自由行動の楽しみ(鹿児島・その2)2017年02月05日 17時12分12秒



(山田凱旋門)


(金山橋)

(前回からの続き)
蒲生を出発して、まずは金山橋へ。これは明治時代の初めに島津家が、金山からの物資搬出のために架けたというアーチ型の石橋で、橋自体も立派なのだが、面白いのはアーチのすぐ向こうに「坂井手の滝」という滝が見えることで、こういう景観も珍しい。すぐ近くには、龍門滝という高さ五十メートル近い立派な滝もある。

続いて、日露戦争当時に作られたという、山田の凱旋門へ。高さは5メートル程度とそれほど大きなものではないが、立派な石造りで、何よりも日本に凱旋門があるというのが面白い(調べたら、浜松にも現存するそうだ)。
写真を撮って、満足して振り返ったら、通りの行く手に明らかに麓集落と思われる町並みが見える。ここは山田麓という集落で、全く想定外だっただけにこれは嬉しい発見だった。


(猫神さま)

そこからようやく鹿児島市内へ戻る。錦江湾沿いの国道を、春っぽくかすむ海を眺めながらドライブし、鹿児島市内でも一か所くらいは定番のところをということで、昔来たことがある仙巌園へ。黒豚カツカレーを食べた後、園内を散策し、猫神神社を参拝。ここは文禄・慶長の役の際に朝鮮半島へ連れて行かれて生還した猫たちを祀った神社で、今では愛猫の無病息災や亡くなった猫の冥福を祈るという場所になっている。小さいながら、古びた石の祠もちゃんとあり、うちや知人のにゃんこたちのために手を合わせてきた。


レンタカーを返し、市電に乗って天文館(鹿児島市最大の繁華街)近くのウォーターフロントにある商業施設へ。なかなかおしゃれリゾートムードだが、対岸には大迫力で桜島がそびえる。もうまるっきり春の陽気の中、広場で海を山をぼんやり眺めながら過ごす。少しずつ陽も傾き始めていて、「世界ふれあい街歩き」の終わり近くみたいな雰囲気だったので、思わずスマホであのテーマ曲を聴いたりしていた。もうあとは、中央駅に戻って新幹線に乗るだけである。

マンガミュージアムで卒展見学2017年02月19日 20時30分54秒



暖かかった鹿児島旅行から帰って以来、淡々と出勤してその帰りに淡々と文章を打つ、という毎日か続いていて、ある種思考停止というか冬眠というか、そんな感じ。
しかし今週末は少し暖かくなってきたので、出歩きまではしないものの、どこか博物館か美術館でも見に行こうかと思ってネットを見ていたら、京都マンガミュージアムが今日は入場無料らしい。京都精華大のマンガ学部の卒業制作展が行われる関係らしいのだが、そちらにはそれほど興味はなかったものの、無料で入れるなら立ち読みがてら行ってみようと思って出掛けてきた。

ところが、この卒業制作展、相当なハイレベル。マンガを見るついでにちょっとのぞいて行こうか程度のつもりが、結局全ての展示をほとんど隅から隅まで見ることになった。
個人的にはほとんど現代アートのようなシュールさを持ったカートゥーンコースの絵画作品に惹き付けられ(中西明日香さんという方の作品が特に良かった。あと、柴犬曼荼羅)、またギャグマンガコースは「サルまん」「ファミ通のアレ(仮題)」の竹熊氏が関わっているというだけに、こちらも面白かった。
若い人たちの才能あふれる展示は、ジャンルは違えどこちらも創作系の人間なので、非常に刺激になった。来年はキャンパスのほうにも行ってみよう。

町並み写真館「加賀東谷」2017年02月26日 19時57分07秒




まちなみ街道の町並み写真館に「加賀東谷」を新規掲載しました。
以前にも書きましたが、非常に雰囲気の良い集落です。特に大土集落は今まで訪れた山村集落系の中では一番好きな場所かも知れません。
地図で見ると相当な山の中のようですが、実際に行ってみると案外そうでもなく、山中温泉からならちょっと奥に行った程度。大変だと聞いていた途中の道も、全く普通に走れるレベルでした(ただし、当方感覚が若干おかしくなっている可能性有り)。
しかし、あの蕎麦屋さんの蕎麦、食べてみたかった。