遠くの嵐2018年07月01日 17時10分48秒






予報では一日雨ということだった昨日、とりあえず昼から車で買い物に出かけたが、南のほうにはどう見ても夏空が広がっていたので、そのまま家に帰るのもつまらなくて1号線をあてどもなく南下。
八幡市内の運動公園にたどりついて、ぶらぶら歩いたり、夏っぽい写真を撮ったりして過ごしてたのだが、そうしているうちに雷の音がどこからともなく聞こえてきた。
北の空を仰ぐと、いつの間にかどう見ても不穏な感じの黒雲が広がっていて、遥か遠くで豪雨が降ってるらしいのが見て取れる。風もどんどん涼しくなり、先ほどまでの蒸し暑さが嘘のようである。

慌ててスマホでレーダーを確認すると、八幡の辺りはぎりぎり大丈夫そうだったが、その東側一帯にはかなり巨大な積乱雲が発生して北上中、山科や大津、宇治でも相当な大雨になっている様子だ。彼方に見える豪雨はどうもそいつらしく、雷もバシバシ落ちている。車だとは言え下手に動くとあれに巻き込まれそうなので、雷雲からの風を浴びて夕涼みがてら、しばらく雲を眺めることになった。

その雷が、山科駅近くにも落ちたりしたらしく、結局琵琶湖線と湖西線が夜の八時くらいまで止まることになってしまった。幹線だから、大変な影響である。京津線は夕方位に復旧したが、乗客が相当殺到したらしい。先週の地震と同じような状況。
滋賀は土曜にも大荒れで、JEF2クラスの強い竜巻(関西では2例目らしい)が米原で発生するという驚くような出来事もあったのだが、昔なら単に夕立と呼んでいたはずのにわか雨が、段々極端に激しい降り方になって来ているのはやはり不気味な感じである。

2018年7月豪雨2018年07月07日 22時38分36秒



先週書いた記事が嫌な予言みたいな雰囲気にもなってしまいましたが、全国でも報じられている通り、大雨による被害が西日本から東海の各地で発生しています。まだ今現在も続いているので、最終的にはどの程度の規模の災害になるかまだ全容は分かりませんが、2011年の紀伊半島豪雨のような、平成に入って最悪のクラスにはなるだろうと思います。

水曜の時点では、台風が去った後三日も四日も大雨が続くという予報がほんまかいなと思ってたくらいだったのですが、悪いほうに的中してしまいました。京都でも、いつまで経っても強大な雨雲が居座ったままで、市内のほとんどが避難準備以上という5年前の水害を超える非常事態になっていましたが、幸い鴨川も桂川もどうにか持ちこたえました。
前回同様日吉ダムの状況をずっと見ていましたが、建造以来初の非常ゲートからの放水という事態にまで至ったものの、絶妙の操作で水量のピークをうまく分散させてくれたようです。

写真は6日夕方に見た賀茂川(高野川と合流前)ですが、山からの冷たい水が大量に流れ込んだせいで一面に川霧が立ち込める、あまり見たことのない状況になっていました。幻想的にも見えますが、現場では押し寄せる水量の恐ろしさもあって、異様にしか見えませんでした。桂川も同じような現象が起きていたようです。

しかし、被災現場の映像ばかり見ていると、いつもながら神経にこたえますね。今回は大洲とか矢掛とか郡上八幡などの馴染みのある地名が次々出てくるのもしんどいです。





河港にて2018年07月08日 21時03分56秒


(今日)

(平常時、これでもやや増水気味)

(右側の柵の辺りは、本来は遊歩道)


雨も上がり、警報も解除になったところで、いつもプールに行ってる伏見港公園(5年前の大雨で水没したところ)の様子を見に行ってきた。
一見平和だったが、元々の河港だった水辺まで来てみると、水がほんとに岸辺すれすれまで上がって来ていて、多少は冠水したのかも知れないが、どうにかここで止めたのだろう。ともかく、前回のようにはならなくてよかった。

舟の形を模した休憩所が、増水で水浸しになってまるで本物の舟のようになっていたが、これはこれでもいいのじゃないかと思ったりした。まさか、冠水時はこういう姿になるように見越して作ってあるのかな?

