気付けば25年2024年09月23日 21時52分56秒



1999年の9月23日に開設した「まちなみ街道」、気づけば今日で25年になりました。
こういう形式のサイトというものは、とっくの昔に時代から取り残されていて、日々流れ去っていくSNS的なものが完全に主流にはなっていますが、幸い各種検索からの来訪があるのでアクセス数は今でもまあまあ保たれているのがありがたいところです。

全面リニューアルの検討もしていますが、その辺は新サイトのほうが受け持ってくれている感じもあるので、まだしばらくはネットの黎明期みたいな旧態依然とした形で続けていくことになるかと思います。

(写真は1999年9月25日の奈良県大宇陀の町並み。事情は覚えてませんが、サイト始めたんだから取材しないと、と思ったのかも知れません)

夏は去り/まちなみ街道更新情報2024年09月03日 18時00分47秒




(紀伊田辺・扇ヶ浜)

(結城の町並み)

(栃木市・巴波川の町並み)

(桐生新町)

(播州赤穂)

(大垣・赤坂宿)

この夏に予定していたこと(予定外の出来事もありましたが)をすべて終えて、夏よさらばということになりました。
今年は仕事の関係で動き出すのが遅かったので、ほぼ8月の後半に日程が集中して、ちょっと忙しい感じも残った夏でした。

気温はまだまだ高いのですが、朝晩とかの空気や陽射しがもうすっかり秋ですね。
まあ、9月10月あたりは夏に次いで好きな時期ではあるので、いろいろ活動していきたいと思います。

3泊のメイン旅行となった北関東以外にも、18切符利用などで各地に出かけたわけですが、毎年出かけてる気がする和歌山の紀伊田辺(目の前にビーチがあるホテルに泊まりました)など、ほとんどが近場。
先週は岐阜の大垣周辺の町並みを歩いたりはしましたが、北関東以外は結局、関西エリアばっかりということになりました。
まあ、紀伊田辺は関西とはいえ、なかなかの遠さだったのでよしとします。

増え続けていたストックの放出と言うことで、まちなみ街道の更新も続けています。
江津本町に続いて、津山の城西地区と高岡の吉久の町並みを新規掲載、京都の亀岡と兵庫の龍野を最近の写真に更新&解説を手直ししました。

城西と吉久は重伝建地区で、これで重伝建カバー率も少し上がりましたが、取材済みで未掲載のところがまだ数か所あるので、優先的に掲載して行こうと思っています。

北関東旅行&まちなみ街道更新2024年08月15日 20時56分12秒


(筑波山・女体山頂)

いつものメンバー、と呼ぶには非常に旅行の頻度が落ちてしまった旅行メンバーですが、とにかくその3人でこの連休に北関東方面に出かけてきました。
昨年の奈良旅行以来、ということになりますが、その前に本格的に遠くへ旅行したのはコロナ前の2020年とかになるので、本当に久しぶりです。
とにかく、今後も旅行は続けるということで意見は一致しているので、また本格的に旅行へ行く機会はあるだろうと思います。

今回はまず、つくば集合で筑波山の京成ホテルに宿泊。ホテルのそばから出るロープウェイで山頂に上がったり、周辺の史跡や町並みを見て回りました。
筑波山の中腹にあるホテルからの眺めは素晴らしく、部屋や露天風呂からも関東平野が一望できました。夜景を眺めていると、はるか遠くの花火大会が見えたりもしました。
標高が高くて涼しく、秋の気配が感じられたほどでした。

もっとも訪れたかったのが、重伝建選定以来の念願となっていた桜川市の真壁で、小さいながらも城下町らしさが感じられる良い町でした。
今回心配だったのが、東北地方に上陸した台風5号の影響だったのですが、信じがたいことに3日間とも見事に晴れ続き、真壁の町並みも炎天下で歩くことにはなったものの、非常に綺麗に撮影することができました。

