みどころ多き、夢の果て2017年05月04日 22時44分28秒







春の大型連休と言えば、テーマパークに行くのを楽しみにしている人も多いであろう。
そう言うわけで(そういうわけではない)、大阪の柏原市にある玉手山公園に行ってきました。ここは元々、あやめ池遊園地(現存せず)や生駒山上遊園地と同じ近鉄系の遊園地があった場所で、しかし残念ながらその玉手山遊園地は平成10年に閉園となっています。
実は、遊園地があった頃には行ったことがないのですが、跡地が今でも市営の公園になっています。そのすぐそばにある安福寺の参道に6世紀ごろの横穴群があるようなので、実はどちらかというとそちらがメインで出掛けてきました。

玉手山周辺の道は非常に複雑で、たどり着くのに結構苦労しましたが、急な斜面にびっしり建ち並ぶ住宅地を抜けて山頂の公園までどうにかたどり着くと、なるほど遊園地の名残がそこここに見られました。当時の資料が展示されたスペースもあり、展望台からの眺めも素晴らしい(神戸まで見えるらしい)しと、結構面白いところでした。
「アンティックな音楽堂」という説明のある、一見そこらの公園にでもありそうな東屋が建っているのを見て「ああ、いかにもアンティックだね」と半ば馬鹿にしながら解説を見たら実は明治41年築で、屋根の上には当時の旧河南鉄道の社章があったりするのでした。
入口近くのメイン広場の辺りにだけはわずかに遊具が残っていましたが、まばらな来園客の子供たちが遊ぶ中を遊具の奏でる音楽が流れる様子は、夢の果てと言うかこの世の果てと言うか、なんとも物悲しく味わい深いものでした。

その後、安福寺の横穴群を見に行きましたが、参道のすぐ両側に横穴が並んでいて普通にそばまで寄れるなど、こちらも面白かったです。お寺自体も立派でしたが、元々この玉手山全体が安福寺の所有地らしく、立派なのも当たり前なのでした。

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