マイ・リゾート ― 2016年12月03日 23時41分56秒

というわけで、洲本温泉に来ています。
何かと遊びに来ることの多い、気軽なマイ・リゾートとでも言うべき淡路島ですが、意外にいつもの旅行メンバーで来たことはなく、洲本温泉も初めて。
去年の12月初めは石垣島だったけど、淡路じゃさすがに寒いだろうなと思っていたのですが、これが予想外に暖かく、昼間はセーターもいらないくらいでした。今年の正月に来た時もずいぶん暖かくて、まあ偶然だとは思いつつ、淡路島=暖かいというイメージがなお強まることになりました。
明日は島のさらに南側にある沼島へ渡る予定です。
島から島へ(沼島紀行) ― 2016年12月11日 09時38分28秒

淡路旅行、翌日も朝から快晴。朝食前に、旅館前のビーチを少し散歩。この海岸に来るのは三年ぶりくらい、その時は夏だったので海水浴客がたくさんいたのを覚えている。

沼島行きの船は、島の南端近くにある灘集落の土生港から出ている。朝食をのんびり食べたりして旅館からの出発が遅くなったので、船の時間ぎりぎりに港へ到着したのだが、温泉旅館でついのんびりしてしまうのは仕方ない。船に乗っている時間は、十分程度。

島には小さな集落が一つしかないが、お寺や神社がいくつもあり、地形的にも起伏に富んでいるため歩き回っていると結構時間がかかる。水軍の拠点だったと言われる八幡神社は特に立派で、眺めも良い。

沼島最大の観光スポット、上立神岩を目指して集落とは反対側の海岸へとちょっとした山越え。急な崖を階段で降りていくと、岩が見えてくる。階段は荒波が打ち寄せる岩場の前で途切れていて、そのまま進むと海中に転げ落ちそう。空も暗くなり、雨が降り出した。しばし、傘をさしたまま急な階段にじっと座って、海を眺める。沼島はイザナギ・イザナミが降り立ったとされるオノコロ島だとも言われていて、この上立神岩が「天の御柱」ではないかと伝えられているそうだ。

雨の中を集落へと戻り、料理旅館の中にある食事処で昼食。ここは想定外に綺麗で落ち着いた雰囲気だった。雨の離島で、ほっとする瞬間。昨日のお昼は生シラス丼だったが、今日はキス丼。やはり、海鮮系がおいしい。この後、カフェ併設の観光案内所に立ち寄ったが、ここも雰囲気が良かった。カウンターにおられた方に話を聞いたら、元々は京都の人だということだった。

再び淡路島へ戻り、かなりのくねくね道を車で登って、由良の近くにある生石岬の公園へ。淡路橋立とも呼ばれる成が島の風景を眺めようということだったが、雨が激しくなってきて、ぼんやりとしか見えなかった。ここには、由良要塞の跡も残っているということで、傘をさしたまま山中を歩き回って見学したが、これが結構きつかった。要塞跡としては、対岸の友が島のほうが見どころが多かった感じ。

ほうほうの体で洲本へ戻ってくると、輝く町の光がまさに大都会に見えて、さすがは淡路島随一の町である。旧鐘紡工場の赤レンガ建築群を利用したアルチザンスクエアという商業施設内の、非常におしゃれなカフェでお茶を飲んで一息つく。これで日程は終了で、あとは本土へ帰るだけだ。明石海峡大橋の向こうは、現実の日常である。
洲本のクリスマス ― 2016年12月18日 21時12分55秒




古くからの淡路島の中心である洲本市は、島が明石海峡大橋などで本土や四国と陸続きになった今でも、中枢機能が集まる拠点都市です。
市内に温泉もあることから、観光都市としても頑張っているようで、数百メートルにわたって続くアーケード商店街や、旧鐘紡工場の赤レンガ建築群を利用した洒落た商業施設などもあり、島にある町としては珍しくちゃんと繁華街と呼べる場所があります。
とは言っても人口5万弱の小都市、クリスマスムードは期待できないだろうと思っていましたが、ちゃんとメインストリートにはイルミネーションが灯り、飾りつけをしている店もそれなりに見られて、案外に悪くない雰囲気でした。あくまで温泉旅行のつもりで、クリスマス風景を見に行ったわけではなかったのですが、せっかくなので載せておきます。
まちなみ街道別館の「地方都市のクリスマス」のほうも、更新を行いました。昨年ブログに載せた、出雲市などの写真を追加しています。
津のクリスマス ― 2016年12月22日 23時10分00秒