この2年間くらい、あちこちで町並みの取材を続けているのですが、まちなみ街道のサイト本体の更新があまり進んでいない状態です。
(手動更新による運用に変えて1年経ったSNSのほうは、フォロワーさんも順調に増えて、インプレ数も数千件と言うのが珍しくなくなってきましたが)

間もなく開設25周年にもなるので、この辺りでサイトの更新にも力を入れることにして、さっそく今回の真壁を掲載しました。また、20年以上ぶりに栃木の町並みも訪れることができたので、こちらも内容を全面更新。
2年前に取材した江津本町も掲載したので、近年ではまれな大規模更新となりましたが、25周年の9月に向けてさらなる更新を行っていくつもりです。


(筑波山京成ホテルからの眺め)

(北畠親房が「神皇正統記」を書いたという小田城址)

(「つくば道」沿いの神郡集落)

(「つくばの正倉院」と呼ばれる平沢官衙遺跡)

(今回のメイン、真壁の重伝建地区)

お別れのサンダーバードで冬の金沢へ2024年02月19日 20時32分44秒



(最後の福井県内サンダーバード)

関西から金沢方面へ直通の特急サンダーバードが、北陸新幹線の敦賀開業に伴い、3月で敦賀以遠が廃止になります。
長年利用した特急ということで、最後に一度乗っておこうと思い、先月の終わりに金沢まで出かけてきました。
観光客が震災後減少しているということだったので、その応援という意味もあります。

快適な特急で金沢まで2時間少し、そこからIR石川鉄道とあいの風とやま鉄道を経由して、まずは高岡へ。
北陸新幹線が新高岡経由となったことで、本来の駅前周辺がどのような状況かは気になっていましたが、駅と地下街は非常に大規模なリニューアルが行われていたものの、あまりに閑散とした状況で心配になりました。
平日の昼間だったので、そのせいだったのかもしれない、と祈るばかりです。

(高岡駅前地下街)

高岡駅からは万葉線に乗って、海に近い吉久の町並みへ。
比較的近年に重伝建地区に選定された場所でしたが、地震の大きな被害は見当たらないようでした。
しかし、電車の走る通りを一本隔てた場所では、川の対岸にあたる伏木と同様に、家屋の沈下や損壊などの被害が出ていたようです。

(吉久の町並み)

中心市街に戻り、久々に山町筋を少し歩いてから、再び電車で金沢へ。
この金沢・富山間、行きもでしたが特に帰りはラッシュ状態で、不採算区間とも思えないのに、新幹線の並行路線ということで県ごとの三セクとなっているわけで、非常に非効率な話だと思います。
サンダーバードも、こんな仕組みでなければ廃止にならなかったかもしれません。

金沢では繁華街の香林坊・片町の近くで泊まりましたが、通りはたいへんにきらびやかで、いつもと変わらない都会的な雰囲気。でも、やはり人出はいくらか少なかったかもしれません。
金沢は20代以来何度も繰り返し来ているし、おととしの夏にも立ち寄ったので久々という感じではありませんが、実は一人で泊まったのは初めてだと思います。友人などと旅行に来るのにちょうどよい距離の街なのです。

(香林坊)

翌日は、金沢城と兼六園を歩いて、ここは来たことがなかった石川県立歴史博物館を見たりしました。
石垣の一部が崩れた金沢城は庭園などに入れず、21世紀美術館は閉館中で、やはり地震の影響はいくらか感じられました。
以前、同じく冬に来たときは、兼六園がライトアップ期間中で、非常に美しかったのを思い出しました。

(雪の金沢城)

今回は金沢の町並みはメインではないのですが、ひがし茶屋街の路地にあるお寿司屋さんでカニ丼を食べたり、主計町から暗がり坂などを上がって新町・鏡花通りを歩いて、町屋カフェ(人気のパティスリーらしい)でケーキを食べたりと、観光らしいこともしました(半分はそのためにきたわけなので)

