島への行き帰り ― 2020年01月18日 21時54分17秒
渡名喜島への往復は、夏季以外は一日一便しかないというフェリーで約二時間。
那覇で泊まったホテルは、そのフェリーが出る泊港の真上にある、なかなか立派で便利なシティホテルだった。
低気圧の通過直後で風は強そうだったが、そこそこ大きめの船だし大丈夫かと思ったら、最初のうちは良かったものの、外海に出るにつれてどんどん揺れがひどくなった。ついには、船内を歩くのも難しいという状況になり、前方の窓も波をかぶりまくり。同行メンバーの一人は、生まれて初めてという船酔いでダウンしてしまった。
僕もかなりヤバかったが、頭はふらふらしたものの、一応酔い止めも飲んでいたし、本格的な船酔いにまではどうにか至らずに2時間を乗り切ることができた。何と言っても、あの波照間島へのジェットコースターみたいなめちゃくちゃな航海よりはましだった。
帰りもやはり波は高そうだったが、今度は雑魚寝スペースをいち早く押さえてしまい、出航と同時に横になってひたすら寝るという作戦に出た。船酔いにはこれが一番である。これが功を奏して、三人とも全く船酔いはせずに済んだ。
那覇に近づくと波も収まり、晴れ間も見えてきて、デッキに出て音楽を聴きながら海を眺めたりもできるようになった。この時は、心底ほっとしたものだった。
離島は好きなのだが、荒れた海と言うのはなかなか厳しいものである。
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