青い光、今年もまた2005年11月13日 22時38分21秒

今年もまた、イルミネーションの季節が来たようです。青色LEDの値段が下がってきたせいか、去年は青いイルミネーションが大流行だったのですが、今年もまたこの色が主流なのでしょうか。最初はきれいだと思ったけど、ちょっと疲れますね。

思い出すこと。「普通の電球のほうがいいね」と話したあの人は、元気にしているのだろうか。あれからもうすぐ一年、ここを読んでいるはずもないのだけども。ごめんなさい、あなたが悪かったわけじゃありません。僕の整理がつかなかっただけなのです。

(西梅田にて、GRDで)

浴室の銀河/その彼方の世界2005年11月14日 21時25分27秒

昔はいろんなものを見ることができて、例えば浴室の天井の向こう側には銀河が見えたし、ショー・ウインドウのディスプレイが世界につながっているのもはっきりと見ることができた。

今はもう見えはしないが、想像することはできる。彼ら/彼女らが向かう先には、何があるのか。それは、どんなところなのか。
(三条通りにて、GRDで)

星条旗よ、永遠なれ2005年11月16日 21時04分49秒

合衆国を褒め称える義理は、特にないのですが。
今日行われた日米首脳会談のために、京都市内は数日前からかなりの厳戒態勢でした。茨城県警や群馬県警、静岡県警など全国の機動隊が集まって、まるで機動隊お国自慢状態。野次馬としては、なかなかの見物でした。

夕方頃、頭上すぐのところを大統領専用ヘリ「マリーン・ワン」が低空飛行で飛び去って行ったのには驚きました。GRDを持ってたのですが、呆気にとられて写真は撮れず。あの中には、ブッシュさんが乗ってたのでしょうか。京都観光をしてご機嫌で帰っていったブッシュさん、まあこれで良かったのじゃないでしょうか。

(写真は、要人の宿泊地となった京都ホテル。翻る、星条旗。GRD)

「ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック」2005年11月17日 22時02分04秒

 村上春樹氏の影響でスコット・フィッツジェラルドが好きになったという人は多いと思う。安易と言われようが、僕もそうだ。

「リッチ・ボーイ(金持ち階級の青年)」という短編が好きで、何度も読み返している。事業に成功し、仲間にも恵まれた主人公は、しかし若い日に出会ったたった一人の女性しか結局愛することができず、決して幸せになることはない。

 佐伯泰樹訳と、もちろん村上訳も読んだのだが、素晴らしい小説である。僕自身の歳が主人公を追い越してから、ますます重みを増している気もする。

 もちろん、「偉大なるギャツビー」を初めとして、他にも好きな小説がたくさんある。その多くは、悲劇的な結末で終わるのだが、その儚さは日本人にも理解しやすいものではないかと思う。恐らく近いうちに、村上訳の「グレート・ギャツビー」が読める日も来るだろう。楽しみだ。

(写真は神戸メリケン・パーク、GRDで)

やっぱり、ファインダーです2005年11月18日 21時38分21秒

秋も終わりに近づき、無駄な想いに沈む毎日ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
というわけで、元気を出して撮影に歩こうという趣旨(こじつけ)から、GRDに外付け光学ファインダーを買い足しました。評判通り明るくて、見やすいファインダーです。取り付けるとクラシカルな雰囲気になるのも良いですが、やはりコンパクトさがいくぶん失われるので、主に夜間用に使うつもりです。
というのは夜間だと、1/5秒以下のスローシャッターを多用するのですが、やっぱり、ファインダーをのぞきながらしっかり構えて撮ると、ぶれが全然違うのです。1/2.5秒なんていうシャッター速度でも上の写真のようにぶれずに撮れたりして、これなら手ぶれ補正なくてもかなり行けるじゃないかと思ったりして。

(四条の東華菜館にて)

マイ・ロスト・シティー(1)2005年11月19日 21時47分43秒

最初に読んだスコット・フィッツジェラルドの小説は「Ice Palace」、翻訳ではなく、英語だった。というと、まるで普段から原書で小説を読んでいるみたいで格好いいのだが、実際は違って、大学の英語のテキストだったのだ。