お寿司屋さんで「金沢を楽しんでいってください」とお店の方に声をかけていただいたのが、思い出に残りました。
どちらも大変おいしかったです。

(カニ丼、茄子のそうめん付き)


(木苺のチーズケーキとベンガルティー)

(元料亭の、町家パティスリー)

カセットプレイヤー再び2024年02月16日 12時29分22秒





昨年のクリスマス、天王寺に出かけたついでにビックカメラ(京都からは撤退してしまった)の店内をうろうろするうちに、前から気になっていた東芝の「Walky」を買ってしまいました。
この懐かしいブランド名に覚えのある方もおられると思いますが、これは80年代くらいに発売されていたポータブルカセットプレーヤーの名前で、昨今のカセットテープのブームに合わせて、東芝が発売した「令和のWalky」と呼ばれている製品です。

やはり、一番人気のシースルータイプが魅力的で、買ったのもこのタイプ。
令和の今、わざわざ新製品として出してくるだけはあって、USB Type-Cでの給電が可能で、何よりすごいのはBluetooth接続でワイヤレスイヤホンでカセットを聴けること。
こちらも昨年末に買った、ソニーのノイズキャンセリングイヤホン(C-700N)で実際に聴いてみると、周囲の騒音が消えた状態で、ヒスノイズを伴ったカセットの音が純粋に聴けるという面白い体験ができます。

古いテープを色々聞きましたが、カセットテープってこんな力強い音だったんだなと改めて感心します。
あと、「REINCARNATION」などの80年代のユーミンのアルバム曲が素晴らしいことに、改めて気づきました。
カセットでしか持ってなかった曲がかなりあったのですが、「メトロポリスの片隅で」なんか本当に音が格好いいですね。
何もかも、みな懐かしいです。

2024年2024年01月06日 11時40分26秒


(輪島市黒島・重要伝統的建造物群保存地区)

(輪島市大沢「間垣の里」)

(輪島市朝市通り付近、一帯は焼失した模様)

(輪島市上時国家・重要文化財)

(珠洲市蛸島)

(能登町宇出津)

(宇出津の民宿かね八)

(珠洲市見附島、半分が崩落した模様)

新年も明けましたが、おめでとうという暇もなく、また大きな震災が起きてしまいました。
ちょうど奈良で初詣中に緊急地震速報が鳴り、震源が能登なのに奈良にまで速報が出るということは相当な地震かと身構えたら、震度7でこのような状況となってしまいました。

能登半島は、10年前にいつものメンバーと2泊3日で一周しましたが、印象に残っている町や風景があまりに多く、現在の状況を見るのは大変つらいものです。
こうして写真を上げるのもつらい。
しかし、かつての風景を伝えていくのも、古い町並みを紹介してきたサイトの使命かと思います。

今は、地域の再建を祈ることしかできません。
「大震災」のタグ、もう使いたくはなかったですね。

今年最後の遠出、ナローゲージに乗って2023年12月30日 10時29分36秒



(三岐鉄道北勢線)

(旧阿下喜駅)

(阿下喜の町)

(桐林館)


桑名市のクリスマス風景をこの前投稿しましたが、年内最後の遠出で、桑名とその近くのいなべ市阿下喜へ行ってきました。
桑名までは快適な近鉄特急、そこから阿下喜へは三岐鉄道の北勢線(旧近鉄北勢線)というのに乗り換えるわけですが、この北勢線は日本でも残り少ない「ナローゲージ」の路線。
昔は「軽便鉄道」と言われた規格で、レールの幅が普通の鉄道路線の半分くらいの感じです。
往復とも学生などでかなりの満員で、寒波襲来で極寒の中を小さな列車で揺られながら往復2時間のナロー列車の旅は、なかなかに味わい深いものでした。

終点の阿下喜駅には昔の車両が保存されていて、建て替えられてしまった駅舎も阿下喜の町なかに移築保存されているなど、貴重な路線の遺構がちゃんと残されているのは好印象でした。

