防災服2011年06月10日 21時19分51秒


被災地入りに向けて、例の防災服という奴が貸与された。こういうのを着るのは実は生まれて初めてなのであるが、気分が変わるように思う。
勤務地は、若林区に決まった。と言っても比較的内陸寄りの場所なので、津波の被災地を直接見る機会は無いと思うが、しかし被災者の皆さんとは沢山お会いすることになるだろう。

森の都で一週間2011年05月27日 21時40分44秒


震災でダメージを受けている仙台市の同業者から、専門知識のある人間の派遣要請があった、ということで社内で公募があり、ちょうど僕の専門としているジャンルも対象となっていたので応募してみたところ、来月中旬の一週間派遣されることが決まった。
勤務地は仙台の都心部で、瓦礫を背負って運ぶ、とかいう話だと若い人たちと違って正直あんまり役に立てそうもないが、専門知識を活用しての業務支援なら、一万五千の社員を代表して行くだけの自信はある。次々と交替で派遣される中の一人で、たった一週間のことではあるが、戦力になって来ようと思う。
(写真は内容と関係ないが、どこかの和む猫)

救いようのない市役所2011年04月19日 21時01分56秒


つくば市役所の職員が、福島からの転入者に対して放射線検査の証明を求めていたことが判明して、問題になっている。正直なところ、一般国民の中に「放射能はうつる」とか言い出す無知蒙昧な人が出てくるのは、全国民の知的水準を一定以上に保つなどと言うことが不可能な以上、仕方ないことだと思う。
しかし、その国民を啓蒙するべき側に立つ市職員が、自らこんな行動を取るとは言語道断である。役所がこんなことをすれば、「市役所がああいうことをしてるんだから、福島の住民に近づいたら危険なんだ」という馬鹿な偏見が著しく助長されてしまうではないか。
残念ながら、地方の役人の中には、知能低劣な人間が混じっているのだと言わざるを得ない。こんな職員は、業務遂行能力がないのだから、即刻分限免職処分とすべきだ。

大体、放射能の件では海外マスコミも含めて騒ぎすぎで、プルトニウムだろうがセシウムだろうが、かつての冷戦時代に大気中で水爆実験が盛んに行われていた頃には、十年も二十年も恒常的に世界中の空気中に花粉並みに飛び散っていたのである。中国辺りが福島の放射能で騒ぐのは何とも馬鹿馬鹿しく、自国の出来の悪い水爆が大量にばらまいた放射能のほうがはるかに多く残留しているだろう。
もちろん、福島第一の近くに体一つで直接行けば危険だろうが、それ以外の地域の放射能など、東京だろうが九州だろうが人体への影響で言えば今のところ差はゼロに等しいだろう。放射能だらけだった水を飲んで育った1960年代育ちがみんなすでにガンで死に絶えた、というのなら話は別だが。問題は、この状況が今後何十年も続いたらどうなるのかということにある。長期間の蓄積が続けば、また話は変わるからだ。福島第一が一刻も早く安定に向かってくれることを願わずにはいられない。

殺伐とした話ばっかりであれなので、ちょっと別な話題を。京都市が、被災者のペットを一時的に預かってくれる「ホストファミリー」の募集を開始しました。(基本は市内在住者対象です)
残念ながらうちはマンションだし、日中は誰もいないのでまともに世話もできないのでペットの預かりはできないのだけど、もし預かることができる条件にある方がおられるならぜひ応募していただきたいと思います。前にも書きましたが、どうも被災ペットたちが気になってしょうがないので。
しかし、不思議なことに(というとまた語弊もあるだろうけど)今回の被災者支援については、京都市の動きは全般に非常に早いですね。ここまでやってる自治体は、まだほとんどないと思います。

県庁を批判する2011年04月16日 22時35分30秒


事実上の出身地ということもあって、敢えて厳しい言い方をするのだが、先日再選された某N県の知事のことである。
関西の他県が関西広域連合に参加し、今回の震災に際しても即座に各府県の分担を決めて支援体制に入ったのに対して、このN県の知事はあくまで広域連合参加を拒否し、協力しようとしない。それでも独自の支援はしているのだろうと思って県のホームページを確認したが、県庁職員の派遣人数は何と数名にとどまっている。多ければ良い、というものでもないかも知れないが、例えば京都市役所の職員派遣人数は今日現在で計932人である。奈良市役所だって、122人も派遣しているのだ。いくらなんでもやる気がなさ過ぎる。

他にもこの知事は、「関西は活気を保って復興の支援を」という大阪府知事の呼びかけにも「関西だけ元気なんてのは、火事場泥棒のようなもの」という訳の分からないコメントを出すなど、おかしな言動が目立つ。同じ官僚出身知事でも、兵庫も京都も和歌山も、良識的でまともな人物なのに。

N県の住民も、被災地支援に協力したいという気持ちには代わりはない。ならば、こんな人が果たしてトップとしてふさわしいのか、良く考えてもらいたかった。今からでも遅くないから、せめて広域連合加入へ方針転換するべく、県庁に圧力をかけてもらいたいと思う。

また悪夢が2011年04月05日 21時54分35秒


いつもの電車が地下区間から出ると、周囲のビルが崩れたり炎を上げたりしていて、鉄道の車庫では車両が横転している。ガスタンクが崩壊したらしく、辺りがガスの匂いで充満していて、車内でパニックが起きる。静電気の火花一つで、爆発するかも知れないというのだ。いや、電車のモーターから出た火花が危ないらしい。僕は車両の床に伏せ、恐怖のあまり叫びながら、電車が早くここを走り出てくれることを祈る。

という夢を見た。情景としては阪神大震災に近かったが、やはり震災報道を見続けている影響なのだろう。目覚めて心底ほっとしたが、これが夢ではなく実際に起きた地域のことを思うと、改めてぞっとしたのであった。

