その革命の幻想に2011年02月06日 19時40分50秒


元連合赤軍の永田洋子が死去したというニュースを目にして、少し驚いた。生きていたというのを、知らなかったのである。

近年はあまり取り上げられなくなったが、連合赤軍事件と言えば昔はテレビ番組などで取り上げられることも多く、特にいわゆる「山岳ベース事件」のほうは12名の同志を殺害して埋めたというその陰惨な内容からおどろおどろしい演出をされることも多くて、非常に印象に残っている。
例によって、「昔のテレビは怖かった」という話になるわけだが、そのせいで「過激派」に対する根強い嫌悪感が残ったことを考えると、怖い事件を怖く報道すると言うこともある程度は必要なのではないかと思わされる。

いずれにせよ、新左翼運動衰退の引き金となったという意味で、戦後史の一つの転換点となった事件には間違いないだろう。今でも「~を総括する」という言葉を聞くと、どうもヒステリックに叫ぶ永田洋子と、リンチの場面が目に浮かぶのである。