特急「踊り子」で伊豆急下田へ2022年12月04日 17時22分12秒




今回は全国旅行支援をがっつり使って、静岡県へ旅行に行ってきました。
近年は静岡市以東に行く機会があまりなかったので、まだ訪れたことの無かった沼津市で一泊、それから静岡市でもう一泊して、静岡県に住んでいる大学の後輩と晩飯でも食おうということにしました。

改めて観光ガイドブックを探してみたところ、ほとんどが「伊豆」を特集したものばかり。
「まっぷる」に数少ない静岡全県版があったので、そちらを買いましたが、やはり伊豆にも少し行ってみたくなったので、初日は特急「踊り子」で思い切って伊豆急下田まで出かけることにしました。
イメージ的にも暖かそうだし。

残念ながら、出発当日の12/1には全国的に寒波が来るということで、気温が一気に下がってしまいました。
天気も微妙で、熱海に着いてもどんよりとした空模様。まあこれは仕方ありません。

「踊り子」の指定席は熱海についてから買いましたが、乗ってみるとこの時期の平日なのにほとんど満席でした。熱海でかなり降りるはずなのに、やはり伊豆の人気は恐るべきものがありました。

(伊豆稲取周辺)

伊東を過ぎて伊豆急行線に入り、熱川を過ぎた辺りで雲の切れ間から陽が射し始めました。
この辺りは海沿いを走る絶景区間で、おそらく諦めていたのだろう周囲の乗客が喜んでいるのが聞こえてきます。

(ペリーロード)

伊豆急下田駅に到着しても天候の回復は続いて、下田での目的地だった「ペリーロード」の町並みにたどり着いたころにはもう青空が見えていました。
何より暖かくて、寒波の気配は全然ありません。
どうも、沖縄に次いで気温が高かったのが静岡だったらしく、大陸から来た強い寒気も太平洋に面したこの辺りまでは届かなかったようでした。これはついていた。



晩御飯以降は旅行支援のクーポンで食事代をまかなえるはずなので、刺身定食で贅沢なランチを済ませ、最後はロープウェイで寝姿山の展望台へ。
ここは、ずっと昔に伊豆旅行の時にみんなで来た場所で、懐かしい気分になりました。

初めての沼津を観光する2022年12月11日 22時40分12秒


(沼津の商店街、仲見世)

伊豆急下田から再び列車に乗り(今度は各停)、伊東・熱海を経由して、宿泊地の沼津へ。
人口は20万人弱と富士市よりもちょっと少ないのですが、静岡市・浜松市に次ぐ静岡県内第三の拠点都市です。
新幹線が隣の三島を通ってしまったというハンデもあって、近年勢いが落ちているとも聞きますが、とにかく一度行ってみたかったのでした。

ホテルは沼津駅北口のすぐ近くで、部屋からは駅とその向こう側の市街地をゆっくり眺めることができました。
夕食を食べに出て、市街地をかなり歩いてみましたが、確かにちょっと寂しげな感じもするものの、拠点都市らしい風格はしっかりと感じられました。岐阜県第2の拠点である大垣を、少し大きくしたような雰囲気でした。
クリスマスの風景は、また改めてアップします。

(沼津市街)

(沼津駅前。右奥のビルは元西武デパート)

翌日は、駅前からバスに乗って沼津港へ。ガイドブックによると、近年観光地として人気になっているそうで、巨大な水門の上の展望台や深海魚の水族館(大混雑することが多いらしいが空いていた)、魚介類が食べられる「みなと新鮮館」など、一通りのスポットを巡りました。

静岡在住の後輩によると、この辺りはデートスポットで普通おっさんが一人で見て回るところではないらしいです。がら空きで良かった。

巨大水門「びゅうお」

(深海水族館)

(「びゅうお」からの眺め)
しかし素晴らしい天気で、ぽかぽか陽気だったのはついてました。
海辺の施設で、寒さで震えるというのは悲しいものがあります。

柿田川湧水、そして静岡市へ2022年12月17日 21時27分17秒


(「ブルーホール」)

(川底から湧き出す水)

(柿田川)

沼津港から再び沼津駅に戻り、またバスに乗って今度は三島方面へ。途中の清水町というところで降りて立ち寄ったのが「柿田川湧水」のある公園。

富士山の周辺に降った水が地下水として流れて来て、地上に出てくるという湧き水ですが、その水量が半端ではないらしくて、平野の真ん中に突然一級河川が出現するというすごいことになっている場所です。