各地状況が段々判明してきましたが、今回の水害の被害は、昨日想定したよりもずっと大規模なものになりそうです。まずは一刻も早く全貌の把握を進めてもらいたいと思います。

(久々のEC-02)

猛暑から少し逃れて2018年07月15日 17時39分32秒





地震、豪雨の後には今度は京都の最高気温38.7度という猛暑がやってきた。
せっかくの夏空だしどこかに出かけたいが、さすがにこの気温の中を歩き回っては体調に異変を来しかねず、ハイなままばったり倒れてそれっきりというのも困る。
予想気温を見ると、滋賀の湖西方面はまだましのようだったので、ふらっと湖西線に乗って近江舞子のビーチに行ってきた。

実際、湖西は気温もだいぶ低く(30度ちょっとだった)、ビーチに佇んでいると湖水がいかにも涼しげだ。本当は木陰でゆっくりしたかったのだが、数少ない日陰は本格的に湖水浴に来ている人たちがみんな押さえていたので(当然だ)、足だけ水に浸かって足湯ならぬ足湖水浴ということで涼みながらしばらく時間を過ごした。

しかし、景色は本物の海と遜色ないくらいに綺麗だし(先日からの雨で増水気味なので水もきれい)、淡水だから潮風も吹かず水に浸かってもべとべとしたりもしないしと、単に涼むだけなら海よりもこちらのほうが上じゃないかと思えてきた。
学生時代以来まともに湖水浴などしていないが、奥琵琶湖にでも泊まってのんびり泳ぐというのも悪くないかもしれない。

明石海峡の空から2018年07月16日 20時50分04秒





海の日の今日、いつもの旅行メンバーで「明石海峡大橋ブリッジワールド」というのに参加してきました(昨日は近江舞子、今日は神戸の舞子)。明石海峡大橋の内部を見学したり、世界一の高さだという主塔の上に上がったりできるという体験ツアーで、かなり以前から行こうという話はあったのですが、ようやく今日の朝からの枠で予約が取れたのでした(かなりの人気があるようです)。

まずは橋についての集団レクチャーを受け、ヘルメットとベストを着用してからツアーに出発。カメラやスマホは、全てストラップで首から下げないと持ち込ませてもらえません。
まずは管理用の階段を下りて通路を歩くのですが、足元は全て網状のグレーチングで常に数十メートル下の海面が見えている状態。最初の階段に一歩踏み出した時点で、うおっとなってしまいますが、高所恐怖症の人はもうここでギブアップだそうです。

1キロほどスケスケ床通路を歩いて、主塔のエレベーターへ。約298メートルの高さまで上がり、主塔の上から神戸側と淡路島側の眺望を楽しみます。あべのハルカスとほぼ同じ高さですが、ガラスも何にもない生の風景なのですごい迫力、ほとんど真下を見下ろすことができます。しかし、高いところだから涼しいかと思いきや、日影がほとんどないのですごい暑さでした。

約2時間半のツアーでしたが、とにかく普段はまず体験できないような場所ばかりで、非常に面白かったです。高いところがダメな人以外におすすめです。


(この上を歩きます)

(高所恐怖の人は、この階段の時点で無理だそうです。足元はスケスケで海が見えます)

(一見普通の通路ですが、足元には60メートル下の海が見えてます)


(主塔の上。高さ298メートルから真下を見下ろせます)

(狭い通路も。足元にはやはり数十メートル下の海)

町並み写真館「玉島」2018年07月22日 20時09分47秒



まちなみ街道の町並み写真館に、岡山県倉敷市の「玉島」を掲載しました。
倉敷と言えば、より北側の真備地区などでは先日の7月豪雨で大変な被害が出ているのですが、この玉島エリアは大きな被害には遭わずに済んだように聞いています。美観地区のある市の中心部も観光には支障がないようなので、おかしな自粛はせずに観光に行くのが支援にもなろうかと思います。

