憧れるのは簡単だが2011年02月03日 19時43分46秒


社会に出て働き出してから、知識系専門職の仕事に興味を覚えるようになって、少々時間はかかったが、行政書士と社会保険労務士も一応取った。しかし、やっぱり踏み切れないのは仕事自体は恐らくこなせるとしても、その前の顧客確保が相当に大変なのが分かっているからで、営業の自信がまるでない。もっともこんなのは当たり前の話で、そんなに簡単に客がつくならば、独立する人がもっと次々と出てくるだろう。それに、今の会社でも専門職と似たような仕事は出来るし、資格の知識もほぼそのまま生かしてやって来たので、やりがい自体はそれなりにあるということもある。

もし学生時代にそういう興味が出ていたら、司法試験とかを目指しただろうかと思う。しかしまあ、駄目だっただろうな。一応は法学部だから周囲でも弁護士を目指してる人は結構いたが、実際受かったという話はあまり聞かなかった。大学別の合格者数を見ても辛うじてベスト10圏内と言ったところで、やっぱり京大法学部みたいなわけにはいかない。司法書士くらいなら、若い時の記憶力なら何とかなったと思うのだが。

銀色の夜2011年02月04日 20時28分03秒


「夜の銀狐」じゃありません。あれもなかなかいいけど。

Chocolatの曲が好きで、一時期は非常に良く聴いたものだけど、今から振り返ると何と言っても一番の名曲は「鏡の夜」だろうと思う。歌詞もメロディーも良いし、何よりアレンジが格好良くて好きな曲だ。
「           砂の城」というサビのフレーズが印象的だった。必ず喪われるものの代名詞とも言える「砂の城」を「崩れない」と言ってしまうのが、いかにも「向こう側の世界」を思わせる歌詞だと思うのだ。
作詞は、ショコラ本人のようだ。

その革命の幻想に2011年02月06日 19時40分50秒


元連合赤軍の永田洋子が死去したというニュースを目にして、少し驚いた。生きていたというのを、知らなかったのである。

近年はあまり取り上げられなくなったが、連合赤軍事件と言えば昔はテレビ番組などで取り上げられることも多く、特にいわゆる「山岳ベース事件」のほうは12名の同志を殺害して埋めたというその陰惨な内容からおどろおどろしい演出をされることも多くて、非常に印象に残っている。
例によって、「昔のテレビは怖かった」という話になるわけだが、そのせいで「過激派」に対する根強い嫌悪感が残ったことを考えると、怖い事件を怖く報道すると言うこともある程度は必要なのではないかと思わされる。

いずれにせよ、新左翼運動衰退の引き金となったという意味で、戦後史の一つの転換点となった事件には間違いないだろう。今でも「~を総括する」という言葉を聞くと、どうもヒステリックに叫ぶ永田洋子と、リンチの場面が目に浮かぶのである。

フランク・ロイド・ライト2011年02月07日 19時25分58秒


久々に、犬山の明治村に行ってみたい気がする。昔の洋風建築の室内って、どうしてあんなに心が落ち着くんだろうか。特にライトの旧帝国ホテル(写真)は本当に素晴らしい建物で、これを取り壊したというのは信じがたい愚行なのだが、一部だけでもこうして残ったのは良かった。
それにしても、ここも今まで何度か行っているけども、色々と想い出深い場所ではある。次回行くときは多分一人だろうが。

コアラがおるがね2011年02月08日 18時51分08秒


名古屋の「政変」が随分話題になっている。次は、間違いなく大阪の番だろう。
正直なところ、地方都市マニアとしてはそれぞれの知事やら市長やらの主張に突っ込みたいことは山ほどあるのだが、まあ政治ネタになるのでやめておこう。

ただ、主張されている内容はともかく、日本の大都市制度がこれほどクローズアップされて議論されるのは、恐らく1956年に政令指定都市制度が出来て以来のことだろう。
あまり知られていないと思うのだけど、その前は諸外国並みに大都市が都道府県から完全に独立する「特別市」制度が法律に定められていたのだが、府県・市の血みどろの闘いが生じて廃止された経過がある。「特別市」の場合は、区長はちゃんと公選制だったのに、今の制度は地方自治として中途半端な形に終わっているのは事実だろう。

何にせよ、大阪やら名古屋やらで大きな変化が起きれば、その影響は大きい。この二都市、特に大阪の中枢機能は地方都市の中ではずば抜けた規模を持っていて、横浜市のサイトのデータによれば、大都市の平均を50に取った数値で、大阪の偏差値は70にも達する。東大に受かるじゃないか。名古屋が同60、横浜が同55でこの三市が別格、京都でほぼ平均の50である。「新潟州」構想の新潟市は42くらい、規模能力も大都市中ほぼ最小で、要するにまあ普通の地方拠点都市だから、ここが県に権限を返すと言い出したのはそう違和感はない気がする。

