カセットプレイヤー再び2024年02月16日 12時29分22秒





昨年のクリスマス、天王寺に出かけたついでにビックカメラ(京都からは撤退してしまった)の店内をうろうろするうちに、前から気になっていた東芝の「Walky」を買ってしまいました。
この懐かしいブランド名に覚えのある方もおられると思いますが、これは80年代くらいに発売されていたポータブルカセットプレーヤーの名前で、昨今のカセットテープのブームに合わせて、東芝が発売した「令和のWalky」と呼ばれている製品です。

やはり、一番人気のシースルータイプが魅力的で、買ったのもこのタイプ。
令和の今、わざわざ新製品として出してくるだけはあって、USB Type-Cでの給電が可能で、何よりすごいのはBluetooth接続でワイヤレスイヤホンでカセットを聴けること。
こちらも昨年末に買った、ソニーのノイズキャンセリングイヤホン(C-700N)で実際に聴いてみると、周囲の騒音が消えた状態で、ヒスノイズを伴ったカセットの音が純粋に聴けるという面白い体験ができます。

古いテープを色々聞きましたが、カセットテープってこんな力強い音だったんだなと改めて感心します。
あと、「REINCARNATION」などの80年代のユーミンのアルバム曲が素晴らしいことに、改めて気づきました。
カセットでしか持ってなかった曲がかなりあったのですが、「メトロポリスの片隅で」なんか本当に音が格好いいですね。
何もかも、みな懐かしいです。

僕らのStardust2019年11月17日 20時25分40秒



小沢健二のニューアルバム、「So kakkoii 宇宙」が先日発売された。
ニューアルバム、というと簡単だが、ボーカル入りのアルバムとしては2002年の「Eclectic」から17年ぶり、しかし音楽の方向的には1996年の「球体の奏でる音楽」を飛び越して、1994年の大ヒットアルバム「LIFE」以来の作品と言われている。

そういうことをやると、「当時よりもパワーダウンしてるけど、とにかく僕らの世代には懐かしいし嬉しい」という感じになるものだが、このアルバムは全く違う。
見事な傑作で、「LIFEを超えた」という評が出るのも、もっともなレベルである。

先行の「彗星」がすでに素晴らしく、しかしまあこの曲を含めた既発曲プラスアルファのアルバムなのだろう、と思っていたら全くの新曲である「高い塔(とstardust)」が素晴らしい名曲で、これはオザケンの最高傑作と言ってもいいと思う。「彗星」と同じく、25年の年月がその歌詞に刻まれている。あまりに嬉しかったから、すでに三十回くらいループして聞いた。

ただ、一番好きな曲はやはり「ぼくらが旅に出る理由」で、これは変わりありません。特別な曲なので。

囲い込まれてiPod2018年10月21日 16時49分02秒

恐らく最後のiPod nano

第二世代から始まって、第四世代第七世代と使い続けているiPod nanoだが、昨年の夏をもって製造終了ということになってしまった。今後は便利なiPhoneをお使いくださいということなのだろうけど、あれは全くの別物であって(最新のは十万円だそうだ)、困ってしまった。今更他社製品(ソニーになるだろう)に乗り換えるのも、データ移行などが面倒で気が進まない。

どうこう言ってもそこそこ人気の製品だったし、いずれ復活するのじゃないかとも思うのだが、出てすぐに探し回って買った今の第七世代(前期型・緑のほう)もこの今月で丸6年、毎日使い続けてるのでそろそろバッテリーの劣化なども気になる時期である。突然故障されたりしてもお手上げである(今のところ性能に全く問題がないというのもすごいが)。

そこでやむなく、中古の第七世代(2015年モデルの後期型・ブルー)を、予備機で買っておくことにした。さすがに6年使った2012年モデルよりは状態もずっと良く、これならまだ何年も使えそうだ。とりあえず、この二台を交互に充電して使うということにしようと思う。 しかし、いずれは根本的な対策をしなきゃならなくなるだろう。そのまんまiTunesにつながるWalkmanとか、出してくれないものだろうか。

美しきこの夜2018年10月14日 16時47分42秒

What a wonderful world/堀込泰行

この六月に、元キリンジ兄率いるKirinjiがニューアルバム「愛をあるだけ、すべて」を出したのに続いて、今度は元キリンジ弟の堀込泰行(ヤス)もニューアルバム「What a wonderful world」を先週発売した。
どちらも素晴らしい出来で、面白いことに旧キリンジ時代に少しだけ回帰したような感じも共通している。
特にヤスのほうは、前作「ONE」では旧キリンジ時代とは少し違うことをやろうとしていたのではないかという気配があったのが、今回はキリンジらしさを恐れないとでもいうか、幅広い曲調のものを自由に入れた感じがあって、とても良い。

表題作、ではないのだけど先行曲の「WHAT A BEAUTIFUL NIGHT」を聴いているとふと思い出すのが、キリンジ兄・高樹の「Home Ground」とヤス(馬の骨名義)の「馬の骨」を一緒に聞いていた秋のこと。あれはもう、十年以上前のことになってしまったんだなあ。
この曲はメロディもアレンジも、のんが出演するPVの映像も大変美しいので、ぜひ話題になればいいなと思う。店頭でCD買うのは、少々苦労しました。

