立木観音に登る2009年02月01日 20時20分48秒






このところ凝っている、「参拝登山」シリーズのミニ版として、石清水八幡宮と、滋賀県の立木観音にいつものメンバーで行ってきました。石清水は何度となく行ってるのでともかく、立木観音は以前から一度行ってみたいと思っていた場所。

ここはやはり山の上にあり、高低差は150メートル程度なのですが、700段の石段で一気に上るというコースなので、結構しんどかったです。境内はそれほど広くはないながら、「山の上の別世界」的な雰囲気があって、はるばる来た様な気分になりました。特に、古びた休憩所(お茶とゆず湯を出してくれる)は味があって、動きたくなくなるような落着きを感じました。

帰る頃には、石段が灯篭の灯りで照らされていて、これも神秘的で良い雰囲気でした。

最難関の国宝2009年02月04日 22時44分09秒

僕が山の上のお寺とか、修験道場とかに行くようになった一番初めは、鳥取県の三朝にある三仏寺投入堂だった。
世界遺産候補に名乗りを上げたりしたので、昨今ではテレビで取り上げられるようなことも増えてきているが、8年前に訪問したときは、僕は全く何も知らなかった。

「面白いらしいですよ」と無責任に言う後輩に連れられて行ってみたのだったが、ここはとんでもない難所であって、「今足が滑ったら絶対死ぬ」みたいなポイントが何箇所もあるようなハードな参拝登山なのだった。何も考えてなかったので、靴もただのローファー、しかも雨上がりと言う条件なのだからむちゃくちゃだ。鎖につかまったりして、必死で登った。

しかしそれだけに、投入堂のところにたどりついたときは、「良くここまで来た」と感慨ひとしおなのであった。ただ、帰り道は登りにまして大変なのだったが。ちなみにここは、日本の国宝建築物で最も見るのが大変な場所とも言われているようである。

泣いたままでListen to me2009年02月06日 23時09分30秒

iPod nanoを第4世代に変えて、容量にかなり余裕が出たので、最近あまり聞いていなかった古いCDも入れられるようになった。で、このところ良く聞いているのがBarbee Boys。

ロック系の音楽をほとんど聴かない僕にしては珍しく、高校から大学にかけて良く聴いていたバンドなのだが、男女ツインボーカル+クラリネットと言う独特のスタイルとか、メロディアスなギターとか、今聞いてもかなり格好いい。

聴いていると、いろんなことを思い出す。当時想像していた未来と、かなり違うところに来ているのは確かだ。

岐阜羽島2009年02月08日 21時21分29秒

昨日は岐阜の川原町の町並みと、そこから少し足を伸ばして犬山にも立ち寄ってきました。犬山の町並みが、随分と姿を変えつつあったのは、町並みブログのほうに書いたとおりです。

で、その帰り道、名鉄でわざわざ岐阜羽島まで出て、そこから米原まで一駅だけ「こだま」に乗るという、最近凝っているパターン(新幹線の自由席は、一駅だけなら800円くらいで乗れて快適なのだ!)で帰ってきたのですが、この名鉄の新羽島駅の実に淋しいこと。仮にも大手私鉄の、しかも新幹線との乗り換え駅とは到底思えないローカルな風情がシュールで楽しめました。自慢じゃないですが、もちろん、無人駅ですよ。

単焦点、再び2009年02月13日 23時34分56秒

晩年の猫の姿を残してあげようということで、ちょうど1年前にシグマのデジタル専用単焦点レンズ30mmF1.4を買ったわけだったのだが、これを色々使ってみて、単焦点の大口径標準レンズも面白いものだなということが分かったのだった。

このレンズ、写りに結構癖があって、なかなか使いこなすのが難しいのであるが、今度は本家のニコンから、ついにデジタル専用の標準レンズ(AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8 G)が発売されることになった。こちらのほうが軽くて(シグマのほぼ半分の重さ)値段も安く、しかも純正だけに安定してきれいに写るらしく、まだ発売前なのに、早くも人気が出てきているようなのだ。せっかくだからひとつ買ってみようかと思っている。
(写真は、D40+シグマ30mm F1.4で、晩年の「にゃん」)

