CDプレーヤー復活2016年03月26日 21時09分59秒




昨年CDプレーヤーが故障して以来、ピンチヒッターのUSB-DAC経由でパソコンからCDを再生する、というやり方で凌いできたのだが、やはりそろそろCDを直接聞きたいという気持ちが強くなってきた。
そこで、以前から次期CDP候補として検討しているDENONのDCD-755REの値段を確認してみたところ、いつの間にか実売価格が2万円弱から3万円にまで1.5倍に値上がりしているではないか。要はニコンレンズと同じ現象で、昨年の秋に値上げがあったらしい。またもや円安の弊害か(外貨MMFでヘッジしてるから文句言う筋合いないけど)。
入門機としては音質が非常に良いという評判の機種だから、3万円なら高くはないのだろうが、やはり躊躇してしまった。買っておけば良かった……。


で、とりあえず、物置に眠っている壊れたCDプレーヤーを出してきた。ヤマハの入門機、CDX-496という奴で、はっきり言えば安物なのだろうが、しかしそこは腐っても単品オーディオ、僕辺りには素晴らしい高音質に聞こえる。しかし、トレイが開かなかったり、たまに開いてもCDを読み込まないという故障が発生してしまっていて、泣く泣く引退させたのだった。

ところがふたを開いて、ネットで色々調べてみると、どうもゴムベルトの交換で直りそうな気配である。CDを読まないというのはピックアップの劣化だろうからどうにもなるまいと思っていたのだが、メカ系の異常でCDが正しい位置にセットされない、というのが原因の可能性がありそうだったのだ。
これならばエクセリアXK-005を直した時と同じで、そんなに難しくはない。あの時にも苦労したベルトの入手だが、検索してみるとあらゆるCDプレーヤー用のベルトを売っているサイトが見つかって、それも解決。で、さっそく届いた新品ベルト(300円)に交換してみると……見事に復活してくれた。ああ、捨てなくて良かったなあと心から思った。
これで「世界は愛を求めてる」も「DEBUT AGAIN」も本来の音で聞けるわけだ。ありがたい。

世界が終わった後2016年03月19日 21時54分14秒



というわけで、昨日から「DEBUT AGAIN」を繰り返し聞いているわけです。
セルフカバーして欲しかったとずっと思っていた、「探偵物語」の大滝師匠版が存在するというのを知った時には驚愕しました。「Tシャツに口紅」も素晴らしく、このようなものが聞けたというのは嬉しい限りのはずなのですが、どういう気持ちなのか自分でもよくわかりません。涙が出ました。

思い出したのが、筒井康隆氏の「CINEMAレベル9」という短編で、もはや現存しないと思われていた幻のフィルムが上映されている映画館で「おれ」は涙するのですが、ああこの感じなのだろうなと思いました。

その筒井さんの「モナドの領域」も先日読みましたが、そのラストシーンでもやはり泣きました。
筒井さんが去った後の世界が、そこに描かれているように思えたのでした。
いや、まだまだお元気なんですけどね、筒井さんのほうは。

夢で叫んだように2016年03月18日 22時01分52秒











……

(大滝詠一,「探偵物語」,「DEBUT AGAIN」M-6)

耳をふさいで2016年02月08日 20時40分05秒



今では新しいものをあまり聞かなくなってしまった堂島孝平だけど、2010年の「VIVAP」(リンク先アマゾン注意、試聴できますが)は突発的に原点に返ったというか、「素敵な世界」「Emerald 22 Blend」辺りに匹敵するクオリティだった。「光のロンド」なんか、堂島くんの曲では一番好きなくらいで、ずっとこういう路線だったら良かったのになあと思ってしまう。飽きちゃったんだろうけどね。年末に新しいのも出たみたいだけど、やっぱり何かちょっと違う感じで。

i



(堂島孝平,「光のロンド」,「VIVAP」M-8)

冬の街は2015年12月01日 21時42分40秒




(Sion & PSY・S,「冬の街は」,「Two spirits」M-10)

美しい曲。冬の街を歩くと、ほんと、こんな感じで。特に最後のフレーズ。

世界が求めるもの2015年11月15日 20時11分18秒



と言うわけで、話題の(特に音楽系メディアチェックしてない僕が、一般メディアで知ったくらいだから「話題の」と言っていいだろう)「世界は愛を求めてる ~野宮真貴、渋谷系を歌う~」を買ってきました。今やちょっとでも趣味的なCDはリアル店舗での入手が困難な時代ですが、さすがに、タワーレコードにはありました。

