虹、もしくはその断片 ― 2005年10月22日 19時39分39秒

プールで泳いだ帰り、空に虹が出ているのに気付いて、バイクを止めて写真を撮りました。虹と言っても全天にかかる壮大なものではなく、陽の当たったところにだけ現れたごく微かなものに過ぎませんが、その弱々しさに却って心惹かれるものを感じました。やっぱりこう言うときに、常に鞄に入れておける小さなカメラは役に立ちますね。
何でもいいですが、もうこんなに寒くなってしまって、ちょっと困ったものです。昔なら、真冬でもバイクで走り回っていましたが。
何でもいいですが、もうこんなに寒くなってしまって、ちょっと困ったものです。昔なら、真冬でもバイクで走り回っていましたが。
買えてしまいましたので ― 2005年10月23日 20時49分43秒

今日もまた雨模様で、プールは昨日行ってしまったし、それなら例のGR digital(金曜日に、発売になったんですね)でも見に行こうかと、久々に大阪日本橋まで行って来ました。
噂に聞くとおり、メイド風の格好をした女の子がチラシを配っているのを見たりしながら、色々な店を回りましたが、ちゃんと動くサンプル機すら置いてあるところがありません。なるほど予約なしじゃ買えないっていうのは本当だなと難波まで歩いて、やっとサンプル機を見ることができました。
ところが、その後。心斎橋まで歩いてきて、試しに入ってみたカメラ屋さん(ナニワ)に、在庫があったのです。必ずしも買うつもりで出かけてきたわけじゃありませんが、これはやっぱり買ってしまいますよね? 同意を求められても困るかもしれないですが。
というわけで、ユーザーになってしまいました。ただ、ちょっと困ったことが。今まで使っていたポケットサイズのデジカメには手ぶれ補正があったので、それに頼る癖がついているようなのです。要するに、ぶれまくります。練習しないと・・
(写真は、そごう本店。GRdigitalで。)
噂に聞くとおり、メイド風の格好をした女の子がチラシを配っているのを見たりしながら、色々な店を回りましたが、ちゃんと動くサンプル機すら置いてあるところがありません。なるほど予約なしじゃ買えないっていうのは本当だなと難波まで歩いて、やっとサンプル機を見ることができました。
ところが、その後。心斎橋まで歩いてきて、試しに入ってみたカメラ屋さん(ナニワ)に、在庫があったのです。必ずしも買うつもりで出かけてきたわけじゃありませんが、これはやっぱり買ってしまいますよね? 同意を求められても困るかもしれないですが。
というわけで、ユーザーになってしまいました。ただ、ちょっと困ったことが。今まで使っていたポケットサイズのデジカメには手ぶれ補正があったので、それに頼る癖がついているようなのです。要するに、ぶれまくります。練習しないと・・
(写真は、そごう本店。GRdigitalで。)
比べてみよう ― 2005年10月23日 21時16分20秒

EC-02は、大きさがイメージしにくいデザインをしているような気がします。現に僕も、実際に買うまでは大きさが良く分かりませんでした。そこで、折り畳み自転車と並べて写真を撮ってみました。ほとんど変わらない大きさなのがお分かりいただけるかと思います。
・・寒くて乗る機会が減りそうなので、こういうインプレッションでお茶を濁してみました。
(GRdigitalで撮ったものではありません。しばらくは注釈いるかな)
・・寒くて乗る機会が減りそうなので、こういうインプレッションでお茶を濁してみました。
(GRdigitalで撮ったものではありません。しばらくは注釈いるかな)
写したもの ― 2005年10月24日 22時13分33秒

