あけました2015/地味ながら三大稲荷2015年01月01日 17時23分45秒


急激に冷え込んだ元旦、京都は大雪ですごいことになっているようですが、奈良はまだ雪がちらつく程度。とは言え、風はびゅうびゅう吹いてえらい寒さだし、あちこちで大雪のようだから、この正月はあんまり遠出しようという感じにはなりそうもありません。

ともかく初詣をと、実家から近い大和郡山市内の源九郎稲荷神社へ。日本三大稲荷の一つと言うことで、小さいながら雰囲気のあるお稲荷さんですが、これは伏見以外は豊川・祐徳・笠間と諸説ありすぎて何とも言えないところですけどね。
社名が源義経に由来するとか、なかなか由緒のある神社であることは間違いありません。歌舞伎の「義経千本桜」ゆかりの場所と言うことで、市川猿之助や中村勘九郎さんも参拝に来られているとのことです。子供の時から馴染みはあるけれど、そんな由緒があるとかはあんまり考えたことなかった、というのが正直なところだったりしますけども。

実は国宝2015年01月04日 15時40分12秒





関西が記録的な大雪となった2日、こっちなら雪も大丈夫だろうということで、和歌山方面に出掛けて来ました。数年ぶりの御坊寺内町と、湯浅にある長保寺というところに行ったのですが、この長保寺は紀州徳川家の菩提寺という格式のあるお寺で、本堂をはじめとして国宝建造物が三棟もあったりします(本堂・塔・大門が全て国宝なのは、ここと法隆寺だけとのこと)。
実はこのお寺のことはあまり知らなかったのですが、和歌山もなかなか奥の深いところです。

お寺に着いた時には、案に相違して和歌山とは思えないような激しい吹雪で大変な状況でしたが、何とか本堂に着いて拝んでいると、たちまちに雲が晴れて陽が射して来るという、何とも不思議な現象が起こりました。これも一つの御利益なのでしょうか。

大雪の名残り2015年01月05日 19時50分51秒



60年ぶりだとかの記録的な大雪だったらしい京都。職場の人たちに話を聞いても本当にすごかったようですが、残念ながらと言うべきか本格的に積もっているところは見ることが出来ませんでした。

それでも多少は名残があるかもと思い、昨日は朝から祇園方面へ出掛けて見ましたが、新橋の辺りなどまだ道の上に結構雪が残っていて、しかも屋根の上からどさどさと雪が落ちてくる状態。一応はそれらしい風景を見ることが出来ました。
祇園新橋と言うよりも、金沢のひがし茶屋町みたいな感じにも見えますね。

Nothing Rhymed2015年01月10日 21時05分04秒



前にも書いたかもしれないが、生まれて初めて買ったCDは、ギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」だった。世代的にレコードじゃないのかと言われそうだが、これを買ったのは1986年で、うちにはすでにAKAIのCDプレーヤーがあった。
きっかけになったのは、「めぞん一刻」のオープニングで表題曲の「アローン・アゲイン」が使われたのを見たことだったような気がするが、FM大阪で流れていたサントリーだったかのCMにも同じ曲が使われていたから、そっちがきっかけだったようにも思える。
素晴らしいアルバムで、世界的に名高い「アローン・アゲイン」はもちろん、他も良い曲ばかりだが、特に好きなのが「Clair」「Nothing rhymed」の二曲。しかし、この人の書く歌詞はどれも見事に文学的だと思う。

Nothing 





(ギルバート・オサリバン,「Nothing rhymed」,「Alone again」M-4)

20年2015年01月17日 20時43分22秒



今日で、あれから二十年が経ちました。

何度か書いてる気もしますが、あの日は就職前で完全昼夜逆転生活だったので、そろそろ寝ようかとしている時に、いきなり地響きと共に大きな揺れがやってきたのでした。必死で本棚を押さえたのでしたが、あれは危ないのでやっちゃいけないことですね。

関西で大きな地震が起こるというのは全く頭に無かったので、てっきり東海地震だと思い込みました。記録を残さないといかんと思って、揺れがおさまるなりNHKをつけてビデオの録画ボタンを押したのでしたが、第一報は神戸で震度6(後に震度7に訂正)というものでした。

生まれて二十数年、身近であんな大災害が起きたのは初めてのことで、あれから自然災害というものに対する感覚は全く変わりました。関西に住んでいた多くの人がそうだっただろうし、今では関東以北の人もそうでしょう。残念ながら、同じような自然災害はまた必ず起きるだろうと思いますが、もし自分が被災することがあったとしても、神戸の人たちのことを思い出しながら乗り切って行きたいと思います。

(写真は、初代機デジカメで撮影した1999年12月の旧居留地。この写真はまちなみ街道のトップページにも使っていたことがありますね)

メカニカルタウン・東京2015年01月18日 20時02分18秒


(東京都内の繁華街)

まちなみ街道の小さな町並みに「御岳山」を新規掲載しました。
四年前の夏に、静岡在住の後輩と一緒に大菩薩ライン経由で東京へ入った時に立ち寄った場所で、つげ義春氏の「貧困旅行記」でも「こんな山の上にこんな美しい集落があったのは私も知らずにいて、ここは仙境だナと思った」と紹介されています。しかしその後輩もつげファン(というか僕の周囲はつげファンだらけですが)なのに、あの時はその話題は出なかったな。
門前町(上写真)もなんだか楽しく、珍しく茶店に立ち寄ってかき氷を食べたりしたことを憶えています。

まちなみ街道も十六年目ですが、東京都内の町並みを掲載するのはこれが初めてです。まあ要するに町並み的な観点からは東京には今ひとつ興味がもてないわけなんですが、実は東京にもこんな場所が、ってのは楽しいですね。

竜巻とインフレーション2015年01月27日 20時10分02秒



ハイパー・インフレーションという現象を知ったのは、子どもの時に何かの本を読んでだったが、確か山積みの札束でコーヒー一杯しか飲めないというようなイラストだったと思うから、あれは恐らくドイツのワイマール期におけるハイパー・インフレの説明だったのだろう。

それ以来、世にも恐ろしい(そして少し面白い)現象として強く印象に残り、しかし実際にそんなことを経験することはまずないだろうとも思った。僕にとっては、自然災害における竜巻と似たような位置付けだったとも言える。あれも死ぬほど恐ろしく、かつ興味深いが、実際に遭遇するとは考えにくい。

ところが、その竜巻のほうは、近年国内のあちこちで大きな被害を出すようになってきた。藤田スケールF3クラスの竜巻が何度も発生するなど、昔では考えられなかったことが起こるようになったから、もはや一生竜巻の被害に遭わないとまでは言い切れなくなってきた。

ではインフレのほうだが、日経Web見ててもずいぶん人によって意見が分かれているようではあるけど、少なくとも財務相が「絶対にあり得ません」とわざわざ答弁をしなければならない程度には危険性が上がってきた。恐らく、可能性は低いのだろう。竜巻に遭う可能性よりも、低いのか、高いのか。しかしハイパーまでは行かなくても、万一年率5%とか10%とかにでもなったらかなりきつい。

まあ、竜巻から前もって身を守るのは難しいだろう。さすがにアメリカみたいに地下シェルターを作るわけにも行かない。しかしインフレ対策なら色々手段がある。
僕も二年ちょっと前から貯金の外貨分散は始めたが、金融的なもの以外にも災害時の備蓄と共通でできることもある(友人たちとしゃべってたら、コメを多めに持っておくのが確実じゃないかという冗談みたいな結論になったが)から、やっておくに越したことはなかろうと思う。
とりあえず、カセットボンベは買っておこう。