リノベーション・宇治 ― 2023年02月16日 19時56分18秒
先週の終わりには最高気温が一気に上がって、いよいよ冬も終わるなという感じでしたが、そうは問屋が卸さず。
結局、今週は気温が急低下して雪がちらつく始末。天気もあんまり良くありません。
とはいえ、週末にはまた気温も上がるようなので、段々春に近づいていくことは間違いありません。
で、気温が17度にまで上がったその日曜日、一眼を持って割と久しぶりに宇治の町を歩きに行きました。
観光客もすっかり戻ったようで、抹茶スイーツやらのお店もにぎわっていて、明るい空気が感じられました。
面白かったのが「大阪屋マーケット」という昔ながらのレトロな市場をそのまま利用して、新たな飲食店や雑貨屋さん、ギャラリーなどが入るショッピングスペースができていたことで、取り壊さないでこういう形で生かすのは良いですね。やはり、人気になっていました。
表通りから離れたところにある町家が、飲食店としてリノベーションされていたりもして、宇治の町では古い建物の再活用がうまく進んでいるように思いました。
凱旋門再び@浜松市 ― 2022年12月19日 12時20分33秒
(日坂宿)
(事任八幡宮)
静岡泊の翌日は、後輩が車を出してくれるというので、また列車に乗って浜松方面へ。
こちらも学生時代から知っている奥さんも来てくれて、三人で掛川の日坂宿と事任八幡宮(パワースポットとして人気らしい)へ立ち寄った後、一緒にランチ。
そこからは再び後輩と二人で、浜松市北区の山間部にある引佐町渋川へ。
「そんなところに何かあるんですか?」と不審げな後輩だったが、「日本の二大凱旋門があるのを知らんのか」と教えてやると、そんなもん聞いたことがないと不審がりながらも現地へ向かってくれました。
(渋川)
たどりついた渋川は、街道筋の趣もある集落で、かつては温泉で繁栄したこともある場所のようでした。
肝心の凱旋門は集落の入り口のような場所にあって、写真で見ていたよりもずっとしっかりした造りで立派なものでした。
しょぼい珍スポットだろうと思っていたらしい後輩も、「ちゃんと登録有形文化財じゃないですか」などと言って、撮った写真を奥さんに送っていたりしていたので、なんだかんだ言って喜んでいたようでした。
昔は各地の「珍鳥居」を巡るのが趣味だったような奴なので、当時の血が騒いだのかもしれません(知らんけど)
拡大写真のリンクを張っておきます。
https://machinamikaido.site/hamamatsugaisenmon.jpg思えば昔は、京都市北部の山間部を一緒に走り回ってマイナースポットを巡ったりしていたメンバーなので、その当時を思い出して懐かしい感じの凱旋門訪問でした。
(ちなみに、もう一か所は鹿児島の山田凱旋門)
最後は浜名湖の北から南へ巡るように、なぜか気賀関と新居関の二つの関所に立ち寄り、新居町駅で解散となりました。
こういう、マイナースポットを巡るような面白い旅行、コロナ後はすっかり途絶えてしまって諦めかけていたので、楽しかったです。
また今後も、同じような旅行ができるようになって行くだろうと思います。
アートの補給 ― 2021年04月11日 18時49分01秒
昨日は改装後初めて、京都市京セラ美術館(旧京都市美術館)へと、「うたかたと瓦礫《デブリ》という現代アートの展示を見に行ってきました。
美術館の建物自体を見たかったのが半分、久しぶりにアート成分を補給したかったのが半分というところですが、元の建物をそのままに大幅改装された美術館自体はやはり見ごたえがありました。色々、思うところもありましたが。
平成以降の災害をモチーフとした展示のほうも、規模は大きくはなかったのですが思わず見入ってしまうような内容のものが多く、会場内を行ったり戻ったりと、何度も鑑賞してしまいました。
やはり圧巻なのは、展示室の壁を埋め尽くした、各種災害をテーマとした展示で、ほとんど毎年のように何かが起きているのだということを改めて認識しました。
正直、コロナ禍の中で現実感がかなりおかしくなってしまっていて、さらなる非現実である現代アートを見たいという気持ちが薄れていたのですが、災害をテーマとしたこの展示は、今の現実と完全につながっているもののように思えました。
瓦礫はいつも常に、すぐそばに転がっているのだと。
