やっぱり面白いバス旅2014年05月03日 11時57分05秒

先日放送された「ローカル路線バスの旅」第17弾、楽しみにしていたのになぜかまたしても某テレビ○阪はネットせず、京都では見られなかった。正式なテレ東系の局がないはずの滋賀や奈良では独立局がネットしているのだから、何とも腹立たしい。どうにかして欲しいというか、テレビ大○なんかいらないからびわ湖放送が見られればいいのだが。
幸い、奈良テレビでの録画が実家に残っていたので、ようやく見ることができたが、今回は後半が超展開でものすごく面白かった。

この番組の影響もあって、最近は町並みの取材先でローカルバスを利用することも増えてきた。うまく使うと、なかなか便利なのである。スマホでの検索で、調べるのが簡単になってきたことも大きいだろう。
写真は岡山の連島の町並みを見に行った時に利用したバス停です。

賢い犬2014年05月05日 11時37分07秒




奈良の王寺駅に立ち寄ったら、犬のイラストが描かれたのぼりがたくさん立っていて、ああそう言えばと思い出した。
この犬は「雪丸」と言って、聖徳太子が飼っていたと言われる犬なのだが、王寺の町ではこの「雪丸」を地元のキャラクターとして売り出し中なのである。
駅から歩いて10分ほどの達磨寺に、雪丸像があるとの案内があったので、せっかくだから見に行ってみることにした。

境内の片隅にあった石像の犬は、コロコロとしていてなかなか可愛らしい感じ。
解説によると、雪丸は人間の言葉がわかったとのことで、死後は達磨廟を守るために自分の遺骸を寺の東北隅に葬るようにワンと遺言を残したとのこと。
お利口な犬だったようで、そう言われて石像を見ると、賢そうな顔をしているようにも見えてくるのだった。

尼崎散歩2014年05月11日 12時56分21秒





人口密集地の関西と言えども、人口四十万を超える規模の町と言えばさすがに数少なく、京阪神と堺を除けば大阪に二つ、兵庫に三つあるだけである。その中でただ一カ所、一度もまともに行ったことがなかったのが尼崎。工業地帯で、観光をするようなイメージはないし、今まで特段の用事もなかったしで、電車や車で通りすぎたことは無数にあったものの、駅前を歩いたりする機会はなかった。

しかし元々は城下町と言うことで、市内にはその名残をとどめる寺町という地区があるということは少し前から知っていた。一度は行ってみようと思っていたのだが、昨日ふと思い立って、その寺町へ出掛けて来た。
本興寺を初めとして、重要文化財もいくつか残る寺町地区は、なかなか悪くない雰囲気で、あの尼崎にこんな場所があるんだなと感心。ここはまたいずれ、まちなみ街道のほうにも「小さな町並み」として載せようと思う。

で、せっかく来たんだからと、阪神尼崎駅前や商店街も歩いてみたが、なるほど噂通りの濃い雰囲気。大阪以上に大阪っぽいというか、これはこれで面白い。ただし、巨人ファンがここに来るのはあまりおすすめできない。商店街は阪神タイガース一色、ちなみに阪神優勝まで「マジック110」だそうである。最低限、六甲おろしの歌詞くらいは憶えてから(僕も一番までしか歌えないが)訪れたほうが無難であろう。

この後、西宮北口まで出て阪急西宮ガーデンズをうろうろして帰ったが、富裕層ターゲットの洗練された店内を歩いていると、さっきの商店街との雰囲気のあまりの違いにめまいがした。阪神文化圏と阪急文化圏のギャップは、すごいものがある。

まちなみ街道の小さな町並みに「櫟本」を掲載しました)

