他山の石2011年07月24日 20時20分03秒


「あれはヤバイ」の大合唱状態だった中国の「新幹線」が、ついにというかやはりというべきか大事故を起こしてしまった。
例によって日本のマスコミの情報が遅いので、ちらっとのぞいてみた2ちゃんねる辺りでは祭になっていて(現地の画像もすでに大量に上がっていた)、死者が多数出ている事故に対して極めて不適切な態度だと言わざるを得ないものの、新幹線技術を巡るこのところの中国の横暴ぶりには、特に反中でなくても腸が煮えくりかえる思いをしていた人が大勢いたはずで、「それ見たことか」と言いたくなる気持ちまでは分からないこともない。

日本の新幹線の技術は、素晴らしいものがある。最高速のわずかな差などどうでもいいが、とにかく時速三百キロにも達する速度の列車を数分置きで走らせているというのは、ヨーロッパ辺りの高速鉄道とは全く桁が違う(有名なTGVなど、本数はごく少ない)。それだけに海外ではオーバースペックなくらいで、輸出向きではないだろう。国土の条件が近い台湾に輸出したのは、あれは良かったと思うが。

しかし、五十年近い無事故が続いてきたのは、その技術を運用する人間の努力がかなり大きいはずだ。中国の事故は決して人ごとではないと思って、鉄道各社には今後とも気を引き締めて運転を続けて欲しいものだと思う。飛行機に比べて不安感の全く無い新幹線は、本当にありがたいのだ。
あと、目先の利益を求めて中国ビジネスでもうけようとして国産技術を渡すのは、もう絶対にやめて欲しい。ツケが百倍になって帰ってくるよ。