当然嬉しいので、GRdigitalで色々試し撮りをしてみたくなります。
何せ小さいですから、通勤用の薄い鞄にも放り込んでおけます。だから、仕事の終わった後に、ちょっと撮影して帰ってきました。
ぶれが相変わらずなのは仕方ないとして、操作はしやすいし、動作も速い。感度を上げるとさすがに及びませんが、ニコン5700と比べても劣ることのない写りだと感じました。
これだけクリアに写ると、ふと思ったことがあります。果たして写っているのは風景なのか、それとも独りで撮影している、自分自身であるのか。
(写真は京阪三条の「kYOEN」、GRdigitalにて)
何せ小さいですから、通勤用の薄い鞄にも放り込んでおけます。だから、仕事の終わった後に、ちょっと撮影して帰ってきました。
ぶれが相変わらずなのは仕方ないとして、操作はしやすいし、動作も速い。感度を上げるとさすがに及びませんが、ニコン5700と比べても劣ることのない写りだと感じました。
これだけクリアに写ると、ふと思ったことがあります。果たして写っているのは風景なのか、それとも独りで撮影している、自分自身であるのか。
(写真は京阪三条の「kYOEN」、GRdigitalにて)
百年の孤独 ― 2005年10月27日 21時57分45秒

タイトルを読んでお酒の話と思われた方、すみません。その名前の由来となった小説のほうです。
さて、のっけからなんですが、ガルシア=マルケスのこの名高い小説を、僕はまだ読んでいません。かつて色々あって、(あったんです、色々)小説を集中して読んだ時期があったのですが、この時に断念して、それっきりになっています。
「紀行文」をもし読んでいただいた方はご存じかと思いますが、僕は「完結した世界を持つ小さな町、あるいは国」というのが昔から好きなのです。関連する小説として、「吉里吉里人」(井上ひさし)「同時代ゲーム」(大江健三郎)という二つの長い小説を続けて読み、自分で書いてみたりもしました。さあ次は「百年の孤独」だぞと本屋でぱらぱらと読みかけてみたのはいいのですが、ちょっとしんどそうだし、それに高い。で終わってしまい、そのままになっています。情けないですが。
なぜこんな話題になったかというと、その頃読んでいた本を、最近読み返してみたりしてるのです。今は「吉里吉里人」を読んでいます。十年ぶり。非常に面白いです。
(GRdigitalにて、御池大橋)
さて、のっけからなんですが、ガルシア=マルケスのこの名高い小説を、僕はまだ読んでいません。かつて色々あって、(あったんです、色々)小説を集中して読んだ時期があったのですが、この時に断念して、それっきりになっています。
「紀行文」をもし読んでいただいた方はご存じかと思いますが、僕は「完結した世界を持つ小さな町、あるいは国」というのが昔から好きなのです。関連する小説として、「吉里吉里人」(井上ひさし)「同時代ゲーム」(大江健三郎)という二つの長い小説を続けて読み、自分で書いてみたりもしました。さあ次は「百年の孤独」だぞと本屋でぱらぱらと読みかけてみたのはいいのですが、ちょっとしんどそうだし、それに高い。で終わってしまい、そのままになっています。情けないですが。
なぜこんな話題になったかというと、その頃読んでいた本を、最近読み返してみたりしてるのです。今は「吉里吉里人」を読んでいます。十年ぶり。非常に面白いです。
(GRdigitalにて、御池大橋)
その決定は、自由か ― 2005年10月28日 21時52分19秒

