水路の桜2021 ― 2021年03月30日 20時57分38秒
土曜日は、廃線跡の桜を見に行った後に、ちゃんといつもの水路も見に行きました。今年は去年と違って「十石舟」も運行しているようで(つい先日再開になった)、ここに到着したのはその運行終了後の時間ではあったのですが、これも去年と違って水路のほとりには観光客の姿が結構目立ちました。
まあ、ちょうど感染拡大の合間に桜が開花した感じで、一瞬の解放感を求めると言うのも仕方ありません。水路沿いを黙って歩いているだけなら、それで感染が広がることもないでしょう(問題は周囲の飲食店も混みあっていたらしいことですが)。
今回は、この前買った最後のAPS-Cレンズ(恐らく)、タムロンA16で撮影しました(この前の廃線跡も)。遠出はしませんでしたが、ちゃんと桜を撮るのに使えて、良かったです。
廃線跡の桜 ― 2021年03月28日 14時25分12秒
昨日は久しぶりに、宇治市の木幡緑道へ。ここはかつての、旧陸軍宇治火薬製造所への専用線跡地で、つまりは廃線跡。
駅を模したような休憩所まであって、これは貨物専用の引き込み線だった当時とは関係もないはずですが、それでもなかなか雰囲気にぴったりで嬉しくなります。
タイミングの良いことに桜もほぼ満開で、沿線にある許波多神社の境内も見事に春らしい風景になっていました。
旧陸軍引き込み線の、廃線跡としてのハイライトは緑道の先に続く大築堤で、短い距離ながら京阪宇治線をオーバークロスする地点など三箇所に立派な橋台が現存しています。橋桁がそのまま残っている場所まであるのが素晴らしい。「陸軍用地」の標石も、いくつも残されていました。
この先もずっとこのままでいて欲しい、大切な文化財だと思います。
消えゆく一眼レフ ― 2021年02月28日 19時41分32秒
つい先日ヨドバシで買ったばかりのAPS-C一眼レフ専用大口径ズーム、タムロンA16(17-50mm F2.8)だが、ついに「販売終了しました」という表示に変わってしまった。京都店を見たが店頭にもない。やはり、最後の最後の安売りということだったのだろう。買っておいて良かったとは思う。
しかし、そのAPS-C一眼レフ自体が終わりに近づいているようで、ニコンはD3500とD5600というエントリー寄りで数の出る主力機種を、両方とも生産終了としてしまった。後継機の話も無い。
「普及機は整理する」というニコンのコメントも出ているようで、APS-C機もミラーレス化すると同時に、Z50のようなそこそこ価格帯の高いラインナップにシフトするということらしい。苦しい経営上、やむを得ないのだろう。
予想はしていたことだが、D5600などは人気も評価も高かっただけに、こうして実際に終了となると、やはりショックである。
Z50自体は良いカメラだと思うが、今のレンズはアダプター噛まさないと使えないし、そもそも専用レンズが二種類しかない。これでは代わりにはならない。ニコン1に続いて、梯子を外されたようになってしまった(元々はニコワン自体が、鳴り物入りで出された小型ミラーレス機だったのだが)。
まあ、D3000、5000系などは中古機も大量に弾数があるし、当分は今のレンズも使い続けられるだろう。ニコワンも代替機が入手できる限りは使い続ける。
それでも、新たにミラーレス機を導入するとなると……ニコン機にはならないだろうな。単焦点レンズが揃っている、フジのXマウントへ移行することになるだろう。そもそも、普通の撮影はRX100M6ですべてこなせるのだが。
(写真は先週の、下鴨神社界隈)
散歩の夕暮れ ― 2021年01月31日 19時28分55秒
この寒さで、ちょっと外へ出るにも色々着こまないといけないのがそもそも億劫なわけですが、さらに当面は不要不急の外出も控えるようにということで、不要不急以外の外出など元々なく。
結果的に土日も、ほとんど家にこもったままということになります。ちょっとユニクロに、などというのも仕事帰りにみんな済ませてしまっているので、買い物に行く用事もなく。
しかしまあ、レンズを買ったりもしたことなので、昨日は夕方近くにちょっと長めの散歩で、普段あまり足の向かない辺りを歩いたりしてきました。確実に不要不急ですが、独りでカメラ持って区内を黙々と歩くだけなら問題ないでしょう。
長い坂道を歩いて公園まで行ったりしましたが、高台から眺める夕暮れの町など、悪くありません。知らないお寺などもあったりしました。レンズも開放のF2.8ばかりを試してみましたが、なかなか良い写りでした。