とにかく、名古屋そして大阪がどうなっていくのか、個人的には目が離せないところなのである。色々やってみて、ぜひ注目を集めて欲しい。東京だけが日本、みたいな国じゃあまりにつまらない。ただ、あんまりポピュリズムばかりが暴走しないようにということだけは、祈ってはいるが。

オマージュ2011年02月09日 21時12分55秒


ほらあの曲、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲ニ長調第一楽章にそっくりで、トヨタのCMにも使われていたあの曲って何だっけ…と思って探してみたら、これでした。ビル・コンティの「ライトスタッフ」のテーマ。
しかし聴けば聴くほど、チャイコフスキーの一番盛り上がる部分をうまいこと作り替えた曲だなあと感心する。もちろん、それでも原曲には遠く及ばないわけだけれど。やっぱり、少々安っぽいね。

今気付いたが、この曲アカデミー賞作曲賞を取ってるらしい。まさか選考者が、チャイコフスキーを知らなかった? そんなわけないとは思うが。

プロ向けの本2011年02月12日 00時07分11秒


以前から買おうかどうか迷っていた、「社会保険労務ハンドブック」をついに買った。前はこの本よりもさらにコンパクトで安かった「社会保険手帖」を書き込みとラインマーカーだらけにするくらい愛用していたのだが、社会保険庁解体のあおりを受けたか、新しいのが出なくなってしまったのだ。

大して大きな本でもないのに、3600円もするのだから高い。しかし、中身は細かい文字がびっしりで、労働法規から社会保険制度までが完全に網羅されているから、必要な人には価値のある本と言えるだろう。これでも内容に不足はあるので、また色々書き足したりカスタマイズして使うと思うが。

スロヴェニア料理など2011年02月13日 10時56分25秒


昨日は京都でただ一軒、というかどうも日本でただ一軒なんじゃないかというスロヴェニア料理の店に行ってきました。そばを使うのが特徴だという料理はどれも素朴なもので、独特の味わいがありました。どうも絵が地味ですが。
夜は今度はタイ料理で、普段食べない料理づくしの一日でした。


途中で立ち寄ったカメラのキタムラで、ニコンのVR55-200の中古が一万ちょっとで売られていて、某うらみち管理人に煽られて半分衝動買い。
というか、望遠レンズが今まで一本も無く(高倍率ズームだけだった)、常用のVR16-85と組み合わせるレンズが欲しい気がしてたので、渡りに船という感じ。定石なら、VR70-300クラスになるのだろうけど、あまり使わない望遠側であの重さのレンズは少々鬱陶しい。
しかし、値段を考えると非常に良く写ります。55mm側開放で、これだけ写れば充分以上でしょう。

かくも便利な2011年02月14日 19時24分50秒


ふと気付くと、スマートフォンの利用法の中で、最大のウェイトを占めているのは実は読書だったりする。書籍の電子化だのいわゆる「自炊」だのにあんなに抵抗感があったはずなのに、である。通勤電車の中で片手で読める便利さ、日本文学の傑作群がいくらでもダウンロードできるというコンテンツの豊富さなど、むしろ映像系のメディアよりも小説の方がスマートフォンというデバイスとの親和性は高いんじゃないかとも思える。

しかしやっぱり、紙の書籍が無くなるのは困る。特に、図書館が無くなったら大変だ。あんなに快適な場所は、他には無いからである。それに好きな本は、やっぱり本として持っておきたい。もしかしたら、「本は買うけど、実際読むのは電子で」なんてことになる可能性はあるけれど。音楽だって、好きなアーティストのCDは買ってるけど、それを聴くのはiPodがほとんどだったりするからだ。

最後の関西ローカル2011年02月18日 21時05分17秒

パルナス」や「はぎや整形」などの、往年の関西ローカル定番CM亡き後、深夜CMの定番として続いていた「やぐら茶屋」のCMだったが、とうとう見かけなくなったと思ったら、ついに今週最後の一店舗が閉店してしまったそうだ。中川家のネタにも使われていたこのCMも、もう二度とテレビで見ることはない。

それにしても、昔は関西にも本当にたくさんのローカルCMがあったのになあと淋しくなる。今やってるローカルCMと言えば、関電だのJR西日本だの大企業のものばかりで、これは作りが良すぎてちっともローカルらしくないのだ。もっとも、在阪局ではなくいわゆる独立UHF局を見れば、今でもいかにもローカルらしいCMは見られるのだが。奈良テレビ(ちなみに日本最小のテレビ局らしい)なんか、今でもなかなか味のあるCMを流してたりする。関東のテレビ埼玉とか、どうなんだろう。

(と検索してみたら、何と80年代の奈良テレビ映像を発見。またこれが見られるとは、良く残ってたなあ。この音楽もはっきり覚えてた。これが懐かしいのは奈良出身者限定やけどね)