目的地だった阿下喜の町は濃州街道の宿場町だったということで、員弁川沿いの高台に古い町並みが密集して残っていて、こちらも良かったです。
昭和の初めに建てられた、旧阿下喜小学校の校舎が「桐林館」という施設として利用されていて、これも見ごたえのある建物でした。

淋しい小さな町かな、と思っていたのですが、古い家屋を利用した古民家カフェ的な食堂が人気になっていたり、思ったよりも活気のある、風格を感じさせる町でした。

桑名市のクリスマス2023年12月23日 23時00分36秒









三重県の北勢地域にある桑名市は、東海道の桑名宿や桑名城を中心に発展した町で、名古屋市から近いことから近年はその都市圏の一部として発展を続けている感じです。
人口は15万人弱くらいなのですが、再開発が進む桑名駅前の様子などを見ていると、もっと大きな町のように感じられて、かつての町の中心であった海側の旧宿場町や桑名城址周辺にまで広がる市街地(寺町商店街という立派なアーケード商店街があった)もなかなかの規模です。

商店街なども含めて、あんまりクリスマスの雰囲気がなかったのですが、その代わりに駅前では盛大なイルミネーションが実施されていて、キッチンカーが出ていたりしました。バスターミナルなどへ向かう人たちが足を止めて眺めていました。

堺市のクリスマス2023年12月22日 20時17分31秒













堺市は大阪府第2の都市で、人口は80万人を超えます。政令指定都市にも指定されており、関西全体で見ても京阪神に次ぐ4番目の大都市ということになります
街の中心に当たるのが南海高野線の堺東駅周辺です。大規模な駅ビルには高島屋が入っていて、周囲は堺銀座商店街などの商店街が集まる繁華街となっています。堺市役所本庁も、この堺東にあります。
しかしながら、ということになりますが、80万都市の繁華街としては、正直かなり小規模な感じです。巨大商業地である大阪難波まで急行でわずか15分の距離ということで商業機能がどうしても小さくなるのと、市内の主要駅として他に南海本線の堺駅とJR阪和線の堺市駅の二つがあって拠点が分散している、というのも理由かもしれません。
それでも、町の東西を結ぶメインストリートにあたる「大小路」ではちゃんとイルミネーションも行われていたりして、都会のクリスマスっぽい風景はちゃんと見られました。堺東駅と堺駅を結ぶLRTの計画が復活するなどすれば、もうちょっと町全体の一体感が出るのじゃないかなと期待しています。

中国道津山往復2023年12月10日 22時14分09秒







昨日の土曜日に、中国道経由で車を走らせて津山まで行ってきました。
長年訪れていない津山市の城西地区(津山自体は数年に一度は訪れてるんですが)が、3年前に重伝建地区になったので、どんな様子になっているのかもう一度行ってみたいとずっと思っていたのでした。

実はこの遠出にはもう一つ目的がありました。
特にコロナ以降ですが、一時はほとんど機会がなくなっていた長距離のドライブで非常に疲れるようになってしまい、一人で遠くまで運転するのに不安を感じるようになっていました。
今の車はアクセルも前車追従で自動、ハンドル操作もアシストしてくれるのですが、それでも不安なくらい。

今回も、とりあえず行けるところまで行ってみて、津山にはこだわらない、ということで出発してみましたが、これが案外何ともなく、無事に現地に着きました。
行きが大丈夫だと経験上帰りも問題ない(なぜかわからないが帰りのほうが楽)なので、往復380キロ、普通に遠出してきました。
眼鏡が良くなったのも楽になった理由じゃないかと思いますが、よく分かりません。

城西地区の町並みはこんなによかったんだ、と改めて感じることができたし、大好きな津山の天満屋や商店街のクリスマス風景も楽しんできました。
高速道路の醍醐味、行き帰りのサービスエリアへの立ち寄りも堪能出来て、大変良かったです。
しかし、ガソリン代考えるとやっぱり高いですね。