ローカル線の旅@京都府内/2020年の103系2020年08月02日 21時24分45秒







梅雨も明けて、昨日は素晴らしい夏の青空が広がり、以前なら確実に遠出をしている場面。
しかし、京都府下では先日コロナの感染者数が「特別警戒」レベルを超えてしまい、府県間移動自粛が勧告されている。
じゃあ仕方がない、旅行のリハビリを兼ねてJR奈良線にでも乗ろうかと思った。一部では有名だが、名前は奈良線なのに京都府内で完結している路線。しかもうちのすぐ近くを通っている。
ご覧の通り、密のみの字もないから、府知事もOKと言ってくれるだろう。

というわけで、出かけるたびに微妙に曇りになる上狛の町並みへ、出かけて来た。さすがに撮影はバッチリだったが、これはまたまちなみ街道本体で掲載。
ここも、昨日の炎天下で道を歩いている人など全くいなかった。

奈良線も、駅などは古いままだが、車両はさすがに新型の205系(と言っても、元々は国鉄時代の設計)に置き換わり、段々風情がなくなってきたのだが…。
帰りの上狛駅で、まだ生き残っていた103系に遭遇。それも、103系同士の行き違いという、今や貴重な場面。
一眼を持った撮り鉄らしいおじさんが、上下列車両方103系という場面に驚いて大喜びして走り回っていて、僕もコンデジではあるが撮影してみた。

そこら中走っていて、面白くもなんともない車両の代表格だった103系が、たった数年でこんなに貴重になるとは(ついこの前まで、大阪環状線の主力だった)と思いつつ、最後になるかも知れない乗車を味わったのだった。

夕涼み20202020年08月11日 20時56分09秒







三連休だったが、特に予定もなく、土・日は髪のトリミングと、いつものプール。
昨日も良い天気で(最高気温37度)、どこか涼し気な水辺にでも行きたいと思ったが、市内にそんなものはない。毎日プールばかりも飽きる。
滋賀に行けるなら、去年も行った琵琶湖のビーチという手もあるが、これもダメ。

しかし確実に涼しいだろう、と思える場所が一箇所あって、それは上賀茂神社の境内、御手洗川の岸辺。去年の多度大社も境内を水が流れていて、非常に涼しかったことを思い出しつつ、夕方から足を運んでみた。

最初はバスに乗ろうかと思ったが、賀茂川沿いも多少涼しいかもと思って、北山の駅から歩いて行った。
日陰で、風が吹くと確かに涼しかったが、歩いている間はあんまり日陰など無い。炎天下でボロボロにやられながら、ようやく神社に着いた。

幸い、御手洗川沿いはやはり涼しかった。場所によっては、家族連れが密集して海水浴場代わりになっていたが、少し離れれば誰もいない。
結構長い時間、ずっと涼んでいたと思う。

帰りこそバスに乗ろうと思ったが、バス停が移転したのかなんだか、どこにもない。
探して歩いているうちに、実は賀茂川べりがすっかり涼しくなっていることに気付いた。散歩中の犬を眺めたりしつつ、あちこちのベンチで夕涼みをして、ゆっくり歩いて北大路まで帰った。


湖(うみ)を見に行く2020年08月22日 21時40分09秒







せっかくの夏で、やはり海を見たいと思うけど、府内限定となると丹後まで行くしかなく、なかなか一人でちょっと行こうかという状況でもない(旅行メンバーには、デイキャンプ程度でもまだ時期尚早と否決された)。
次善の策で、ならば琵琶湖でもと思っていたら、ちょうど京都府の特別警戒態勢が解除になったので、よし今だと思って、浜大津まで出かけてきた。下手な京都市内よりも、むしろ近い。

運航休止中の、ミシガンを初めとする周遊船が、並んで停泊している大津港の様子は淋し気ではあったが、しかし琵琶湖はほぼ海である。水辺は京都市内よりは涼しいし、結構長い時間湖岸で過ごして、もう今年はこれでいいのだと納得して帰ってきた。

いつも立ち寄る、アーカスの中の「湖(うみ)の駅」で、せめてちょっとでも買い物をしようと、近江牛カレーというのを買って帰ってきたが、これはかなりおいしかった。
残念ながら、その後すぐに特別警戒に戻ってしまったので、次に逢坂の関を越えるのはまた先の話となるだろう。

夏の終わりの京終2020年08月30日 16時49分50秒








8月最後の日曜日、今日が実質的に夏の終わり。
例年なら、奈良のどこかを少し歩いて締めるというパターンなのだが、今年は京都府内だなあと思っていたら、府下の陽性者数の減少で昨日の夜から特別警戒基準を下回った。それなら、やはり恒例の奈良にちょっと行くことにしようかと、朝から出かけてきた。

まだ行けてないところがあったかなと考えて見ると、修復されてカフェができたという京終(きょうばて)駅をまだ見ていない。
高の原のイオンモール(奈良と京都の府県境にある)に寄った後、新祝園から学研都市線、奈良線、桜井線経由という凝ったルートで、京終へ行ってみた。

修復された駅舎、綺麗にしすぎという感はあるのだが、元々の原型に近づけたという話だし、なによりも建物を壊さなかったことが高く評価できる(JR西はともかく古い駅舎をぶち壊す)。年月が流れれば古色も出るだろうし、これで良いと思う。
中のカフェで本格的なジンジャーエールを飲んだが大変美味しく、待合室で音楽演奏の練習(ピアノと、あれ二胡だったのではないかな)をされておられる方々が大変上手で雰囲気も良く(しかも曲が「少年時代」だった)、夏の最後の日にぴったりという感じの時間を過ごすことができた。

帰りは奈良市内に寄って、小鹿を眺めたり、猿沢池の前にできたスタバを見たりしたが(京終駅でカフェに入ったのでここには入らず)、さすがに気温37度の暑さで消耗してきたので、贅沢して近鉄特急に乗って帰ってきた。

ほとんど前例のない、全くどこにも旅行に行けなかった夏(体力回復の必要もあって、やたらプールばかり行ってた)だが、最後は少しだけ形がついたような気がする。
正直、ただ暑いだけなら楽しくもなんともないから早く秋になったほうがましとも思っていたが、やはり惜しみながら見送るとしよう。