で、当然ながら不真面目な学生であった僕が、解答書代わりに買ったのが、「氷の宮殿」が収録されていた、村上春樹訳の「マイ・ロスト・シティー」だったのだ。この当時は、村上春樹をただの流行作家(ノルウェイの森を書いた、恋愛小説家)としか思っていなかった。「氷の宮殿」には感銘を受けたものの、試験が終わると同時に村上春樹のことも、フィッツジェラルドのことも、忘れてしまったのだった。

(寝屋川駅前にて、GRD)

ある日、世界の終わりが2005年11月20日 20時44分07秒

鳥インフルエンザウイルスが変異する可能性が、取りざたされている。ウイルスが動物などの体内で突然変異を起こし、ヒトに感染する可能性があるというのだ。そうなれば、ヒトに免疫がないために爆発的に流行し、多数の死者が出る可能性があるのである。

と来れば、思い起こさずにはいられないのが、小松左京氏の大作SF「復活の日」。インフルエンザの変種(厳密には違うのだが、説明は略する)によって世界が滅びるというこの小説においても、最初に発生するのは鶏の大量死なのである。この作品の場合は、ウイルスは突然変異ではなく、人為的に作られた細菌兵器なのだが、しかしよく似た状況ではある。

違うのは、今度の新伝染病には抗ウイルス薬が効くと考えられている点だ。もし実際に大流行が発生すれば、自分の家族、そして自分にとって大切な人(たとえ自分がその人にとって、特別な存在になれないとしても)を守るために、どんな手を使ってでも、僕はその薬を入手しようとするのではないか。そして実際に世界を滅ぼすのは、そのエゴイズムのほうなのかも知れない。

(伊勢鉄道・東一身田駅、GRD)

一身田寺内町2005年11月20日 21時21分41秒

数年ぶりに、三重県津市の一身田(いしんでん)寺内町に行って来ました。通常、町並み取材であれば一眼を持ち込むのですが、今回は試しにGRDのみで出かけてきました。やっぱり軽くて、楽です。さすがに一眼と遜色ないとまでは言いませんが、十分使える写りでした。よく考えれば、二年前まではコンパクトデジカメでずっと取材してたのだから、当たり前か。

ちなみに前回訪れた際は、デジカメの電源を入れたまま出かけてしまい、現地に着いたら電池は空という、悲惨な経験をしました。仕方無しに写るんですを買って撮影したのが、前の「まちなみ街道」の一身田です。そのためか、現行で使ってるデジカメは全て専用電池以外の電源が使えます。GRDも単4が使える(オキシライドで、70枚程度撮れる)ので、安心なのです。

(高田本山専修寺、GRD。町並みの写真はこちらで。)

ししゃも・アディクトという病2005年11月24日 21時15分05秒

最近、毎日のようにししゃもを焼いている。実は今の部屋に引っ越して数年、一度たりともコンロの魚焼きグリルを使ったことがないのに気付いて、これはいかんと思って試しにししゃもを焼いて食べてみたら、病みつきになってしまったのである。子持ちししゃもは、実にうまいのである。

焼き方が悪いのかもしれないが、このししゃもと言う奴、焼いていると哀れにもぽんぽんと腹が爆発するのが困りものだ。何か良い方法はないものか、誰か教えて下さい。

(写真はカタパルトデッキで発進を待つ、ししゃも似の宇宙戦闘機)

冬来たりなば、2005年11月25日 21時36分45秒

キリンジの、今度はお兄さんのほうである堀込高樹のソロアルバム、「Home Ground」を買いました。どちらかというと、弟・泰行の曲のほうが好きかなと思ってるのですが、このアルバムの「絶交」「冬来たりなば」は非常に良いです。この前の「馬の骨」と合わせて、キリンジのアルバムが二枚連続で出たのに等しい状態なので、嬉しいのです。

よく考えてみると、僕がキリンジでもっとも好きな曲である「Favorite(泰行)」と「Drifter(高樹)」(なぜかどちらも「Fine」に収録)は兄弟それぞれの作品なわけなので、要するにはどちらの曲も好きということなのでしょう。

いよいよ本格的に冬が目の前です。冬のトンネルを歩く間に、きっと色んな重いものも消え去って、春は新しい春です。まあ、去年も同じ様なこと言ってたのだけど、今度は本当に。

日陰の雪/解けだして凍てついて/繰り返して春が/春よ来い(「冬来たりなば」)
(写真は鷲峰山金胎寺、GRD)