レンズを買った ― 2021年01月24日 19時46分48秒
ヨドバシを見てたら、かつて手ごろなデジタル専用(=APS-C)の大口径標準ズームとして人気だった、タムロンのA16(17-50mmF2.8)がまだ新品で売られていた。
元々安かったが、いまやAPSの2.8通しズームなどわざわざ買う人もいないからか、1万9千円というお値段。手持ちのポイントもあったので、買ってみた。
かつて何度も買おうかどうか迷ったレンズ。ついに入手したが、開放で少し試して見ると僕には十二分の写りで、これなら1インチのRX100M6とは運用の差別化ができそう。
しかし、ニコンのDXレフ機はついにD5600や3500が生産終了で、しかも後継機の発表もないという淋しい状況。
ニコン1に続いて、ボディ本体の確保を心配しなければならなくなってしまった。
ミラーレスのZ50もいいのだろうけど、DXレンズが全然出ないしね……。そもそもニコンの経営がどうなるか、という状況なのだろうけど。
コロナが終息したら、これで色々撮りに行きます。桜の時期には間に合わないと思いますが。
京都三条会のクリスマス ― 2020年12月23日 20時48分22秒
京都のアーケード商店街と言えば、新京極や寺町京極が有名なのですが、この辺りは観光客向けという色彩も濃くて、一般的な都心の繁華街、というのとはちょっと趣が違っていたりします。その辺りが京都らしい、とも言えますが。
これに対して、堀川通の西側という、都心繫華街とはちょっと離れたエリアにある三条会商店街は、通りの長さなどの規模は大きいものの、地元の住民向けという感じの、ちょっとレトロ感もあるようなアーケード商店街で、一時は少し寂れ気味にも感じられました。
しかし、その西端に近い二条駅周辺が大規模再開発で新たな拠点化したこともプラスになったのか、今では活気を取り戻しつつあるようです。
そうは言っても、特別にクリスマスらしい雰囲気はないかもと思ったのですが、試しに行ってみたら、ちゃんとイルミネーションも行われていました。
ささやかなものではあるのですが、何せ延長がかなりあるものだから、意外に見ごたえがありました。歩いていても、なかなか楽しかったです。
静かなるレジャー・旧鍛冶屋線跡を歩く ― 2020年11月23日 17時19分12秒
(旧鍛冶屋線跡、鍛冶屋駅・中村町駅間。鉄橋が見事)
(キハ30がホーム跡に保存されて、まるで現役のような旧鍛冶屋駅)
(復元された旧市原駅。切符売り場は当時のものを保存)
(旧野村駅・旧西脇駅間。彼方に西脇の市街地が見える)
行楽シーズン真っただ中の三連休、しかも関西は天気も割と良くて、大量の観光客があちこち繰り出しているという状況。
ところが、すでに大阪のコロナ陽性率などがかなりまずい状況になっていて、突然GOTOの見直しなどという話も出てきましたが、手遅れの感があります。
そういう訳で、あんまり出かけるべき状況でもないのですが、先週同様に車で現地に直行して、人のいないところを歩くなら問題なかろうと、昨日は兵庫県の旧鍛冶屋線の廃線跡を見てきました。
町並み歩き以上に人に会うことがなく、まさにこの時代に打ってつけの次世代型レジャーと言っても過言ではないでしょう(過言です)。
鍛冶屋線は、加古川線との分岐点である旧野村駅(現西脇市駅)と、西脇市の中心だった西脇駅との間は、廃止どころかかなり輸送量があったにも関わらず、その先の区間が振るわずに廃止になったという悲運の線で、その無念さを伝えるように駅跡などが色々整備されて残っているというので、前から興味がありました。
まずは、ホームにディーゼルカー(キハ30)が止まった状態で保存されている鍛冶屋駅をゆっくり見学。まるで現役の駅のような姿で、これは素晴らしかったです。
それから、次の中村町駅跡(旧・中町の中心駅だった)との間の線路跡(自転車道になっている)を一部歩きましたが、当時の姿をとどめる鉄橋が特に見事でした
。
続いて資料館として復元されたという市原駅を見学し(復元にしては内装が良くできてると感心してたら、切符売り場は当時のものだそうです)、最後に旧西脇駅から旧野村駅の間の廃線跡を少し歩きました。
旧西脇駅跡には、バスターミナルとホテル、ホールなどが入った巨大な複合施設ができていましたが、周囲は正直にぎわっているとは言えず。ここまでの区間だけでも、残せたら良かったのに。
