世界が終わった後2016年03月19日 21時54分14秒



というわけで、昨日から「DEBUT AGAIN」を繰り返し聞いているわけです。
セルフカバーして欲しかったとずっと思っていた、「探偵物語」の大滝師匠版が存在するというのを知った時には驚愕しました。「Tシャツに口紅」も素晴らしく、このようなものが聞けたというのは嬉しい限りのはずなのですが、どういう気持ちなのか自分でもよくわかりません。涙が出ました。

思い出したのが、筒井康隆氏の「CINEMAレベル9」という短編で、もはや現存しないと思われていた幻のフィルムが上映されている映画館で「おれ」は涙するのですが、ああこの感じなのだろうなと思いました。

その筒井さんの「モナドの領域」も先日読みましたが、そのラストシーンでもやはり泣きました。
筒井さんが去った後の世界が、そこに描かれているように思えたのでした。
いや、まだまだお元気なんですけどね、筒井さんのほうは。

夢で叫んだように2016年03月18日 22時01分52秒




波の頁をめくる 
時の見えない指さき
自信はないけれど
好きよ…… でもね……
たぶん…… きっと……

まだ早い夏の陽が あとずさるわ

透明な水の底 
硝子の破片が光る
だから気をつけてね
好きよ…… でもね……
たぶん…… きっと……

(大滝詠一,「探偵物語」,「DEBUT AGAIN」M-6)

耳をふさいで2016年02月08日 20時40分05秒



今では新しいものをあまり聞かなくなってしまった堂島孝平だけど、2010年の「VIVAP」(リンク先アマゾン注意、試聴できますが)は突発的に原点に返ったというか、「素敵な世界」「Emerald 22 Blend」辺りに匹敵するクオリティだった。「光のロンド」なんか、堂島くんの曲では一番好きなくらいで、ずっとこういう路線だったら良かったのになあと思ってしまう。飽きちゃったんだろうけどね。年末に新しいのも出たみたいだけど、やっぱり何かちょっと違う感じで。

it's my life it's my love
悲しいくらいに光り くりかえすけれど
Bloomin' it's my life it's my love 抱えてゆくよ
ああ この想い 君だけに教えよう
聞きたくもないかい? 耳をふさいで
(堂島孝平,「光のロンド」,「VIVAP」M-8)

冬の街は2015年12月01日 21時42分40秒



冬の街は なぜかひとり 歩くのが にあうから
冬の街は だれかそっと 見てるよな 気がするから

光あるものが 色あせるのは いつも
そお こんな夜さ baby

12月 街は クリスマス気分
あちこちから 思いだしたように ジョンの声
そして いつも 俺ときたら この頃になると
何か やり残したような やわらかな後悔をする

(Sion & PSY・S,「冬の街は」,「Two spirits」M-10)

美しい曲。冬の街を歩くと、ほんと、こんな感じで。特に最後のフレーズ。

世界が求めるもの2015年11月15日 20時11分18秒



と言うわけで、話題の(特に音楽系メディアチェックしてない僕が、一般メディアで知ったくらいだから「話題の」と言っていいだろう)「世界は愛を求めてる ~野宮真貴、渋谷系を歌う~」を買ってきました。今やちょっとでも趣味的なCDはリアル店舗での入手が困難な時代ですが、さすがに、タワーレコードにはありました。

渋谷系の代表曲だけでなく、源流の一つになったのだろうEPOとかユーミンの曲も入っていますが、予想外に良かったのがトワ・エ・モアの「或る日突然」。この曲、まさに渋谷系全盛の90年代頃に突然ドラマの主題歌になったことがあり、その頃非常に気に入ってキーボードで弾いたりしてたのを思い出したり。
「ぼくらが旅に出る理由」は確実に泣くだろうと思ってましたが、やっぱり泣きます。何も言うことはありません。

当時はこれらの曲を聴きながら、こういう素晴らしいものを創り出したいと思って一生懸命文章を書いてたわけですが、読んでくれる人もごく少なく、ほとんど闇雲に書くばかりでした。
今は幸い、ちゃんとした人たちに感想をたくさんもらえるようになり、今年はようやく賞のほうでも好意的な評をもらえるところまで来ました。
しかし、あの闇雲に書いてた時の訳の分からないエネルギーはやっぱり懐かしいし、あれは超えられない。その記憶と結びついている渋谷系の音楽も、死ぬまで特別なものなのだろうと思います。

昨日はあのような事件がありましたが、世界が求めているものが愛でありますように。

Again2015年08月27日 21時20分38秒



最も好きな曲の一つで、夏場には特にくりかえし聞く福耳の「星のかけらを探しに行こう Again」だけど、歌っているのはもっと昔に大好きだったBarbee Boysの杏子さんなわけで、やっぱりこのヴォーカルが好きなんだろうなあと思う。
才能のある人たちが集まって作った曲だけに、歌詞もメロディーも、アレンジもとてもいいし、ジャケットのデザイン(リンク先Amazon)も気に入っていたりする。何もかもお気に入りで、こんな曲はそうはないから、多分一生聴くことになるのだろう。



