重伝建に泊まる2019年04月06日 23時04分42秒



今日は兵庫県養父市の、大屋町大杉重伝建地区に来ています。この地区内の、本物の古民家に一棟貸しで泊まれると聞いて、旅行メンバーでやって来たのでした。
もちろん素泊まりですが、台所なども自由に使えて、三人で泊まるにはもったいないような広大なスペース。これが、一人3300円というから非常にお得な設定です。夜になるとまだ寒く、こたつに入ってぼーっとしているのも楽しい感じです。

1円電車に乗る2019年04月07日 23時37分33秒







今回の旅行の目的は、昨晩泊まった養父市大屋町大杉の重伝建地区訪問と、明延鉱山&神子畑選鉱場の鉱山系遺構二箇所を訪れることでした。加えて、神子畑で教えてもらった中瀬鉱山にも足を伸ばすことになりました。

生野鉱山とセットで扱われることも多いこの三箇所ですが、生野は二回も見に行っているのに(いずれも竹田城とセットでした)、こちらの方面にまでは来たことがありませんでした。京都からは遠いイメージでしたが、新名神高槻区間や北近畿豊岡道の整備で、ずいぶんアクセスも良くなりました。

今日の目玉の一つが、明延と神子畑を結んでいた明神電車の「1円電車」。
わずか料金1円で乗れる鉄道と、子供の頃に本で読んだりして知っていましたが、残念ながら明延鉱山の閉山とともに廃止されてしまっていました。
その「1円電車」の車両がそのまま動態保存されているということで、わずかな区間ではありますが、月に何回か体験乗車することができるのでした。

実際に見ると、ものすごく小さくて狭く、これに30分も乗るのは大変だった気もしますが、ともかくあの「1円電車」に乗れるということで、非常にテンションが上がりました。このような車両がちゃんと保存されたというのは、嬉しいことです。
料金は1円以上(あとはお志)という扱いでしたが、ちゃんと三人で1円ずつ払って切符を買いました。ただし、「これは別扱い」といいながら募金もしてきましたけどね。

地底軌道2019年04月08日 20時52分49秒



明延鉱山その2。
1円電車の後は、実際に地下の坑道を見学に行きました。約一時間ほどかけて、かなり詳しく解説してもらえたのは素晴らしく、竪坑のエレベーターというのも実物を見ることができました。

しかし何と言っても素晴らしいのは、坑道のあらゆる場所に50センチ幅の軌道が張り巡らされている様子で、あちこちに複雑なポイントが見られ、さらには軌道が直交するダイヤモンドクロスっぽいものもありました。

以前、地下のトロッコ軌道が出てくる場面を作中で書いたこともあるのですが、想像していた風景がほぼそのまんま目の前に出てきたので、それにも感動してしまいました。




(竪坑のエレベーター。この素通しのやつが毎分150メートルの速度で地下400メートルへ)

意外と活躍、ファインダー2019年04月09日 20時44分30秒



今回の旅行も比較的天気が良く、春の日射しをまぶしく感じることもあったが、背面ディスプレイが見辛いそんな時に予想外に活躍したのが、RX100M6のポップアップ式電子ファインダー(EVF)。
望遠撮影時に補助的に使う程度の物のように思ってたが、まともに使い始めてみると今さらながら案外見やすくてなかなか便利。夜の撮影でもぶれにくい。結局、途中からはずっとEVFばかり使って撮影していた。

ニコン1V1を買った時は、EVFが見やすくて非常に便利だったので、背面ディスプレイを見ての撮影などほとんどしなかったわけなのだが、M6のこんな小さなファインダーでも十分に有用ということに、今回改めて気付くことになった。初代機から買い替えた意味が、さらに増した感じ。
なお、一旦ポップアップさせてから手前に引き出す必要があったRX100M5までのEVFとは違い、ポップアップボタンを押すだけのワンアクション(収納も押し込むだけ)で使えるようになったのも良い改良点だと思う。

(ちなみに、上の写真は朝来の「羽渕鋳鉄橋」。日本でも最古のクラスだという、鋳鉄製の橋。二連アーチが美しかった。)


選鉱場、この世の果て2019年04月14日 20時05分00秒







先週の続き。明延と並ぶもう一つの目的地が、神子畑の選鉱場でした。
ここは、明延鉱山から例の1円電車の軌道(明神電車)で運ばれてきた鉱石を処理する施設があった場所なのですが、山の中腹には古代遺跡のような施設跡や鉱石を上げ下ろしするのに使われたインクラインの線路跡が残っています。
神殿のような見た目で有名なのが、濃縮・濾過用の設備だった「ドルシックナー」という装置で、直径30メートルもある巨大なものでした。
こちらも廃墟・廃線系が好きな人に、ぜひお薦めしたい場所です。