かつての姿を想像しながら、町なかも少しだけ歩いてきました。
(旧西脇駅前)
奥永源寺の秋 ― 2020年11月15日 20時14分06秒
遠出する気にもならないしと、このところ全然車に乗ってなかったのですが、ちょっと買い物に行こうと思って久々に走らせようとしたら、何とバッテリーが弱っていてシステムは起動するものの、エンジンがかかりませんでした。そこまで乗ってなかったとは。
昔ならロードサービス呼ぶところですが、幸い今はジャンプスターターというモバイルバッテリーみたいなもの(スマホなどの充電機能もある)ですぐに復旧可能なので、さっそく取り寄せて再始動できました。一応、常備しておくことにします。
しかしこういうことではまずいので、もうちょっと乗るようにしないと、と思っていたら、昨日は非常に良い天気。
適当に高速を走って滋賀のほうでも行こうか、と地図を見てたら、そう言えば奥永源寺のほうに一度行こうと思っていたことを思い出しました。近くも遠くもなく、距離も手ごろ。
お寺のほうの永源寺は紅葉スポットらしく、駐車場が満車で渋滞するくらい人が集まっていて意外でしたが、奥永源寺まで行けばそこまでではなく(それでも道の駅は結構にぎわってましたが)。
そこからさらに山側に入って、政所などの集落がある場所まで着くと、もうここには観光客の姿もありません。
その地名からも分かるように古くからの歴史の文化を持つ場所で、かつては木地師の集落として、また政所茶でも知られています。静かでごく小さな集落ながら格式が感じられて、晩秋の空気にぴったりの趣がありました。
集落の規模はこちらのほうがずっと小さいけど、昨年末に、萩市の佐々並を歩いた時のことを思い出しました。満たされた気持ちになりました。
続・散歩の日々 ― 2020年11月03日 20時53分17秒
夏がどんなだったかあまり思い出せないまま、寒さにやられるこの時期が今年もやってきた。
いわゆる寒暖差アレルギーのようなものらしく、体のあちこちに色んな不調が出るが、とりあえず対症療法でだましだまし乗り切りながら、気分転換にカメラを持って近くをうろついてみたりもする。というか、カメラを使いたいという気持ちのほうが強いかも知れない。新しいものは買えないけど。
夕暮れの伏見稲荷など、行こうと思えばいつでも行けるわけだが、実際に行ってみるとさすがに素晴らしく。京セラ本社前を通りがかると、少し紅葉が始まっているようで、ビルの前に置かれたベンチで、しばらく空を見上げながら陽を浴びたりした。
残念ながら、大阪のコロナ陽性率が再び急上昇している(すでに8月下旬と同水準)。この間、不要不急の投票やらでああいう状況だったから仕方ないが、いずれこちらにも波及するだろう。また動けなくなるだろうけど、どこかクリスマスの景色くらいは見に行きたいな。
島の時間 ― 2020年01月20日 20時34分07秒
(渡名喜島の海)
(宿泊した古民家)
(猫)
今回宿泊した渡名喜島は、今まで泊まった色々な離島の中でも最小の部類で、沖縄本島からも結構遠い。離島気分を存分に味わえる場所で、しかも島唯一の集落は重伝建地区となっており、沖縄の伝統的な集落の雰囲気がほとんど丸々残っている。
当然、以前からずっと来てみたかった場所の一つだったのだが、本島からさらに一泊して来なければならないというのはそれなりに難易度が高くて、実際に来るまでには何年もかかってしまった。
同じ重伝建地区の竹富島と比べると、こちらは観光客の数は極端に少なく、我々以外には数えるほどしか見かけなかった。宿泊施設の数も少ないのだが、地区内の古民家がいくつか一棟貸しで民宿として提供されており、ここに泊まることができた。これも貴重な体験で、非常に良かった。こういう時は、一人旅よりも何人かで旅行するほうが楽しい。
予報では、ほぼずっと曇りか雨と言うことだったが、青空がのぞく時間もあり、少なくとも雨は一度も降らなかった。この旅行の間、全く雨には遭わなかったということになる。
当然というか、海は大変に美しく、しばし夏の気持ちに浸ることができた。この島は、ダイバーにも人気とのことである。
猫もあちこちで見かけたが、そんなに人に慣れている感じではなかった。やはり、観光客が少ないからかも知れないが、撫でようとすると逃げてしまうのが少々残念ではあった。
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