キリンジの曲を聴いていると、色々考えてしまう。それがいいんだけど。
学生時代、「危険行為を行おうとする自己決定は、自由であるべきか」という命題に対し、迷わず然りと答えたことがある。子供は別として、自ら選び取った危険・不幸は本人の責任であり、止める必要などないというのである。
でも、やっぱりそうは行きません。もちろん、関わりのない人がどこかで墜ちていくことについてはどうにもならないわけだけど、それが自分にとっていくらかでも大切な人であれば、そんな風に割り切れるものでは無いわけです。
ですが、自ら不幸を選ぶ人というのは、助けさせてさえくれないことも多いのですね。そしてその人は一人で、不幸の深海へと去っていくのでした。
他人を救うことは難しい、救われることも。
たとえ鬱が夜更けに目覚めて 獣のように襲いかかろうとも
祈りをカラスが引き裂いて 流れ弾の雨が降り注ごうとも
この街の空の下 あなたがいるかぎり僕は逃げない (Drifter,「Fine」M-10)
(GRdigitalにて,at三条通り)
学生時代、「危険行為を行おうとする自己決定は、自由であるべきか」という命題に対し、迷わず然りと答えたことがある。子供は別として、自ら選び取った危険・不幸は本人の責任であり、止める必要などないというのである。
でも、やっぱりそうは行きません。もちろん、関わりのない人がどこかで墜ちていくことについてはどうにもならないわけだけど、それが自分にとっていくらかでも大切な人であれば、そんな風に割り切れるものでは無いわけです。
ですが、自ら不幸を選ぶ人というのは、助けさせてさえくれないことも多いのですね。そしてその人は一人で、不幸の深海へと去っていくのでした。
他人を救うことは難しい、救われることも。
たとえ鬱が夜更けに目覚めて 獣のように襲いかかろうとも
祈りをカラスが引き裂いて 流れ弾の雨が降り注ごうとも
この街の空の下 あなたがいるかぎり僕は逃げない (Drifter,「Fine」M-10)
(GRdigitalにて,at三条通り)
誤解 ― 2005年10月29日 10時44分32秒

今週末も雨。どういうことでしょうか。気象庁も、まじめに天気のコントロールをやって欲しい物です(違う)。
さて、そんな天候のせいもあって、EC-02ブログのはずがGRdigitalブログみたいになってしまってますが、実はある誤解をしていたことが分かりました。手ぶればかりと書いたのですが、実はこのカメラ、小さい割には案外手ぶれしにくいようなのです。グリップなどの造りがしっかりしていて、ちゃんと持てば1/8秒くらいでも全然大丈夫です。
じゃあなぜ、そんな誤解をしてしまったのか。実は、数回に一回の割合で、オートフォーカスが合っていなかったようなのです。初めて昼間撮ってみて、そのことに気付きました。そんなことが起きてるとは思っても見なかったので、手ぶれだと思いこんだわけなのです。
そう言うわけで、初期不良交換となりました。ちなみに、メーカーの対応は非常に良いです。デジタル製品の場合初期不良は付き物で、僕も何度も経験してるけど、その後のフォローって大事ですね。
(一之船入町。GRdigitalで)
さて、そんな天候のせいもあって、EC-02ブログのはずがGRdigitalブログみたいになってしまってますが、実はある誤解をしていたことが分かりました。手ぶればかりと書いたのですが、実はこのカメラ、小さい割には案外手ぶれしにくいようなのです。グリップなどの造りがしっかりしていて、ちゃんと持てば1/8秒くらいでも全然大丈夫です。
じゃあなぜ、そんな誤解をしてしまったのか。実は、数回に一回の割合で、オートフォーカスが合っていなかったようなのです。初めて昼間撮ってみて、そのことに気付きました。そんなことが起きてるとは思っても見なかったので、手ぶれだと思いこんだわけなのです。
そう言うわけで、初期不良交換となりました。ちなみに、メーカーの対応は非常に良いです。デジタル製品の場合初期不良は付き物で、僕も何度も経験してるけど、その後のフォローって大事ですね。
(一之船入町。GRdigitalで)
摩天楼の地方都市 ― 2005年10月29日 19時27分48秒