三重県の県庁所在地である津市。近年の非常に大規模な合併によって人口は28万人近くになり、三重県最大の都市である四日市にかなり近づきましたが、実際の町としての規模や賑わいでは相当な差がある……ということは何度か訪れて良く知っていたわけですが。
という訳で、今年はクリスマスの津を歩いてみました。中心となる商業地は津駅からは南に少し離れた大門地区の辺りで、市内唯一のデパートである津松菱も近くにあります。ところが、土曜日の6時過ぎというのに通りは静まりかえっていて、アーケード商店街ではほとんどの灯りが消されているという驚くほどの寂しさ。
侘しいのも悪くないとはいえ、さすがにこれではあんまりなので、かなり歩いて津駅前に行ってみると、さすがにこちらは人の数はそれなりにはいましたが、クリスマスらしさが感じられるのは駅ビルの中のツリーくらい。
まあ仕方ないと諦めて近鉄特急の指定を取り、恒例のミスド(これは駅ビルにあった)で文章書いたり、しばらくのんびり。やがて発車時間が近づいてきたので、もう一度だけ駅前を少し歩いてみようかと外に出てみると、近くの小さな公園で、手作りっぽいイルミネーションが行われているのを見つけました。地元の人が犬を散歩させながら写真を撮っていたり、ああこれでいいのだと思いながら、帰途につきました。
王寺町のクリスマス ― 2016年12月23日 22時23分08秒





奈良県の北西部に位置する王寺は、JR二路線と近鉄が乗り入れる県下有数の交通の要衝で、西和地域の中心となる拠点都市。巨大な再開発ビルがそびえる駅周辺の賑わい方も、県内有数かも知れません。ところが、面積が極めて小さいために人口は2万人程度で、未だに市にはなれずに「王寺町」のまま、という不思議なことになっています。
駅を出ると、駅南北の連絡通路や再開発ビルの入口、川沿いの並木道など至る所でイルミネーションが行われていて、クリスマスムードもかなりなものでした。
(写真一枚目のイルミネーションは、聖徳太子の愛犬だったという雪丸で、王寺町のマスコットキャラクター)
ちなみに、帰り道に奈良市内にも立ち寄ってみましたが、教会の敷地内でツリーやイルミネーションが見られた以外は、クリスマスムードはほとんど全くのゼロ。この徹底ぶりも逆にすごくて、感心してしまいました。
町並み写真館「波照間島」 ― 2016年12月25日 20時11分19秒

まちなみ街道の町並み写真館に、「波照間島」の町並みを掲載しました。
ちょうど一年前の12月に出掛けた沖縄旅行でしたが、今写真を見ていてもまた行きたくなってしまいます。暖かくて、景色も綺麗で、夢のようでした。しかしさすがに、毎年という訳にもなかなか行きませんが。
2016年の更新も、これで最後になります。今年は、1月が更新し損ねたのでそれ以外の毎月11回の更新となりましたが、新規取材もそれなりに行うことができたので、ストックはまだキープできています。来年も、同じくらいのペースでの更新を目指したいと思います。
2016年のベスト ― 2016年12月29日 16時41分59秒



今年もずいぶん色々な所へ出かけて、印象に残る瞬間というものもたくさんあった。
その中でもベスト3を挙げると、波浮の踊子坂を降りてきて海が見えた時(7月)、りんくうのマーブルビーチで大瀧師匠版の「探偵物語」を聴いていた時(3月)、そして最も印象深いのがやはり銀山温泉でユーミンの「遠雷」を聴いていた時(9月)ということになるだろうと思う。羽州浜街道の夕陽とか、沼島で上立神岩を見ていた時、真夏の午後に歩いた美杉の上多気宿も良かったな、などと思い出し始めるときりがないのだが。
以前も書いた通り、今年は重伝建地区にあまり行けなかった(彦根の芹町のみ)のだが、そういうわけで町並み取材の収穫が少なかったという印象はあまりない。でも来年は、何か所か重伝建も訪れようと思う。
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