処女作 ― 2012年11月18日 21時12分28秒

残念ながら、僕はほとんどその方面の知識がないので無理なのだが、ブックオフ辺りではめちゃくちゃな値段で本が並んでいるから、もし「背取り」が出来るのなら、結構な小遣い稼ぎになるのじゃないかという気もする。
手持ちの本の中で多少値段が付きそうなもの、と言えば小林信彦氏の初期作品くらいだろう。参考までに、と調べてみたら、いずれもそれなりの値段が付いているようだ(手持ちのは全部初版だが、そもそも重版されてないのかも)。
パソ通時代にファンの方に頼んで譲っていただいた本もあるし、小説の師匠のような思い入れがある小林氏の小説を手放すわけには行かないが、確か「監禁」は百円で買ったはずだから、つまりはうまくやれば儲かる、ということになる。
調べてみたら、ネットで情報を検索して背取りをするのが一時はやったそうだが、ネットの情報と言うのは実は浅くて、検索して簡単に出てくるようなものには大して価値がなかったりするので、すぐに廃れたそうだ。amazonでは全然引っかかってこないようなものにこそ価値があるわけで、誰にでもできるようなことで儲かるはずもないわね。
コメント
_ バニラダヌキ ― 2012年11月19日 00時03分51秒
_ 天野橋立 ― 2012年11月19日 23時19分04秒
やはりそうなんですね。ネットでお手軽背取り、というわけには行かないということですか。その辺の情報量は、やはり神保町のある東京が圧倒的でしょうね。京都も学生の街だけに、古書店はまだ比較的生き残ってますが。
しかし、売り食いでしのげるほどの蔵書をお持ちだったというのはさすがですね。新婚夫婦の天ぷらの火事で全部焼けた、というよりは売って天下の回り物になったほうが良いですね。
両先生とも、いまだ衰えぬ創作意欲には脱帽です。それにしても一度でいいから、自分で書いたものを筒井さんに読んでもらいたい、などと思います。パスカル新人賞に間に合わなかった(パソ通を始めてすぐに朝日ネットの筒井フォーラムに参加したときには、募集が終わっていた)のが残念でなりません。
しかし、売り食いでしのげるほどの蔵書をお持ちだったというのはさすがですね。新婚夫婦の天ぷらの火事で全部焼けた、というよりは売って天下の回り物になったほうが良いですね。
両先生とも、いまだ衰えぬ創作意欲には脱帽です。それにしても一度でいいから、自分で書いたものを筒井さんに読んでもらいたい、などと思います。パスカル新人賞に間に合わなかった(パソ通を始めてすぐに朝日ネットの筒井フォーラムに参加したときには、募集が終わっていた)のが残念でなりません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
いっとき売り食いでしのいでいた頃、蔵書の一部がamazonでとんでもねー売値がついていたので、いそいそと神保町に持っていくと、「これ、うちでもけっこう入るんですよねえ」とか言われ、電車賃くらいにしかならなかったり。逆に、その店で色々話を聞いたら、思いがけない蔵書が何千円にもなったり。やっぱり背取りの道は、『足』による情報蓄積なのでしょうね。
小林・筒井の両先生が、まだ惚けもせずお元気なのが、近頃の狸にとって、大いなる救いです。おふたりとも、若い頃から実力も人気もあったのに、直木賞も芥川賞ももらえないほど頑固で正直で偏屈(褒めてます)なあたりが、惚けない由縁なのでしょうか。