渋谷系の代表曲だけでなく、源流の一つになったのだろうEPOとかユーミンの曲も入っていますが、予想外に良かったのがトワ・エ・モアの「或る日突然」。この曲、まさに渋谷系全盛の90年代頃に突然ドラマの主題歌になったことがあり、その頃非常に気に入ってキーボードで弾いたりしてたのを思い出したり。
「ぼくらが旅に出る理由」は確実に泣くだろうと思ってましたが、やっぱり泣きます。何も言うことはありません。

当時はこれらの曲を聴きながら、こういう素晴らしいものを創り出したいと思って一生懸命文章を書いてたわけですが、読んでくれる人もごく少なく、ほとんど闇雲に書くばかりでした。
今は幸い、ちゃんとした人たちに感想をたくさんもらえるようになり、今年はようやく賞のほうでも好意的な評をもらえるところまで来ました。
しかし、あの闇雲に書いてた時の訳の分からないエネルギーはやっぱり懐かしいし、あれは超えられない。その記憶と結びついている渋谷系の音楽も、死ぬまで特別なものなのだろうと思います。

昨日はあのような事件がありましたが、世界が求めているものが愛でありますように。

Again2015年08月27日 21時20分38秒



最も好きな曲の一つで、夏場には特にくりかえし聞く福耳の「星のかけらを探しに行こう Again」だけど、歌っているのはもっと昔に大好きだったBarbee Boysの杏子さんなわけで、やっぱりこのヴォーカルが好きなんだろうなあと思う。
才能のある人たちが集まって作った曲だけに、歌詞もメロディーも、アレンジもとてもいいし、ジャケットのデザイン(リンク先Amazon)も気に入っていたりする。何もかもお気に入りで、こんな曲はそうはないから、多分一生聴くことになるのだろう。

(福耳,「星のかけらを探しに行こう Again」)

destiny2015年06月06日 20時29分14秒



1998年にヒットした、my little loverの「destiny」という曲(かなり後期のヒット曲になると思う)があって、当時はそれほど印象に残ったわけではなかったが、その後随分経って聴くことがあって、なかなかいい曲だと改めて思った。
時々Youtubeで聴いたりもしていたのだが、Best版CDの中古が安く売られていたので、買ってみることにした。他の曲も含めて懐かしく、90年代くらいまでのヒット曲には、結構いい曲もあったのになあと改めて思って見たりする。




(my little lover,「destiny」,「NEW ADVENTURE」M-6)

Nothing Rhymed2015年01月10日 21時05分04秒



前にも書いたかもしれないが、生まれて初めて買ったCDは、ギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」だった。世代的にレコードじゃないのかと言われそうだが、これを買ったのは1986年で、うちにはすでにAKAIのCDプレーヤーがあった。
きっかけになったのは、「めぞん一刻」のオープニングで表題曲の「アローン・アゲイン」が使われたのを見たことだったような気がするが、FM大阪で流れていたサントリーだったかのCMにも同じ曲が使われていたから、そっちがきっかけだったようにも思える。
素晴らしいアルバムで、世界的に名高い「アローン・アゲイン」はもちろん、他も良い曲ばかりだが、特に好きなのが「Clair」「Nothing rhymed」の二曲。しかし、この人の書く歌詞はどれも見事に文学的だと思う。

Nothing 





(ギルバート・オサリバン,「Nothing rhymed」,「Alone again」M-4)

クリスマス小説を何か2014年12月17日 20時13分38秒



毎年この時期に某所に上げているクリスマス小説だが、今年はお休みにしようと思っていたのが、試作版みたいなのをちょっと書いてみたらあっという間にできあがってしまったので、結局今年も投稿することになった。まあ、ごく短いものではあるのだけど。
最初は本気で上記のこのタイトルにしようかとも思ったのだが、さすがにそれはやめておいた。

それにしても、もう何年も同じ曲しか入っていなかったiPodのクリスマスフォルダに、今年は久々に新しい曲が追加できた。結局夏以降、このアルバムばっかり聞いてた気がする。






(キリンジ,「クリスマスソングを何か」,「11」M-10)