さて、この玉島は去年の夏、新車での岡山ドライブの途中で立ち寄った場所で、今回の写真はその時のものです。その十年くらい前にも一度訪れているのですが、この時は日没直前であまり使える写真が撮れず、いずれ再訪して撮り直してから掲載しようと思っていたら、こんなに時間が過ぎ去ってしまったのでした。
本文中にも書きましたが、歴史的町並みのみならず、複雑な地形や古びた商店街など街歩きを楽しめる要素が多い町です。鉄道が通っていないのが残念なのですが、新倉敷駅からバスも出ていたと思います。




一人旅の決断2018年07月29日 15時11分23秒


(荻ノ島環状集落)

金曜日に休みを取ったので、夏の一人旅として、かなり以前から検討していた新潟の出雲崎と高柳の荻ノ島環状集落の取材に出かけることにした。宿泊は、ここも前から一度行ってみたかった長岡に。新潟県第二の都市で結構大きな町のようなので、駅前などを歩いてみたかったのだった。今は長岡市内となった栃尾の町並みにも立ち寄るとして、日程的には一泊二日で十分な内容である。

関西から長岡というのはかなり遠くて、最短で行くとなると東京経由で上越新幹線に乗るのが実は一番早いのだが、これも一度乗ろうと思っていた北陸新幹線を使うことにして、金沢までサンダーバード、そこから上越妙高まで新幹線に乗り、ここでレンタカー乗り換えとした。
本当は、一日目はそのまま出雲崎まで出て長岡に泊まり、二日目に栃尾と高柳という割と余裕のある日程を予定していたのだが、出発直前になって例の台風12号が予定外に発生、それも予想外のコースでどうやら北陸方面に向かってくるらしい。それで予定を変更し、念のため一日目に高柳と出雲崎を回ってしまうことにした。

快晴の中、取材は問題なく完了して(暑いのは暑いが京都よりはまし)長岡泊。長岡は県庁所在地級の大きな町で、金曜の夜ということもあってか駅前は遅い時間でもにぎわっており、感心した。
ところが、ここでさらに予定外なことに、台風が何と異例の真西に進路を変えて、関西直撃コースに入ってしまった。日程を前倒しにしておいたのは良かったのだが、下手をすると帰りのサンダーバードが運休になり兼ねない。
そこで二日目は朝から栃尾を歩いた後、長岡に戻って昼食、そしてそのまま予定を早めて上越妙高まで戻っておくことにした。上越妙高駅のすぐ近くには高田の町があるので、久々に雁木の町並みを歩いても良い。

長岡から70キロを走って高田に着いて、まず駅に立ち寄ったら、指定を取っていたサンダーバードを含めて三本の列車がやはり運休との掲示。最終となってしまった金沢5時半発のサンダーバードに乗るには、次の上越妙高発の「はくたか」に乗らないと間に合わない。
高田駅は三セク化でJRの駅では無くなってしまっているので、泡を食って(それでもせっかくなので10分だけ町並みを歩き)上越妙高駅へ。レンタカーを返してみどりの窓口へ駆けつけ、指定を変更し、事実上の最終となってしまった「はくたか」に乗ることができた(他にも同様の状況のツアー団体客がいた)。

湖西線が強風のため、サンダーバードが東海道線経由になったりしたが、時間はかかったものの無事に京都へ帰ることができた。早めに上越妙高に戻る、という予定変更をしていなければアウトだったわけで、良い判断だったのだが、帰れないなら帰れないで急きょ金沢に泊まるというのも面白かったかも知れない。台風がどうなるか不明な中で、そんな気分には到底なれなかったのだが。
一人旅は自由だが、トラブルに対処するのも全部自分でやらなきゃならない。それが面白くもあるし、大変でもあるけど、今回のことは印象深く記憶に残るだろうと思う。またどこかへ出かけます。

(出雲崎の夕陽)

(長岡駅前の繁華街)

(高田の町並み)

(間に合った「はくたか」)