さよならなんて言えないよ2011年03月25日 21時11分04秒


東日本大震災の死者・行方不明者数はじりじりと増え続け、三万人台に近づいている。しかも、この数字に入っていない所在不明者がまだ数万いるのじゃないかという話もあり、慄然とせざるを得ない。数字が増えるのを見るたびに、もういい、もうやめてくれと言いたくなる。

これも心配していたことなのだが、やはりペットのことが問題になりつつあるらしい。「この非常時に、犬猫のことがなんだというのだ」というのは正論かも知れないし、人の生き死にに比べたらどうでも良いことと言われるかも知れないが、もし自分が被災者だとして、「お前は避難所へは連れて行けないんだよ、バイバイ」とペットを捨てられるかというと、そんなことはできないだろう。

中越地震では、ペットを連れて行けないがために車の中で避難生活をしていた人が、エコノミークラス症候群で亡くなった例もあったそうだ。今回の地震でも、同じ理由で車での生活をしている人がいるらしい。例えば被災者のペットを一時的に預かる、というような支援が必要かも知れない。

物資送付2011年03月21日 19時14分54秒


今日は、いつものメンバーで飯でも食おうかと集まったのだが、何せこういう時勢だし、ちょうど昨日から京都の青年会議所が京都市の協力を得て救援物資の受付を始めたということなので、ここは一つみんなで物資の買い出しに行って、青年会議所の受付場所に持ち込もうじゃないかということになった。

恐らく、食料を送る人が多いのじゃないかと言うことで、我々は下着やタオル、赤ちゃん用のウェットティッシュなどの日用品に絞ることにした。幸い、京都は特に物不足もおこしていないので、段ボール三箱分ほどを無難に買い込むことができ、受付場所である久御山町の運輸倉庫に持ち込んできた。

メンバーそれぞれに募金はしているのだが、物資を送るというのは、現地での状況を色々想像しながら準備することになるので、また違う意味があるように思う。しかし大学以来の付き合いであるこのメンバー、人様のためにみんなで何かしようとしたのは自慢じゃないが初めてで、そういう意味でも貴重な経験になった。

政令市の出番2011年03月20日 20時50分19秒


有馬温泉は、かなりの賑わいを見せてはいたが、三連休にしてはちょっと人が少ない気もした。やっぱり自粛ムードだろうか。たまたまいわきナンバーの車に乗った家族を見かけたが、あの人たちは関西への避難組だろうか?
有馬は実は神戸市内(北区)で、市内にこれだけの温泉地がある政令市というのはなかなかうらやましい気がする。

被災地では、いよいよ行政機能の再建が課題になってきている。戸籍データを全て喪失した町(法務局のバックアップまでやられたようだ)もあるようで、これからが大変な作業になるだろう。国や県も全力で支援するとのことだが、市町村派遣経験のある職員はともかく、現場を知らない人たちではどうにもならない部分もある。

現場経験者(消防職員や区役所勤務経験職員)を多く抱え、しかも広域行政能力も持ち、国との直接交渉にも慣れている自治体となると、ここは政令指定都市しかない。元々連携が極めて緊密で、「仲良しクラブ」と揶揄されることもある政令市市長会だが、今こそ総力を挙げてバックアップに入るべきだろう。
京都市からは、すでに延べ五百人体制で職員が連日被災地に派遣されている。府から色々言われている大阪市だが、ここぞとばかりに政令市トップのその高い能力を見せて欲しい気がする。


~「関西四都市緊急声明」より(抄)~
阪神・淡路大震災を経験した神戸市をはじめとする我々関西4都市は、被災地の痛み、苦しみを我がことに感じており、災害発生直後から相互連絡体制を整え、被災地に対して緊急消防援助隊などの応援職員の派遣や食料、飲料水、毛布、災害用仮設トイレなどの支援物資の提供を行ってきたところであります。
我々関西4都市は、阪神・淡路大震災の経験と教訓を活かし、基礎自治体の中で最も広範な実務経験と高度な行政能力を有する政令指定都市として、今後の支援と復興のため積極的に取り組むことを改めてここに表明します。

三宮センター街2011年03月19日 21時59分59秒


先週から、時間さえあれば震災のニュースを見続けている状況だったのだが、少し気分転換をしようと、ふらっと有馬温泉まで出かけてきた(次々流れる悲惨な映像は実は結構な精神的負荷で、そのせいで情緒不安定になっている人も大勢いるのだ)。サイダーを飲んだり、足湯に浸かったりしていると、ここはこんなに平和なのに、と改めて思うのだった。

帰りに、神戸の三宮に寄った。今では大変な賑わいを見せるこの町だが、阪神大震災時にはもちろん大きなダメージを受けている。それが16年間で、ここまで立ち直ったのだ。今回の悲劇も、きっと乗り越えて行ける。

自分で発電しろ2011年03月19日 10時27分44秒


この非常下で、どうしても都内で球打ち遊びがやりたいんなら、荒川の河川敷で昼間にやればいいのだ。そんなにドームが使いたいんなら、球団関係者が自分で自転車漕いで発電しろ。六千世帯分の電力を消費するだって? 東電はこんな連中のために送電する必要はない。選手だって反対してるじゃないか。

念のために言っておくけど、野球でみんなに元気をと言うこと自体に文句はない。選手の活躍を見た多くのファンが、頑張ろうという気持ちを取り戻すかも知れない。ならば、関東の大小の野球場(都内だけで、数十箇所あるようだ)を順番に回って試合をするとか、色々やり方はあるはずだと言いたいだけなのだ。なぜそんなに商業的ショーアップにこだわるのか、そこが問題なのだ。