黄昏の山陰特急2009年02月14日 20時26分13秒



今日は、車の6ヶ月点検に出かけたあと、梅小路公園に立ち寄ってみました。昨日も触れた、シグマ30mmF1.4をつけたD40を持って、猫とか花とか撮ってみてたのですが、そばの線路(山陰本線)を通過していく特急「きのさき」にカメラを向けてみたら、なかなかきれいに撮ることができました。
この列車が今から、あの寂しい山陰本線をはるか城崎まで走っていくのかと思うと、胸に迫るものを感じるのでした。

本を整理する2009年02月15日 21時53分49秒

このところ、家の中の片づけを少しづつ進めているのだが、本棚からあふれている本がどうにもならない。どうにかしないととは思うのだが、中途半端な本棚を買うと後が余計面倒になりそうなので、放置が続いていた。

ところが、先日いつものニトリに立ち寄ったら、立派な本棚が傷あり展示品1万円引きで売られていて、これだ! と買ってしまった。本棚の足元に多少傷があろうが、全く支障はない。お値段以上の値打ちがあるに違いない。

で、今日その本棚が届いたわけだが、これが思っていた以上にでかい。半日かかって片付けをしたが、床に積んであった本も、さすがにきれいに片付いたのだった。

「セカイ系」だとか言うならば2009年02月17日 23時21分32秒

本棚の写真にも写っているのだが、僕は村上春樹さんの小説のファンであって、エルサレム賞の授賞式における村上さんの講演には、やはり感動したのであった。「システムと個のぶつかり合い」は、この作家が一貫して、それこそデビュー当時からずっとテーマとしてきた内容であるわけだが、それがこうしてついに世界的問題と直接にリンクすることになったわけである。

ところで、僕が書いた文章のうちで、最も多く世の人に読まれたものは、「そうだ、村上さんに聞いてみよう」という本に載った、村上さんへのメールの内容だろうと思う。もう十年以上も前のことだけど、村上さんから返事が来たときは嬉しかったな。

(写真は、梅小路公園で日向ぼっこする猫)

のたくり大臣 the Movie2009年02月18日 21時38分31秒

しかし、村上氏の講演の立派なことに引き換え、あの中川某とやらの会見の無様なことはなんだ・・と、本来は怒らなければならないのかもしれませんが、こう言ってはなんなんですが、あの会見はあまりにもシュールな面白さに満ちていたというのが正直な感想です。だって、現職の大臣のあんな会見が世界中に流れるなんて、スラップスティックとしか思えんですよ。海外メディアも、まともに批判すると言うより、ありゃ明らかに面白がってます。堅苦しくてつまらない日本人、というイメージと明らかにかけ離れてるのも、意外性があったのでは。

・・と書いて思い出したのが、筒井康隆氏の「のたくり大臣」という短編。筒井氏の小説のあらすじを紹介するなんて無粋な限りですが、これは三日間寝てない通産大臣が、大蔵大臣との会談を控えて必死で眠気をこらえるうち、布団に乗ったまま宙に浮かび上がるという無茶苦茶な小説。ですが、中川大臣のあの様子ならこれが可能かもしれません。

DP1と夜の駅2009年02月19日 21時06分45秒

(写真は縮小版、クリックで拡大します)

今までDP1は、あまり夜景の撮影には使っていなかった。というのも、レンズがF4と暗いのと、使い始めた頃にテストしたらISO400以上の高感度は非常に汚かったという印象があったために、「夜景には向かないカメラ」という思い込みがあったためなのだった。

ところがこの前、操作を間違って感度を上げたまま撮り続けてしまったということがあって、しかし画質にそう大きな問題はなかった。実際には「高感度はダメ」というのは、あくまでJPEG撮影の場合の話で、RAWであれば案外使えるのだ。

そういうわけで、このところ積極的に夜景撮影にDP1を使ってみている。ただ、強い光源が入ると駄目、という点はどうにもならないのが残念ではある。
(写真は岐阜羽島駅、ISO400で撮影)