明治村を全て ― 2020年09月27日 17時15分27秒
(聖ヨハネ教会堂。かつては河原町五条に建っていたとか)
(名古屋市電と札幌電話交換局)
(隅田川新大橋)
(金沢監獄)
(東山梨郡役所)
(聖ザビエル天主堂。こちらは河原町三条)
(シアトル移民住宅)
明治村でのメインは旧帝国ホテルでしたが、せっかく久々の来訪だったので、今回は1丁目から5丁目までの70くらいある展示を、建物以外の橋なども含めて全部見ることにしました。
現地滞在約5時間、中に入れる建物は内部も見学し、さすがに疲れましたが非常に満足しました。立派な大きな建物ももちろん良かったのですが、シアトル移民住宅などの生活感のある小さな建物が、今回は印象に残りました。
京都市電とかSLなどの乗り物系は、今回は時間が無くて乗車を見送りましたが、その代わりに翌日には別の場所で鉄道関連を見学することになりました。
かつて明治村で展示された車両とも、再会できました。
旧帝国ホテルロビー ― 2020年09月22日 09時36分01秒
今回の旅行の目的地は久々の明治村、中でも特に旧帝国ホテルのロビーを見たかったのですが、四連休と言えどもやはり人は少なめのようで、中の喫茶コーナーでのんびりと過ごすことができました。こんな見事な空間は、他にはまず存在しないでしょう。
言うまでもなく、フランク・ロイド・ライトの設計による名建築、元々はもちろん都内にあったわけですが、反対運動も空しく取り壊されてしまい、しかし幸いなことに玄関部分だけがこの明治村に移転保存(十数年かかったそうです)されたのでした。
ライト式の特徴がもっともはっきりと出ているのがこの玄関部分だったようで、ここが残ったのは不幸中の幸いでしたが、ホテルとして使われている時に泊まってみたかったとは思います。
高い塔 ― 2019年11月16日 21時07分51秒
高さ137メートル、京都タワーをしのいで京都府下で最も高い建造物らしい、久御山町のKBS京都久御山ラジオ送信所電波塔で、先日からライトアップが開始された。「くみやま夢タワー137」という愛称もつけられたようである。
この電波塔、とにかく高い建物が何もないエリアの真ん中に屹立していて、そのシュールなたたずまいが昔から好きだったのだが、それがライトアップまでされるとなるとさらにインパクトがあるだろうと思い、ショッピングセンターの帰りに寄り道して見物してきた。
かなり遠くからでも見えるわけだが、建っている場所の目の前で向かい合うと、やはり相当な迫力。というか、巨大で怖い感じもするわけだが、虚空で色を変え続ける塔を、魅入られたようにずっと眺めてしまった。
奈良空港を見に行く(違う) ― 2019年06月23日 19時59分28秒
昨日は予想よりも天気が良くて出かけたい気持ちになったのだが、このところ疲労感がたまっていて、遠出する気力がない。かと言って、近場にも行きたいところなど…と考えているうちに、奈良公園の前にできたバスターミナルをまだ見に行っていないことを思い出した。鹿の頭を撫でるのも良い。
という訳で、ふらっと近鉄で奈良へ。まずはこちらも初めての、奈良県庁屋上の展望スペースというのに行ってみたが、工事のため若草山側が立ち入れない状態だった。ここも不思議な空間。
続いて、「奈良公園バスターミナル」へ。ここは4月にオープンしたばかりの場所で、バスターミナルとは言うものの観光バスの乗降場であって、路線バスが来るわけではないらしい。
定番のスタバ初め、お土産屋さんや飲食店がいくつも入っている、なかなかのおしゃれスペースだったが、にも関わらず京阪神と違って人がそれほど多くないのが奈良のありがたいところ。こちらも屋上のスペースがあったので、しばらくベンチでのんびり本を読んでいた。非常に気持ちが安らいだ。
しかし、こういうバスターミナルと言うのは見たことがなく、何かに似てるなと思って考えてみたら、地方空港のターミナルビルにそっくりだと気付いた。奈良空港、というわけである。大型バスは来ても飛行機は飛ばないが、たまに鹿が迷い込むことはあるかもね。
(バスターミナル)
(バスターミナル屋上)
(奈良県庁屋上)
歴史的渡り廊下(または「余部鉄橋」) ― 2019年05月05日 21時18分16秒
先日立ち寄った綾部温泉(綾部市のかなり外れである)の中に掲示されていた手作りの観光案内に、「非常に立派な木造の渡り廊下がある旧小学校(今は「奥上林研修センター」)というものが紹介されていた。
