう)、観光メインの町が観光資源を自分たちで破壊しておいて、それが町の発展につながるのだという発想はどうにも理解できないものがありました。

ただ、実際に行ってみれば分かりますが、鞆の町の中では狭い道に観光客の車が集中して大渋滞を引き起こしていて、町としての機能が完全に麻痺しています。あれは住んでいる人にはたまらないでしょう。架橋撤回はいいのですが、本格的にパーク・アンド・ライドを導入するなどして、町なかへの車の流入はブロックしないといけないでしょうね。個人的には、ナローの鞆鉄道を短距離でも復活してくれれば、それに乗るためだけにでも鞆へまた行きますが。