HIGHER LOVE2014年05月17日 21時23分51秒



宮内和之氏が亡くなって6年、近頃ではICEの新着情報を調べることもめっきり少なくなっていたのだが、先日ふと検索してみて、実は昨年の秋にデビュー20周年記念のベストアルバムが出ていたということを知った。
こちらはすでにほぼ全曲を持っているわけなので、ベストアルバムを買う必然性は薄いのだが、今回のアルバムには新曲と未発表曲が入っているという。おまけに、PVが収録されたDVDまで付いていると言う。かつて感動した、「kozmic blue」のPVがちゃんと見られるわけである。おまけに昨年のライブ映像まで入っている。慌てて、買いに走った。

幸いJEUGIA本店に、最後の一枚と思われるポップ付きのが残っていたのを入手することができた。出来ればCDはネット通販では買いたくない。
新曲「HIGER LOVE」は、宮内氏の手によるものでは無いようだが、過去の名曲が引用されていたりして、ICEらしい雰囲気に仕上がっている。非常に美しい曲だ。
PV集は、やはり「MOON CHILD」と「kozmic blue」が懐かしい。こんな格好いい音楽があるのか、と心底感心した当時の気持ちが甦ってきた。

意外だったのが、初めて見た「Morning Dew」のPVが実に格好いいことで、国岡さんメインがほとんどのICEのPVとしては珍しいくらいに、ギターを弾く宮内氏を前面に出している。時折挿入される、モノクロのカット(国岡さん=蝶、宮内氏=カブト虫という対比が演出される)も面白く、これを見られただけでも買った甲斐は十分あっただろう。

2013年のライブ映像を見る限り、国岡さんのボーカルには全く衰えはない。
今後も活動を続けて行って欲しいと、心から思う。

夏の日の恋は水色2014年05月25日 13時48分22秒



村上春樹の「女のいない男たち」を読んでいると、「エレベーター音楽」というのが出てくる。
ポール・モーリアとかパーシー・フェイスとか、いかにもエレベーターの中で流れていそうな毒にも薬にもならないような音楽(いわゆる「イージーリスニング」というジャンルですね)のことである。

作中では特に「夏の日の恋」が繰り返し取り上げられるが、そう言えば「ダンス・ダンス・ダンス」のドルフィン・ホテルでも、「恋は水色」と「夏の日の恋」が非常に効果的に使われていた覚えがあるから、村上氏は何かしらこの曲に対して思うところがあるのだろう。

いかにも脳天気なこの曲だが、僕は元々リゾートへの憧れみたいなのがあるから、嫌いではない。これを下敷きにしたと思われる、大瀧詠一版の「真夏の昼の夢」も好きである。
お金持ちになりたいとはそんなに思わないけど、南の島のリゾートホテルで、薄く切ったオレンジをアイスティーに浮かべて、海に向いたテラスでキーボードを叩く、みたいな生活はしてみたい。
まあ、お金持ちでなくても、年に二日ほど淡路島辺りでなら、十分可能なんだけどね。

ニーヴン再び2014年05月31日 11時12分19秒



「リングワールド」と言えば、SF好きには説明不要のラリイ・ニーヴンの大傑作SF長編なわけだが、この前ふと読み返してみたくなって、十年以上ぶりに読んでみた。
細かい部分はかなり忘れていたが、やっぱり面白い。「停滞《ステイシス》フィールド」とか「量子第二段階《クワンタムⅡ》ハイパードライブ」とかの用語が出てくるだけでわくわくする。

読み終えて、さて続きの「ふたたび」のほうも読もう……と思ったら、本が見当たらない。そこで思い出したが、「ふたたび」のほうは大昔に友人に借りて読んだのだ。代わりに、同じ「ノウン・スペースシリーズ」の「中性子星」を読みながら「ふたたび」を探してみたが、近くの書店はどこも置いていなくて、やむなくネットで古本を取り寄せることになった。幸い、かなり状態の良い本が手に入ったので、「中性子星」が終わり次第、次はこちらを読むことにしようと思う。

それにしても、やっぱり古典ハードSFは面白いなあと今さらに思う。
「スタータイド・ライジング」も買ってきて読み返してみようかな。高校時代以来だけど。