ふたり夏の星座をくぐりぬけて 光の波間に揺られてる
話し足りないことがあったから もう一度向かい合わせで恋しよう

この宇宙を見上げていると遠い記憶がうずく 生まれる前のこと思い出しそうになる
こうして巡り合ったこと 偶然じゃないかもね 運命の導き 信じてみたくなる

ずっと そばにいる 愛してる 君だけを感じていたい 誰よりも大切だってわかった

今宵 星のかけらを探しに行こう 舟はもう銀河に浮かんでる
願い忘れたことがあったから もう一度 向かい合わせで恋しよう
(福耳,「星のかけらを探しに行こう Again」)

destiny2015年06月06日 20時29分14秒



1998年にヒットした、my little loverの「destiny」という曲(かなり後期のヒット曲になると思う)があって、当時はそれほど印象に残ったわけではなかったが、その後随分経って聴くことがあって、なかなかいい曲だと改めて思った。
時々Youtubeで聴いたりもしていたのだが、Best版CDの中古が安く売られていたので、買ってみることにした。他の曲も含めて懐かしく、90年代くらいまでのヒット曲には、結構いい曲もあったのになあと改めて思って見たりする。

近づくほどに遠く 想いはまだ揺れるけど
あなたを抱きしめれば あなたをもっと感じれば
涙が溢れること ずっと ずっと 知っていたのに
(my little lover,「destiny」,「NEW ADVENTURE」M-6)

Nothing Rhymed2015年01月10日 21時05分04秒



前にも書いたかもしれないが、生まれて初めて買ったCDは、ギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」だった。世代的にレコードじゃないのかと言われそうだが、これを買ったのは1986年で、うちにはすでにAKAIのCDプレーヤーがあった。
きっかけになったのは、「めぞん一刻」のオープニングで表題曲の「アローン・アゲイン」が使われたのを見たことだったような気がするが、FM大阪で流れていたサントリーだったかのCMにも同じ曲が使われていたから、そっちがきっかけだったようにも思える。
素晴らしいアルバムで、世界的に名高い「アローン・アゲイン」はもちろん、他も良い曲ばかりだが、特に好きなのが「Clair」「Nothing rhymed」の二曲。しかし、この人の書く歌詞はどれも見事に文学的だと思う。

Nothing good, nothing bad, nothing ventured
Nothing gained, nothing still-born or lost,
Nothing further than proof nothing wilder than youth
Nothing older than time, nothing sweeter than wine
Nothing physically, recklessly, hopelessly blind
Nothing I couldn't say
Nothing why 'cos today
Nothing rhymed
(ギルバート・オサリバン,「Nothing rhymed」,「Alone again」M-4)

クリスマス小説を何か2014年12月17日 20時13分38秒



毎年この時期に某所に上げているクリスマス小説だが、今年はお休みにしようと思っていたのが、試作版みたいなのをちょっと書いてみたらあっという間にできあがってしまったので、結局今年も投稿することになった。まあ、ごく短いものではあるのだけど。
最初は本気で上記のこのタイトルにしようかとも思ったのだが、さすがにそれはやめておいた。

それにしても、もう何年も同じ曲しか入っていなかったiPodのクリスマスフォルダに、今年は久々に新しい曲が追加できた。結局夏以降、このアルバムばっかり聞いてた気がする。


クリスマスだから クリスマスソング 三歳(みっつ)の坊やでも知ってる 素敵なメロディ

歌いませり 踊りませり 主は来ませりのクリスマス
響かせせり 君の胸を ラララ、メリークリスマス

歌いませり 祈りませり 今宵ひとりのクリスマス
捧げませり 君の歌を 心の友に
(キリンジ,「クリスマスソングを何か」,「11」M-10)

ラクに行こう2014年12月08日 21時05分33秒



原田知世の「I could be free」、今でも時々聞くが、これは本当に名盤だったな。さすがトーレ・ヨハンソンと感心したものだ。「ラクに行こう」の出だし一音、これは何度聞いてもすごい。
これには入っていないが、「シンシア」も素晴らしい曲だった。こういう音楽、どこへ行ったのだろう。


白く素晴らしい翼はいらないから ほんの少しの勇気が欲しいだけ
オペラグラス片手にのぞいたら もう一人の自分がこっち見てた
懐かしい笑い顔で 久しぶり! なんて

呼んでもないのに 明日はやってくる 言いようのない焦りだけ抱えてた
たまには子どもみたいに 伸びやかな足で ラクに行こう

白く素晴らしい翼はいらないから ほんの少しの勇気が欲しいだけ
ドアを叩く di di da di da 今すぐに
(原田知世,「ラクに行こう」,「I could be free」M-13)