そして、軍艦島2011年07月22日 20時35分18秒







子供の時からずっと興味のあったあの軍艦島、今回ついに訪れることが出来ました。台風の接近で危ぶんでいた上陸も難なく果たすことが出来て、これ以上の満足はありません。天気が良すぎるくらいで、上陸中はものすごく暑かったですが(何せ陽を遮る物が何もなく、人工の地面はコンクリートで固められているので)、そんなことどうでも良くなるくらいに夢中になりました。

かつて五千人もの人間が暮らしたその海上都市が、無人になった今も当時の姿をとどめているというそのものすごさは胸に迫る物があり、船から全景を眺めつつ目頭が熱くなりました。これは何としてでも世界遺産にする価値があると思います。

昔、軍艦島をモデルに短編を書いたことがあります。今の僕から見ると、どうにもならない出来ではあるのですが、あれを何とか形にしたいという気持ちはずっとあり、今回はそのための取材という意図もありました。現地を実際に目にして、いつか必ず書き上げようという気持ちが固まりました。モチベーションという面から見ても、非常に有意義な訪問でした。

コメント

_ バニラダヌキ ― 2011年07月24日 02時19分32秒

完璧にゴーストタウンと化した産業遺産って、えもいわれぬ情動を覚えますよね。
岩手の人里離れた山奥、旧松尾鉱山にも、今は廃墟と化した鉄筋アパート群が残っており、かつては『雲上の楽園』と呼ばれていたそうです。昭和30年代にしてセントラルヒーティングや水洗トイレが完備され、町には病院や映画館など施設万端整い、一万人の人々が賑やかに暮らしていたとか。
軍艦島ほどの圧倒的ビジュアルではありませんが、いつか狸も、なにかモノしてみたい気がします。

_ 天野橋立 ― 2011年07月24日 15時45分22秒

松尾鉱山の名前も、廃墟系(?)の世界では時々耳にしますね。関東だと、秩父の日窒鉱山が、文化財級の簡易郵便局が残ることでも有名ですね。
こういう、特殊な環境下ゆえに繁栄していたある種の楽園のような土地が、廃坑に伴って一瞬のうちに消え去ってしまう…。こういうストーリー性に、僕は強く惹かれるようなのです。書こうとしているテーマが難しくて、なかなか小説としての形にできなかったりはするのですが。

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