救いようのない市役所2011年04月19日 21時01分56秒


つくば市役所の職員が、福島からの転入者に対して放射線検査の証明を求めていたことが判明して、問題になっている。正直なところ、一般国民の中に「放射能はうつる」とか言い出す無知蒙昧な人が出てくるのは、全国民の知的水準を一定以上に保つなどと言うことが不可能な以上、仕方ないことだと思う。
しかし、その国民を啓蒙するべき側に立つ市職員が、自らこんな行動を取るとは言語道断である。役所がこんなことをすれば、「市役所がああいうことをしてるんだから、福島の住民に近づいたら危険なんだ」という馬鹿な偏見が著しく助長されてしまうではないか。
残念ながら、地方の役人の中には、知能低劣な人間が混じっているのだと言わざるを得ない。こんな職員は、業務遂行能力がないのだから、即刻分限免職処分とすべきだ。

大体、放射能の件では海外マスコミも含めて騒ぎすぎで、プルトニウムだろうがセシウムだろうが、かつての冷戦時代に大気中で水爆実験が盛んに行われていた頃には、十年も二十年も恒常的に世界中の空気中に花粉並みに飛び散っていたのである。中国辺りが福島の放射能で騒ぐのは何とも馬鹿馬鹿しく、自国の出来の悪い水爆が大量にばらまいた放射能のほうがはるかに多く残留しているだろう。
もちろん、福島第一の近くに体一つで直接行けば危険だろうが、それ以外の地域の放射能など、東京だろうが九州だろうが人体への影響で言えば今のところ差はゼロに等しいだろう。放射能だらけだった水を飲んで育った1960年代育ちがみんなすでにガンで死に絶えた、というのなら話は別だが。問題は、この状況が今後何十年も続いたらどうなるのかということにある。長期間の蓄積が続けば、また話は変わるからだ。福島第一が一刻も早く安定に向かってくれることを願わずにはいられない。

殺伐とした話ばっかりであれなので、ちょっと別な話題を。京都市が、被災者のペットを一時的に預かってくれる「ホストファミリー」の募集を開始しました。(基本は市内在住者対象です)
残念ながらうちはマンションだし、日中は誰もいないのでまともに世話もできないのでペットの預かりはできないのだけど、もし預かることができる条件にある方がおられるならぜひ応募していただきたいと思います。前にも書きましたが、どうも被災ペットたちが気になってしょうがないので。
しかし、不思議なことに(というとまた語弊もあるだろうけど)今回の被災者支援については、京都市の動きは全般に非常に早いですね。ここまでやってる自治体は、まだほとんどないと思います。