公営プールサイド・ミュージック2018年08月12日 19時15分48秒

プールサイドで音楽を
旅行続きで出費がかさんだので、安く夏の気分が味わえる近所の公営プールへ。いつも金曜の夜、仕事の帰りに泳ぎに行くのだが、今回は別枠。

人もまばらなプールサイドの人工芝に寝転んで、水筒の氷水を飲み、予備機の旧iPodで音楽を聴きながら文庫を読む。ワンコインでこういうことができるのは、夏だけ。遠い南の島に行く必要はないわけです。

今年の夏は7月に買ったマイクロスターの二枚のアルバムばかり聴いています。「Grils Are All Alone」から「東京の空から」へのつながりが、特に気に入っています。

宿願のトレアドール2017年03月22日 23時32分35秒



ビゼーの「カルメン」が小さい頃から好きで、しかし子供の時は歌が入ってるほう=オペラ版はあまり好きでなく、組曲のほうが好きだったのだが、その後どちらも好きになった。
最近ではYoutubeでも色々舞台が見られるようになり、去年の秋辺りにカルメン熱が再燃して色々見比べたりしていたのだが、やはり一度本物の舞台を見たいと思うようになった。
そうは言っても、京都辺りじゃオペラなんてそうそうやらんよなと思っていたら、翌2017年の3月22日(つまり今日)に、まだ真新しいロームシアター京都で「小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトXV」と銘打って、カルメンが上演されることを駅のポスターで知った。

マジかと思いつつ、しかしお高いんだろうなあと躊躇しているうちに予約が始まり、リーズナブルな席がどんどん予約で埋まり始めた。どうしたものか、とサイトを見ていたら、ついに目の前でC席が「完売」に変わり、つい慌てふためいてB席を押さえてしまった。
1階バルコニー席という比較的良い場所で、しかもたまたまなのか列の端っこという見やすい席が取れた。

全く初めてのオペラ、それもあのカルメンをついに見られるということで、ものすごく楽しみにしているうちに今日になり、つい先ほど見てきたわけですが、第四幕の「闘牛士」で感極まってとうとう泣くかと思いましたね。一緒に歌おうかと思ったほどだが、これは我慢した。
もちろん、小澤征爾さんの指揮も見られて、ちょうどオザケンが先日活動再開したところ(もちろんCD買った)だというのも、不思議な縁のように思えた。

まあ、うまいこと文章にはできないのだが、この歳になって全く新しい経験で感動するということがまだあるんだということは良くわかった。また機会があればオペラに行こうかと思うが、初めてだった今回の感動にはやはり及ばないだろうなと思う。三時間半、テンション上がりっぱなしでした。


夏の星座2016年07月07日 20時30分12秒



今年は星が見えてるが、意外と珍しい気がする。








スキマスイッチ版もいいね。この音源だけ買えないものか。

ロンドン・パリ2016年06月24日 21時54分07秒










(ピチカート・ファイブ,「ロンドン-パリ」,「超音速のピチカート・ファイヴ」M-2)

続・CDを聴く2016年05月07日 21時07分16秒



というわけで、CDを片っ端から聴いています。個人的にはほとんど、次世代メディアに移行したんじゃないかくらいの音質的なインパクトを感じているわけですが、そうなると200枚くらいはあるだろうCDが全部バージョンアップしたようなものなので、それでプレーヤー価格二万円ならこれは安い。
レビュー見てても、最近の入門機は十年前の中級機と変わらない音だと書かれてて、CDPのような枯れた技術でも、一応デジタル物だけにさすがに十年の歳月は大きいようです。

以前にオンキヨーの人に説明を聞いた時に、前面のコネクターにUSBメモリー挿すだけでWAVやハイレゾが再生できるというのを非常にプッシュされたのでしたが、これも試しにやってみました。WAVなので当然CD同等の音質で、やっぱりこれも素晴らしい。PSY・Sのアルバム連続再生とか、聴き続けて、やめられなくなってしまいます。

1日だけ2016年03月27日 21時14分21秒



復活したCDX-496だったが、今日になって再びCDが読み込めなくなった。最後の手段で、ピックアップの出力調整をしてみたが、どうもほとんどレーザーが出ていない様子。赤い光が見えない。10年使い続けて、やはり寿命なのだろう。
ピックアップ交換という手もあるようだが、これはさすがに自信がないし、そもそも調整用の機材がない。昨日今日と、たくさんCDを聞けたのが良い記念になった気がする。2万円で買った機種にしては長年よく頑張ったほうだろうから、これで完全引退ということにしてあげようと思う。

プレーヤー無ければ無いで納得していたのだが、いざこうしてCDの音を聞いてしまうとやはり寂しくなる。他に買わなければならないものも多く、予算がないのでどうしようもないのだが……。
しかし後継機候補だったDCD-755REにしても、CDX-496故障時にすぐに買っていれば安く買えていたわけで、必需品じゃないからと見送ったのが結果的に失敗だった。どうせ買うものなら、早めに決断したほうがいい。