尼崎散歩2014年05月11日 12時56分21秒





人口密集地の関西と言えども、人口四十万を超える規模の町と言えばさすがに数少なく、京阪神と堺を除けば大阪に二つ、兵庫に三つあるだけである。その中でただ一カ所、一度もまともに行ったことがなかったのが尼崎。工業地帯で、観光をするようなイメージはないし、今まで特段の用事もなかったしで、電車や車で通りすぎたことは無数にあったものの、駅前を歩いたりする機会はなかった。

しかし元々は城下町と言うことで、市内にはその名残をとどめる寺町という地区があるということは少し前から知っていた。一度は行ってみようと思っていたのだが、昨日ふと思い立って、その寺町へ出掛けて来た。
本興寺を初めとして、重要文化財もいくつか残る寺町地区は、なかなか悪くない雰囲気で、あの尼崎にこんな場所があるんだなと感心。ここはまたいずれ、まちなみ街道のほうにも「小さな町並み」として載せようと思う。

で、せっかく来たんだからと、阪神尼崎駅前や商店街も歩いてみたが、なるほど噂通りの濃い雰囲気。大阪以上に大阪っぽいというか、これはこれで面白い。ただし、巨人ファンがここに来るのはあまりおすすめできない。商店街は阪神タイガース一色、ちなみに阪神優勝まで「マジック110」だそうである。最低限、六甲おろしの歌詞くらいは憶えてから(僕も一番までしか歌えないが)訪れたほうが無難であろう。

この後、西宮北口まで出て阪急西宮ガーデンズをうろうろして帰ったが、富裕層ターゲットの洗練された店内を歩いていると、さっきの商店街との雰囲気のあまりの違いにめまいがした。阪神文化圏と阪急文化圏のギャップは、すごいものがある。

まちなみ街道の小さな町並みに「櫟本」を掲載しました)