かつて工場が使っていた井戸から湧き出る水が、コバルトブルーに見えるという「ブルーホール」が有名なのですが、実際に見たら本当に真っ青なので驚きました。
とにかく公園内の至るところで大量の水が湧き出している様子が見えて、それが川として流れていくのはインパクトがありました。
ほぼ湧き水100%なので、全国有数の水質を誇る清流ということですが、普通の市街地にそういう川があるというのが面白いですね。


(静岡駅前)


(「さわやか」のハンバーグ)

三島に出て、そこからは東海道本線で静岡市へ。
当たり前ながら、前日の沼津と比べてもはるかに都会、イルミネーションも盛大に行われていて、活気があります。

ここで大学の後輩と合流して、久々に一緒に晩御飯を食べました。
今回は、静岡限定のハンバーグレストランチェーンとして有名な「さわやか」(待ち時間が長いので有名だが、5時くらいに早めに集合したので1時間も待たずに済んだ)でハンバーグを食べた後、駅の居酒屋で静岡おでんなどの名物を一通り頼みました。

「旅行支援」のクーポンほぼ二日分を全部使いましたが、それでも全然足りませんでした。
久々に延々と馬鹿話をして、お互い相当にテンションが上がっていたようでした。それもまたヨシ。

凱旋門再び@浜松市2022年12月19日 12時20分33秒


(日坂宿)

(事任八幡宮)

静岡泊の翌日は、後輩が車を出してくれるというので、また列車に乗って浜松方面へ。
こちらも学生時代から知っている奥さんも来てくれて、三人で掛川の日坂宿と事任八幡宮(パワースポットとして人気らしい)へ立ち寄った後、一緒にランチ。

そこからは再び後輩と二人で、浜松市北区の山間部にある引佐町渋川へ。
「そんなところに何かあるんですか?」と不審げな後輩だったが、「日本の二大凱旋門があるのを知らんのか」と教えてやると、そんなもん聞いたことがないと不審がりながらも現地へ向かってくれました。

(渋川)

たどりついた渋川は、街道筋の趣もある集落で、かつては温泉で繁栄したこともある場所のようでした。



肝心の凱旋門は集落の入り口のような場所にあって、写真で見ていたよりもずっとしっかりした造りで立派なものでした。

しょぼい珍スポットだろうと思っていたらしい後輩も、「ちゃんと登録有形文化財じゃないですか」などと言って、撮った写真を奥さんに送っていたりしていたので、なんだかんだ言って喜んでいたようでした。
昔は各地の「珍鳥居」を巡るのが趣味だったような奴なので、当時の血が騒いだのかもしれません(知らんけど)

拡大写真のリンクを張っておきます。
https://machinamikaido.site/hamamatsugaisenmon.jpg

思えば昔は、京都市北部の山間部を一緒に走り回ってマイナースポットを巡ったりしていたメンバーなので、その当時を思い出して懐かしい感じの凱旋門訪問でした。
(ちなみに、もう一か所は鹿児島の山田凱旋門



最後は浜名湖の北から南へ巡るように、なぜか気賀関と新居関の二つの関所に立ち寄り、新居町駅で解散となりました。

こういう、マイナースポットを巡るような面白い旅行、コロナ後はすっかり途絶えてしまって諦めかけていたので、楽しかったです。
また今後も、同じような旅行ができるようになって行くだろうと思います。

奈良市高の原のクリスマス2022年12月20日 23時00分34秒









奈良市は人口35万人を超える、言うまでもなく奈良県の県庁所在地なわけですが、僕が知る30万クラスの都市の中では最もクリスマスムードが薄い都市です。
古都だから、というのももちろんだと思いますが、12月の下旬は春日若宮社のお祭りである「春日若宮おん祭」の時期とかぶるので、町がそちらのお祭りモードになる(町なかの提灯とクリスマスのイルミネーションが共存するのは難しそう)のからというのも理由でしょう。

ところが、京都府と境を接する奈良市北部の高の原駅前(平城ニュータウンの中心)では、盛大なイルミネーションが実施されていました。
すぐそばに巨大なイオンモールもある、郊外の商業拠点。点灯式を行うなど、イベントとして盛り上げていこうというスタンスが感じられました。奈良市内では最大規模のイルミネーションかも知れませんね。

