一人旅の決断2018年07月29日 15時11分23秒


(荻ノ島環状集落)

金曜日に休みを取ったので、夏の一人旅として、かなり以前から検討していた新潟の出雲崎と高柳の荻ノ島環状集落の取材に出かけることにした。宿泊は、ここも前から一度行ってみたかった長岡に。新潟県第二の都市で結構大きな町のようなので、駅前などを歩いてみたかったのだった。今は長岡市内となった栃尾の町並みにも立ち寄るとして、日程的には一泊二日で十分な内容である。

関西から長岡というのはかなり遠くて、最短で行くとなると東京経由で上越新幹線に乗るのが実は一番早いのだが、これも一度乗ろうと思っていた北陸新幹線を使うことにして、金沢までサンダーバード、そこから上越妙高まで新幹線に乗り、ここでレンタカー乗り換えとした。
本当は、一日目はそのまま出雲崎まで出て長岡に泊まり、二日目に栃尾と高柳という割と余裕のある日程を予定していたのだが、出発直前になって例の台風12号が予定外に発生、それも予想外のコースでどうやら北陸方面に向かってくるらしい。それで予定を変更し、念のため一日目に高柳と出雲崎を回ってしまうことにした。

快晴の中、取材は問題なく完了して(暑いのは暑いが京都よりはまし)長岡泊。長岡は県庁所在地級の大きな町で、金曜の夜ということもあってか駅前は遅い時間でもにぎわっており、感心した。
ところが、ここでさらに予定外なことに、台風が何と異例の真西に進路を変えて、関西直撃コースに入ってしまった。日程を前倒しにしておいたのは良かったのだが、下手をすると帰りのサンダーバードが運休になり兼ねない。
そこで二日目は朝から栃尾を歩いた後、長岡に戻って昼食、そしてそのまま予定を早めて上越妙高まで戻っておくことにした。上越妙高駅のすぐ近くには高田の町があるので、久々に雁木の町並みを歩いても良い。

長岡から70キロを走って高田に着いて、まず駅に立ち寄ったら、指定を取っていたサンダーバードを含めて三本の列車がやはり運休との掲示。最終となってしまった金沢5時半発のサンダーバードに乗るには、次の上越妙高発の「はくたか」に乗らないと間に合わない。
高田駅は三セク化でJRの駅では無くなってしまっているので、泡を食って(それでもせっかくなので10分だけ町並みを歩き)上越妙高駅へ。レンタカーを返してみどりの窓口へ駆けつけ、指定を変更し、事実上の最終となってしまった「はくたか」に乗ることができた(他にも同様の状況のツアー団体客がいた)。

湖西線が強風のため、サンダーバードが東海道線経由になったりしたが、時間はかかったものの無事に京都へ帰ることができた。早めに上越妙高に戻る、という予定変更をしていなければアウトだったわけで、良い判断だったのだが、帰れないなら帰れないで急きょ金沢に泊まるというのも面白かったかも知れない。台風がどうなるか不明な中で、そんな気分には到底なれなかったのだが。
一人旅は自由だが、トラブルに対処するのも全部自分でやらなきゃならない。それが面白くもあるし、大変でもあるけど、今回のことは印象深く記憶に残るだろうと思う。またどこかへ出かけます。

(出雲崎の夕陽)

(長岡駅前の繁華街)

(高田の町並み)

(間に合った「はくたか」)