JR大阪駅周辺を梅田といい、100~190m級の超高層ビルがいくつも建ち並ぶ、日本の地方都市では最大規模の都心部を形成しています。
この梅田の再開発を牽引してきたのが、少し前なら阪急電鉄(茶屋町地区)、最近では阪神電鉄(西梅田地区)です。買収騒ぎも、この西梅田地区の膨大な資産を狙ったものだとも言われているようです。
そして西梅田再開発がほぼ完了した今、梅田の再開発は次の段階に入りつつあります。大阪駅北側の駅ビル建て替え(これで大阪駅は、南北両側を超高層駅ビルにはさまれることになります)、そしてそのビルへの三越入居が予定されているのです。
結局、阪急梅田本店建て替えは、このような動きへの阪急としての対抗策なわけです。仕方がないということは分かるし、高層建築好きとしては、新しいビルが建つのは楽しみでもあります。ただ、あのコンコースの空間はあまりに惜しい、残すべきだ、というのが僕のスタンスとなっています。だって、建て替え作業のために「一時的に必要になる場所」だから壊すなんて、あんまりじゃないですか。
あと、難波地区にも頑張って欲しいですね。梅田ばっかり発展するのは面白くないです。ということで、パークス2に期待。がんばれ、南海。近鉄も。
(写真は、西梅田・ハービス方面)
http://d.hatena.ne.jp/nakamu1973/20051029/1130567522
この梅田の再開発を牽引してきたのが、少し前なら阪急電鉄(茶屋町地区)、最近では阪神電鉄(西梅田地区)です。買収騒ぎも、この西梅田地区の膨大な資産を狙ったものだとも言われているようです。
そして西梅田再開発がほぼ完了した今、梅田の再開発は次の段階に入りつつあります。大阪駅北側の駅ビル建て替え(これで大阪駅は、南北両側を超高層駅ビルにはさまれることになります)、そしてそのビルへの三越入居が予定されているのです。
結局、阪急梅田本店建て替えは、このような動きへの阪急としての対抗策なわけです。仕方がないということは分かるし、高層建築好きとしては、新しいビルが建つのは楽しみでもあります。ただ、あのコンコースの空間はあまりに惜しい、残すべきだ、というのが僕のスタンスとなっています。だって、建て替え作業のために「一時的に必要になる場所」だから壊すなんて、あんまりじゃないですか。
あと、難波地区にも頑張って欲しいですね。梅田ばっかり発展するのは面白くないです。ということで、パークス2に期待。がんばれ、南海。近鉄も。
(写真は、西梅田・ハービス方面)
http://d.hatena.ne.jp/nakamu1973/20051029/1130567522
The Remains of the Day ― 2005年10月31日 20時30分06秒

タイトルは、カズオ・イシグロの小説から。「日の名残り」と訳されていますが、とても良い題名ですね。
夕暮れ時に、古い町並みなどを歩いていると、ふとこのタイトルを思い出すことがあります。小説は、ある執事の回想を通じて、失われゆく伝統的なイギリスの姿を描くというものなのですが、喪われたものを思うという点で、町並み歩きと共通するものがあるのかもしれません。それにしても日本生まれのイシグロ氏がこういうものを書いて、英国で最高の評価を得たというのもすごい話です。
ちなみに僕にとって、そんなときのBGMは、Round Tableの「Back On My Feet Again」(「Look Around」M-6)なのです。またしても、日本人による洋楽カバーなわけです。
(原曲はfoundationsの「恋するベイビー」、でもまだ聞いたことありません。なお、iTunesを使用している方は、曲名の部分をクリックすると試聴ができる、はずです。試しにリンクしてみました)
夕暮れ時に、古い町並みなどを歩いていると、ふとこのタイトルを思い出すことがあります。小説は、ある執事の回想を通じて、失われゆく伝統的なイギリスの姿を描くというものなのですが、喪われたものを思うという点で、町並み歩きと共通するものがあるのかもしれません。それにしても日本生まれのイシグロ氏がこういうものを書いて、英国で最高の評価を得たというのもすごい話です。
ちなみに僕にとって、そんなときのBGMは、Round Tableの「Back On My Feet Again」(「Look Around」M-6)なのです。またしても、日本人による洋楽カバーなわけです。
(原曲はfoundationsの「恋するベイビー」、でもまだ聞いたことありません。なお、iTunesを使用している方は、曲名の部分をクリックすると試聴ができる、はずです。試しにリンクしてみました)
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