廃墟、ひと時の復活2021年03月07日 19時29分32秒




(ニチイ→サティ→イオン)

近所の商店街にあったイオンが、残念ながら昨年末で閉店してしまった。
今時珍しくなってしまった、「普通の総合スーパー(GMS)」の大型店で、閉店とは言っても現地建て替えでまたイオンができるのだが、何せ京都に来て以来の付き合いなのでやはり寂しさは残る。規模も縮小になるという見込みだ。
地域一番店のはずだが、近年このエリアはスーパーだらけで過当競争気味なので、手を打ったのだろう。

イオンと言っても元は「ニチイショッピングデパート」、それがサティ、イオンと名を変えつつ生き残ってきた店。ネットで良く見た「○○年のご愛顧ありがとうございました」という店の歴史の展示を見ることになってしまい、何とも感慨深かった。

で、この建て替えの間は仮店舗で営業することになったのだが、もしやと思っていたら、その場所がかつてのライバル、西友の跡地。
イオンに負けたのか閉店したあとは、業務スーパーと百均として建物が使われていたが、こちらも数年前に閉店。建物は廃墟になっていた。

つまり、懐かしのスーパー閉店と同時に、廃墟になっていたさらに懐かしのスーパーがブランドを変えて復活した形で、それも食品売り場だけかと思っていたら生活雑貨などのフロアも入って、三階までをフル活用した形。1月のオープンすぐに見に行ったが、階段など店内はほぼ西友時代のままだった。
建て替え完成までの短い間になるが、頑張って欲しいものである。

(よみがえった廃墟、西友→業務スーパー→イオン)

10年2021年03月11日 20時02分21秒



もうあれから10年も経ってしまったのかと思う一方で、ただ生きてくるだけでも10年間というのは長く、心が折れそうに辛い思いをしたことも何度もあった。しかし、現に生きて来られたという事実は重い。言うまでもなく。

社会全体に与えたショックがあまりにも大きかったうえ、解決していない問題も多く、結果的に今の時点ではまだ災害が風化したという感じはしていない。
その善し悪しは別としても、阪神・淡路大震災と並んで、一生あの東日本大震災を忘れることはないだろう。人生において目の当たりにした、二大震災。三つ目の来ないことを、祈ります。

写真は何度か載せた、大船渡市の夜景。復興という言葉を聴くと、一昨年の夏に見たこの風景を思い出します。鉄道の軌道跡を駆け抜ける、BRTの姿を。

普通の日2021年03月14日 18時41分06秒



陰鬱な天気で何もする気にならなかった昨日とは打って変わって、今日は晴天。風は強いものの気温もまずまず高くて、特に出かけるつもりもなかったが、近所でお昼を食べたりして少し歩いてきた。
観光地となっている商店街は、少し人出も戻っていて、みんながマスクをしていることを除けば、まるで普通の日曜日が戻ってきたかのようだった。久しぶりに、和やかな気持ちになった。

京都は、緊急事態宣言解除前は一日の新規陽性者数が一桁まで減っていたが、やはりその後は増加に転じているし、大阪はもっと増えている。首都圏に至っては、もう減らないので諦めて解除するようだ。とても遠出するような気分にはならない。昨年以来、出かけた途端に急増するという繰り返しだったので、嫌になってしまっているのも確かだ。
束の間の普通の日、あと何日くらい続くのだろう。

市内続行2021年03月21日 18時00分12秒





今週末は先週とは逆に、日曜の今日は一日強い雨でどこへも行けず。昨日の夕方に少し外出しただけだった。
とは言ってもやはり京都市内からは出ず、一駅だけJRに乗って山科のメガ無印へ。中のカフェでしばらく過ごして、買い物もしてきた。

まあ、メガ無印はどちらかというとついでで、少しだけ新快速に乗りたかったというのが本当のところ。しかし、これだけのことでもいくらか気晴らしにはなった。
行動範囲をもう少し広げてもいいとは思うのだが、どうせすぐにコロナのリバウンドが来るだろうという気持ちが重くて(昨日の京都駅は大変な人出だった)、なかなか気が進まない。

最近は毎晩ほんのわずかだが近所を走ったりしているし、金曜日は仕事帰りにいつものプールに行ったりもしたので(検温も体調の申告も、もうすっかり慣れた)、とにかく毎日を生きる意義を見つけたい、という気持ちがどうにかキープできているのが救いである。
来週は、近所の桜もいよいよ本格的に咲くだろう。

廃線跡の桜2021年03月28日 14時25分12秒





昨日は久しぶりに、宇治市の木幡緑道へ。ここはかつての、旧陸軍宇治火薬製造所への専用線跡地で、つまりは廃線跡。
駅を模したような休憩所まであって、これは貨物専用の引き込み線だった当時とは関係もないはずですが、それでもなかなか雰囲気にぴったりで嬉しくなります。
タイミングの良いことに桜もほぼ満開で、沿線にある許波多神社の境内も見事に春らしい風景になっていました。






旧陸軍引き込み線の、廃線跡としてのハイライトは緑道の先に続く大築堤で、短い距離ながら京阪宇治線をオーバークロスする地点など三箇所に立派な橋台が現存しています。橋桁がそのまま残っている場所まであるのが素晴らしい。「陸軍用地」の標石も、いくつも残されていました。
この先もずっとこのままでいて欲しい、大切な文化財だと思います。

水路の桜20212021年03月30日 20時57分38秒






土曜日は、廃線跡の桜を見に行った後に、ちゃんといつもの水路も見に行きました。今年は去年と違って「十石舟」も運行しているようで(つい先日再開になった)、ここに到着したのはその運行終了後の時間ではあったのですが、これも去年と違って水路のほとりには観光客の姿が結構目立ちました。
まあ、ちょうど感染拡大の合間に桜が開花した感じで、一瞬の解放感を求めると言うのも仕方ありません。水路沿いを黙って歩いているだけなら、それで感染が広がることもないでしょう(問題は周囲の飲食店も混みあっていたらしいことですが)。

今回は、この前買った最後のAPS-Cレンズ(恐らく)、タムロンA16で撮影しました(この前の廃線跡も)。遠出はしませんでしたが、ちゃんと桜を撮るのに使えて、良かったです。