失われたもの2019年11月03日 21時31分58秒



既報の通り、首里城の正殿ほかの建築物が、火災によって失われることになってしまいました。
戦時中にも一度焼失しており、その再建ではあるのですが、このような大規模な木造建造物を再建するのにどれだけの時間と労力がかかるかは、奈良で長年色々身近に見てきましたから良くわかっているつもりです。

また何度目かの再建を目指すことにはなるのですが、現代の日本においては木材の調達がかなり大きな課題になるだろうと思います。また、沖縄の伝統的な瓦などの職人が減っているというのも厳しいところでしょう。

来年1月の沖縄旅行では、本島が初めてというメンバーもいるので、また首里城にも行くつもりでしたが、さすがに今回は難しいでしょうね。

京都府から出た2019年11月10日 20時39分56秒




昨日は丸太町から地下鉄に乗ったら、それが近鉄直通の急行奈良行きだったので、そのまま奈良駅まで行ってしまった。これがタイトル通り、1か月ぶりの京都府からの脱出。と言っても、前回は樟葉台場だから、あれも京都府からぎりぎり出たくらいの感じだったが。

しかし何だか奈良駅前は人は多く、考えてみたら正倉院展なのである。
せっかくなので昨年再建が完了した興福寺中金堂を見てきたが、人が多いところに来るつもりではなかった(いつも立ち寄るドトールも満席だった)ので、結局西大寺に移動してお茶を飲んで帰ってきた。

ここまで遠出しなくなったのは、出掛ける気力がないというより、例年の季節性の咳が今年はひどく、治りかけたかと思ったら悪化する繰り返しで(季節外れの黄砂のせいとか言われているようだが)、単純に体力が落ちているというのも原因だろう。この状態が、いつまで続くのか。
ただ、岩手旅行でかなりオーバーしてしまっていた旅行用の予算は完全に回復した。体調さえ戻れば。

高い塔2019年11月16日 21時07分51秒



高さ137メートル、京都タワーをしのいで京都府下で最も高い建造物らしい、久御山町のKBS京都久御山ラジオ送信所電波塔で、先日からライトアップが開始された。「くみやま夢タワー137」という愛称もつけられたようである。

この電波塔、とにかく高い建物が何もないエリアの真ん中に屹立していて、そのシュールなたたずまいが昔から好きだったのだが、それがライトアップまでされるとなるとさらにインパクトがあるだろうと思い、ショッピングセンターの帰りに寄り道して見物してきた。

かなり遠くからでも見えるわけだが、建っている場所の目の前で向かい合うと、やはり相当な迫力。というか、巨大で怖い感じもするわけだが、虚空で色を変え続ける塔を、魅入られたようにずっと眺めてしまった。



僕らのStardust2019年11月17日 20時25分40秒



小沢健二のニューアルバム、「So kakkoii 宇宙」が先日発売された。
ニューアルバム、というと簡単だが、ボーカル入りのアルバムとしては2002年の「Eclectic」から17年ぶり、しかし音楽の方向的には1996年の「球体の奏でる音楽」を飛び越して、1994年の大ヒットアルバム「LIFE」以来の作品と言われている。

そういうことをやると、「当時よりもパワーダウンしてるけど、とにかく僕らの世代には懐かしいし嬉しい」という感じになるものだが、このアルバムは全く違う。
見事な傑作で、「LIFEを超えた」という評が出るのも、もっともなレベルである。

先行の「彗星」がすでに素晴らしく、しかしまあこの曲を含めた既発曲プラスアルファのアルバムなのだろう、と思っていたら全くの新曲である「高い塔(とstardust)」が素晴らしい名曲で、これはオザケンの最高傑作と言ってもいいと思う。「彗星」と同じく、25年の年月がその歌詞に刻まれている。あまりに嬉しかったから、すでに三十回くらいループして聞いた。

ただ、一番好きな曲はやはり「ぼくらが旅に出る理由」で、これは変わりありません。特別な曲なので。

降り立った駅で2019年11月24日 20時34分29秒



(東門院)

(守山宿)


(守山駅前・守山銀座)

(平和堂守山店)

だいぶ調子も戻ってきた週末、昨日は山科にできた巨大無印にようやく行こうと思って京都駅から新快速に乗ったのだが、せっかく乗ったのに一駅で降りてしまうのが惜しくなり、そのまま滋賀へ。
そう言えば、守山では降りたことがないなと思って、気まぐれで守山駅で降りてみた。

驚いたのが、駅前の都会なことで、これで人口8万? 大和郡山とほぼ同じなの? とか思いながら、とりあえず守山宿のほうまでメインストリートを歩く。
宿場の跡はそれほど残っていない、とは聞いていたが、まずまず雰囲気はあって、何よりも東門院というお寺の紅葉が見事。今年は紅葉などろくに見ていなかったから、これは嬉しかった。

結局カフェで文章を書いたり、陽が暮れるまで守山駅前にいて、ちょっと早いクリスマスのイルミネーションを見てから帰ってきた。昭和そのままの平和堂守山店も味わいがあり、夏ごろ以来の多面的な街歩きを楽しむことができた。