なお、今年もまちなみ街道別館の「地方都市のクリスマス」を更新しています。昨年の、岐阜・大垣などを掲載しました。

沼津市のクリスマス2022年12月21日 20時11分14秒













人口約20万人の沼津市は、静岡県内では静岡市、浜松市に次ぐ拠点都市で、県東部の中心です。とはいえ、人口は減少傾向で、かつては駅前にあった西武百貨店もすでに撤退。駅に隣接する再開発ビルが、何とか商業拠点として踏みとどまっている感じでした。
その再開発ビルの正面にある、アーケード商店街の「仲見世」がいわば中心的な繁華街になるわけですが、ここはまずまずのにぎわい方で空き店舗もそれほどは見られず、ほっとしました。

この「仲見世」ではクリスマスの飾り付けもちゃんと実施されていて、あとは並行する駅前大通りの大手町周辺などでも、街路樹のイルミネーションが見られました。
全体的に、歴史ある拠点都市という雰囲気が強く、かなり健闘している街だと感じられて良かったです。

GOTO神戸三宮2022年12月22日 21時05分40秒





兵庫県の旅行支援の枠があったので調べてたら、阪急三宮駅の上に新しくできた超高層ホテルに安く泊まれることが分かり、今年最後の近場旅行として出かけてきました。

一昨年に名古屋の金山で泊まった時よりもさらに高層の、23階の部屋からは神戸三宮の大都会が一望できて、まさに超絶景。立地としてはパーフェクトなホテルです。




地上に降りて、巨大アーケードのセンター街や旧居留地をさまよい歩き、クーポンを使ってご飯を食べたり本を買ってドトールで読み、翌日は南京町(中華街)を歩いてまたご飯を食べました。

電車で帰れる距離の神戸とはいえ、泊まるとやはりのんびり満喫できます。
こんな値段で気楽に泊まれるのは今だけでしょうが、またやってみたいです。

天王寺・阿倍野散歩2022年12月25日 21時04分08秒


(近鉄百貨店本館の屋上から、あべのハルカス)

奈良から見ると大阪の入り口、子供の時からなじみがある大阪第三の商業地、天王寺・阿倍野ですが、近年は和歌山方面に行った帰りに立ち寄ったりするくらいで(6月にも和歌山の帰りに少し寄った)、町を歩くことはほとんどなくなってしまいました。

あべのハルカスができてからの近鉄百貨店も見に行ったことがなかったので、クリスマスで盛り上がってるだろう天王寺に行ってみることにしました。

環状線を天王寺で降りて、今はMIOプラザ館となっているステーションデパートに行ってみましたが、中は改装されて別物のショッピングモールになっていたものの、駅のコンコースを中二階がぐるりと取り巻く特殊な造りは変えようがないらしくて昔のまま。
相変わらず、自分がどこを歩いているのか分からない、迷宮状態の駅ビルのままでした。

(天王寺駅・中二階)

続いて、近鉄百貨店あべのハルカス本店へ。
元々の本館に、ハルカスがタワー館としてくっついた形になってるのですが、そのつなぎ目の部分が巨大な吹きぬけになっていて格好良く、また新旧2館のフロアの高さが微妙にずれている(旧館には3階の上に3.5階なんてものもあった)あたり、昔ながらのデパートという感じがします。

旧館の屋上には庭園があって、イルミネーションが行われてましたが、その向こうに高さ300メートルのハルカスがそびえたつ様子は、かなり見ごたえがありました。寒かったけど。

(左が旧館)

HOOP、キューズモールという比較的新しいショッピングモールを見てから(ここはどちらも行ったことあり)、80年代の阿倍野再開発で作られた「あべのベルタ」へ。

ここができた時は、東急ハンズのそごう版とでもいうべき「あべのホップ」がメインテナントで入ってまずまず人気だったのですが、そごうの破綻などもあってあっという間に衰退。
天王寺駅からちょっとだけ遠いし、もっと近い場所にショッピングモールが大量にできるしで、非常にさびれてしまっていました。

10年ほど前に見た時はイメージとのギャップでかなり驚いたものですが、今見ると当時とさほど変わりないようで、最低限のテナントで営業は続いているようです。
そこまで不便な場所でもないし(地下鉄阿倍野駅直結)、すぐ隣のキューズモールとの落差がひどすぎて、なんだかかわいそうですが。

(あべのベルタ)

昔のままの町にハルカスのような未来的な巨大商業施設が乗っかったような、天王寺はそんな不思議な町になっているような感じでした。
良くも悪くも、大阪的かもしれません。