江若鉄道、旧近江今津駅2020年12月13日 13時50分57秒


(右側がホーム屋根の跡)

(駅舎玄関側。この右側には、バス乗り場の屋根が続いていた)


(広大だった構内の雰囲気が分かる)

かつて、滋賀県の浜大津と近江今津の間をつないでいた江若鉄道というローカル私鉄があり、その後国鉄が同じルートに湖西線を建設するに当たって廃止になったのだったが、線路跡はその大部分が湖西線の下になったものの、50キロに及ぶ長大な路線だったので、あちこちに痕跡が残っている。

中でも最も貴重だったのが、終点の旧近江今津駅舎が残っていたことだったのだが、取り壊されるという記事が出たのを数年前に目にしたことがあり、もう残っていないのだろうと思っていた。
ところが、改めて調べて見ると、活用を前提に保存される方針に変わったということで、ちゃんと残っているらしい。
それならばということで、見に行ってみることにした。

写真の通り、三角屋根が特徴的なかわいらしい建物で、いかにも駅舎らしい姿が原型をとどめている。
整備活用となると、やはり資料館とかカフェとかだろうが、ガラス戸などが取り付けられているホームの屋根部分などは当時の形に復元してもらえるとなお良いかも知れないと期待してしまう。




(痕跡が明瞭な築堤)

(川の左右に残る橋台)

近江今津の市街地南方の数百メートルに渡っては、湖西線と並行するように廃線跡も残っている。
築堤が、平地を横切るように続く様子も分かりやすいが、小さな川にかかっていた橋の橋台が、向かい合うように残っているのが何と言っても嬉しい。