道しるべ2016年04月18日 21時17分01秒




昔から心理学的なものには興味があり、メンタルヘルス・マネジメント検定のⅡ種まで取った。
心理療法みたいなものも色々勉強したが、一人で取り組めるものの中で最も実用的な効果があったのは、僕の場合は「認知行動療法(コラム法)」だった。
医療機関で行われる場合は、健康保険まで適用になるという、効果がはっきりと認められている療法である。

詳細についてはググればたくさん出てくるので省くとして、思考がループ状態になって迷走しはじめた時に、道しるべとなるような杭を打ち込んで、自分の立っている位置を客観的に把握させるような、そんな効果があるように思う。心理学の本みたいなのを読んでも「わかっちゃいるけどやめられない」状態になるばかりで思考を変えるのはどうにも難しいのだが、こちらは実際に状態を書き出すワークをやるわけなので、理屈をただ読むというのとはずいぶん違う。

10分間くらい、それなりに集中してワークをする必要があるので、気力があまりに消耗した人が一人でやるのには向かないだろう。しかし、状況を何とか打開したいと思って取り組める人には効果があるのではないか。実際にやってみると、凝り固まってしまったマイナス思考をストレッチしてほぐすような心地よさを感じる。「心のラジオ体操」みたいなものである。

スマホのアプリも出ているが、ワークの手順がきっちりと決まっているから、コンピューターでやるにも向いているように思う。ちょっとした空き時間にやるのでも、効果的な感じだ。