Never Let Me Go2008年12月13日 20時26分40秒



カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」を読んだ。氏の作品は、最初に読んだ「日の名残り」があまりにもすばらしくて、その後に読んだ「遠い山なみの光」「わたしたちが孤児だったころ」がどうも一歩足りない印象があったせいもあって、この作品はまだ読んでいなかった。
しかし最近、新装版が出たのをきっかけに旧装版を買っておくことにした(新装版のデザインがどうもね)のだった。

まあ、そのうちぼちぼち読もうか・・と思ってたのだが、読み出してやめられなくなった。近年読んだ小説の中では、間違いなく最良の作品と思える。あまりに残酷な設定が、これでは「設定のための設定」ではないかと思われる可能性もあるのだが、最後まで読めばそれが説得力を持つものだと感じられるし、何よりも圧倒的な筆力が、作品世界を完璧に自立させているように思える。翻訳も良い。

内容は全く異なるが、村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を初めて読んだときと、読後感が似ている気がする。不思議だけど。ちなみに、読み終えるとなおさら、これは旧装版を買うべきだと思えます。

メイキング・オブ2008年12月07日 00時17分23秒



ロードムービー風の作品を撮りたい、という弟の彼女に協力を頼まれて、撮影行に同行してきました。この人は写真をやっていて、個展を開いたりもしています。弟と3人、時折雪の舞う寒さの中、奈良から和歌山へと車を走らせてきました。

最後にたどり着いた和歌浦は、風が吹き荒ぶすごい寒さでしたが、その代わり息を呑むくらい美しい日没が見られて、本当に映画の一場面のように印象的なひとときでした。

その情報は暗号2008年11月30日 20時51分56秒

Firefoxを使えば、写真がアップできるようだ。しかし不便だし、移転しようかとも思ったが、ブログを始めた頃のことには感傷もあるし、迷うところ。

以前読んだ、サイモン・シンの「フェルマーの最終定理」が面白かったという話を例の量子力学の人にしたら、同じ著者の「暗号解読」も面白いということだったので、買ってきて読んでみたら、なるほどものすごく面白くて、上下巻あっという間に読んでしまった。

「フェルマー」に比べると、暗号の理屈はまだ理解しやすく、何度聞いても良く分からなかった「公開鍵暗号」についても納得がいった。しかし、「光子の振動角度を用いた量子暗号」なんていう得体の知れないものが、実験レベルとはいえ実現しているというのは、どうにも理解を超えた話であった。

フライング2008年11月18日 23時34分36秒

随分気が早く思えたイルミネーションも、今日の急な冷え込みで違和感がなくなったような気が。

中之島新線2008年10月25日 23時05分42秒

先週に開通したばかりの新路線、京阪中之島線にさっそく乗って、中之島まで行ってみました。出町柳から中之島まで直通の「快速急行」は、新型車両がきれいで快適ですが、座席が少ない(シートが2列+1列で3列分しかない)ので座れないことも多そう。あと、今までの特急に比べて停車駅も多くて、大阪に行く際は今までどおり特急で淀屋橋に出たほうが便利でしょうね。ただ、国立国際美術館が中之島駅に近いので、淀屋橋から歩かなくて済むようになりました。まあ、そんな頻繁に行く場所でもないけど。中之島の駅は、木造っぽいデザインで、なかなかきれいでした。

それにしても、梅田駅付近が再開発だらけで、行く度に道の形が変わるので大変です。西梅田のブリーゼタワー(これも10月オープンしたばかり)を見てからヨドバシまで行こうとして、すごい遠回りをさせられました。いつの間になくなったんだ、あの道は。

屋台にて2008年09月18日 22時46分27秒

町並みブログのほうにも書きましたが、今回の旅行の初日はいわゆる関門レトロ地区と下関の長府城下町を訪れて、その夜は博多に泊まったのでした。久々の博多泊ということで、夕食はやはり長浜だろうと屋台街に行ったのでしたが、屋台で飲み食いするのはなぜか楽しいですね。食べ過ぎなくらいに食べてしまいました。
他にも下関のフグ丼だの壱岐牛の焼き肉だの、うまいものには事欠かない旅行でした。

ブレイク2008年09月09日 22時44分56秒

人に任せられることは任せて、しばらくは自分のために時間を使うのだ。

夏の主役2008年08月23日 21時59分01秒

どこにも出かけない週末は、久しぶり。ここまで本格的に天気が悪いのも久しぶりか。そこで今日は、車の1ヶ月点検を受けるために、ディーラーへ。もちろん、全く問題はなかったが、1ヶ月で2000キロ以上走ったというと、ディーラーの担当さんは驚いていた。確かに普段のペースからするとあり得ない距離ではある。何と言っても、今年の夏はこの新車の夏だったなと思う。

祭りのあと2008年07月17日 22時12分40秒





今日は、祇園祭の山鉾巡行。今年も平日なので、昨年同様昼休みに職場近くのビルに上がって、しばしの間巡行を見物。写真は、人気者の蟷螂山。

帰り道に、神幸祭の御輿渡御の行列に出会うのも毎年のこと。山鉾巡行とは対照的な勇壮な祭りなのだが、何となく淋しさを感じさせるのはなぜだろうか。寺町の商店街で、馬が休憩していたのが可笑しかった。 写真を撮ろうと近づいたら、警備のお巡りさんが一世に「危ない、蹴られるよ」と注意してくれた。

午後のスコーン2008年07月13日 00時34分16秒

今日は「茶飲み友達」である妹分の友人と、久々に身の上話などを聞きつつ、お茶を飲んできました。アイスティーを頼んだら、普通のグラスとは別に氷の入ったグラスが一緒に出てきましたが、こう言うのは初めて見たような気が。それにしても、近年何だか紅茶+スコーンが気に入ってます。