なお、こちらはあまり知られていないようですが、明延側にも選鉱場の跡があり、神子畑と同様のインクライン跡も残っていました。
しかし、ここの崩壊っぷりというか荒れ果て方はさらに味わい深く、まさにこの世の果てという言葉がぴったりな風景でした。
明延鉱山見学の際には、鉱山町の風景と合わせて、こちらも見逃さないようにしたいものです。

都会の森で2019年04月20日 22時34分09秒




(パークス北側の遠景)

ようやく上着無しでも普通に出かけられるようになってきましたが、今日はふらっと大阪は難波へ。
実は先週も所用があって大阪には出かけたのでしたが、市内中心部は地下鉄で駆け抜けただけ、みたいな感じだったので、すこし繁華街を歩いてみたくなったのでした。

難波と言うとやっぱりなんばパークス。天気も良かったので屋上(?)の公園であるパークスガーデンで景色を眺めたりしながらゆっくりしました。
大都会の中の静かな公園という感じで好きな場所なのですが、今日は向かい側にできたスカイオからパークスの遠景を見ることができて、なるほど都会の森というか、山というか、これはなかなか不思議な眺めでした。

町並み写真館「木江」2019年04月21日 20時05分04秒

大崎上島、木江の町並み

まちなみ街道の町並み写真館に、広島は大崎上島にある木江(きのえ)の町並みを新規掲載しました。
ここは、狭い通りに沿って大きな木造建築が建ち並ぶ様子がなかなか見事でしたが、果たしてこの風景があと何年残るだろうなと不安になるくらいに、静まり返った町並みでした。
一応「木江の町並み」という立て札もあって、地元としても意識はしているようなので、今後何か手が打たれることに期待したいところです。ともかく、集落内のどこに町並みがあるのかも分からなくて、たどりつくのに苦労しました。

なお、ここを訪れた前の晩に、近くにある「きのえ温泉」という、ものすごく立派な温泉旅館に泊まりましたが、展望露天風呂からの眺めが実に見事でした。ここは、一見の価値があると思います。



なお、これで平成最後の更新ということになると思います。平成11年から20年間やってるサイトなので、平成最後という言い方もまあそんなに的外れじゃない気もします。あんまり平成に思い入れはないんですが。

大連休スタート2019年04月28日 21時11分51秒



というわけで、10連休スタート。と言っても例年のGWと同じく、いつものメンバーでうらみち取材に行く以外は特に予定もなし。せっかくだから、さすがに一泊くらいで取材にでも出かけようかとも思ったのですが、宿もレンタカーもどんどん空きがなくなっていくのを見ているうちに、まあいいやという気分になってしまいました。

昨日は、連休中の唯一のまともな予定となる法事的なものがあったのですが、これが冷たい風がびゅうびゅうと吹く寒い一日。
連休に備えて、仕事をテンションを上げてハイスピードで片づけたりしていた気疲れなんかも出たようで(先週は忙しいのに妙に疲れないので変だなと思っていた)、昨日の夜から体調を少し崩してしまい、今日は夕方から少し散歩に出た(写真)くらいで、ほぼ一日部屋でおとなしくすることになってしまいました。
何か有意義に使えないかと思っていた大連休ですが、出だしからこの調子で、結局はだらだら過ごして終わるのだろうな。まあ、そんなものです。

雨が降る前に2019年04月29日 20時26分49秒





体調も戻ったようなので、今日は試しに朝から軽く温水プールで泳いで、午後は雨が降り出す前に、と思ってまだ行っていなかった唐古・鍵遺跡の公園に出かけてみた。
昔はこの不思議な楼閣しかなかったのだが、昨年になって池を中心に公園として整備されたとのことで、なかなか広々として気持ちの良い空間となっていた。池の向こうに楼閣が見える風景も(当時本当にこんなのだったかはともかく)何となく古代ロマン感があった。

犬の散歩に来ている人が多く、何頭ものワンちゃんがドッグラン状態で走り回っていたが、その嬉し気な様子も微笑ましかった。
もっとも、帰り際にはついに雨が降り出して、人も犬もみんないなくなってしまったのだったが。今度はもうちょっと暖かい日に行ってみよう。