幸い、温泉からすぐ近くだったので、即「見に行ってみよう」ということになったのだが……いやなるほど、立派すぎる「渡り廊下」を目にすることができた。うらみち管理人含め、いつものメンバーも大喜び。
高さは6メートル、あの余部鉄橋を連想させるような造りで(後で検索してみたら、やはり通称「余部鉄橋」と呼ばれていたらしい)。高台にある講堂と校舎を結ぶためのものらしいが、産業遺産のような趣がある通路だった。
さすがに怖いし、許可なく中に入っていいか分からなかったから入口近くからのぞくにとどめたが、床板の小さな穴からは数メートル下の地面がそのまま見えているようであった。スリル満点である。
あんまり変に手を入れるのはやめて欲しいが、これが朽ち果ててしまうのはあまりに惜しいので、何かに活用できないかなとは思う。期間や人数を制限してでも、これを渡れると嬉しいのだが。
津山・まなびの鉄道館 ― 2017年12月17日 13時21分32秒
毎年この時期には地方都市のクリスマス風景を撮影に行くのだが、今年はどこに行こうかと検討するうちに、岡山の津山が候補に浮上してきた。
何度も訪れている町だが、近年有名になってきた津山駅の扇形機関庫というのを見たことがなく(というか、そういうものがあるのをそもそも知らなかった)、懐かしの国鉄型ヂーゼルカーが集結しているというので、そちらも見学しようというつもりだった。今年はまだ一度も乗っていないローカル線も、津山なら姫新線と津山線に乗れる。
現存するものでは京都の梅小路に次ぐ規模だという津山の扇形機関庫は、以前は外から眺めるだけだったのだが、いつの間にか「まなびの鉄道館」という鉄道博物館に整備されていたらしく、敷地内に入って間近で気動車を見ることができるようになっていた。建物の中には入れないが、入館料が300円(駅で割引券をくれるので実質240円)というのは激安。梅小路のようなスター級の蒸機が並ぶわけではなく、ちょっと昔にはいくらでも乗れた地味な国鉄型の気動車が集まっているだけとは言え、ともかく懐かしくて嬉しかった。こういう車両をちゃんと残したJR西日本は素晴らしい。建物自体ももちろん見事でした。
ちなみに、ここにいる一台だけの蒸機、D51 2は元々大阪弁天町の旧交通科学館にいた車両で(あの「きやうと」駅のホームにいた奴ですね。DF50 18とDD13 638も弁天町出身)、なぜ京都の鉄道博物館に来なかったのかはわかりませんが、ここではスター級の扱い。旧知が活躍しているようで、なんだか嬉しくなりました。
(弁天町から来たDF50とDD13)
(今は津山のスター、こちらも弁天町から来たD51)
悲しい色 ― 2015年10月04日 20時50分25秒
ついに取り壊しが決まってしまった大丸の心斎橋本店を見に、先週大阪まで出掛けて来ました。
W.M.ヴォーリズ設計による名建築で、まさに大大阪を象徴するような建物ですが、内外装は一部保存するとは言うものの、姿を消すことになります。ちょうど十年前の10/8にここでも書いたのを思い出しましたが、デパート建築としては一番好きで、大丸の格式を象徴する店舗だと思っていました。
僕にとっての高級デパートと言えば、ここと阪急梅田本店でしたが、これも何度か書いた通り阪急の方はすでに立て替えられてしまいました。隣接のそごう本店も建て替えのあげく、大丸の別館になっています。残るは難波の高島屋本店のみ。
戦前の、東京をも凌いだという大大阪の名残はほとんど消え失せて、ただの大きな地方都市へと姿を変えていく大阪。せめてこの心斎橋本店の保存が、少しでも良い形になるように祈るばかりです。
帰り道に、もう何年ぶりか分からないくらいに久々に道頓堀を歩きました。これはこれで大阪らしくて、好きな風景ですが、川沿いの遊歩道がずいぶん綺麗にはなっていました。こちらはなんだかんだ言って、ずっとこんな感じで行くんでしょう。
帰り道に、もう何年ぶりか分からないくらいに久々に道頓堀を歩きました。これはこれで大阪らしくて、好きな風景ですが、川沿いの遊歩道がずいぶん綺麗にはなっていました。こちらはなんだかんだ言って、ずっとこんな感じで行くんでしょう。
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