平家と源氏@加計呂麻島2019年01月16日 20時45分12秒




(諸鈍)



(実久)

加計呂麻島に着いてまず訪れた諸鈍の集落は、「諸鈍シバヤ」という重要無形民俗文化財の伝統行事が残る場所で、独特の紙の面と陣笠をつけた演者がストーリーに沿って踊るという芝居が年に一度行われます。この「シバヤ」は元々、この地に落ちのびてきた平資盛を慰めるために始まったと伝えられており、上演される大屯(おおちょん)神社には資盛の墓もあります。

島の東端に近い諸鈍から、島を縦断するように途中で観光もしながら、最後は西北端近くにある実久(さねく)という集落へと向かいました。ここは海の青が特に美しいということで、その風景を見に行ったのですが、集落近くにある「三次郎神社」というところに立ち寄ったところ、こちらには源為朝がやって来たとの説明書きがありました。祀られているのは、為朝の子である「源実久三次郎」(長い)なのだとか。
島の東西に平家と源氏がそれぞれやって来たという訳ですが、この実久神社でも「実久三次郎祭」というのが行われるそうで、それも「諸鈍シバヤ」と同じ旧暦の9月9日に開催とのこと。そんなことは何にも知らずにたまたま二箇所を訪問したのでしたが、なんだか愉快な話で、こういうのはいいですね。