日吉ダムは耐えた2013年09月18日 22時49分37秒





今回の台風18号被害の影で、災害の拡大を防いだのが桂川上流の日吉ダムだった。
ピーク時は、毎秒1800立米というダム建設以来最大の流入量を受け止めながら、平常時の放流量である毎秒約150立米に放流をとどめ、満タン状態である洪水時最高水位になるその瞬間まで放流の量を決して増やさずに耐え続けた。

大雨の当日、某うらみち管理人からの情報で、僕は水資源機構のサイトにリアルタイムに表示される水位を固唾を飲んで見守っていたのだが、16日の正午前についに日吉ダムは最高水位に達した。この時点でも流入量は放流量の五倍以上あったから、ここで流さないと水が無秩序にあふれることになる。決壊でもしたらえらいことである。

やむなく、ということになるのだろうが、この時点で初めて緊急放流が始まった。
ここで急激に放流を増やしたら一体どうなることか、どうか何事も起きないようにと神にも祈るような気持ちだったが、この時点では桂川水系の水量はすでに危機的な状況を脱していたらしい。結果的にはこの放流によるさらなる被害は発生しなかったようだ。
このダムが建設されていなければ、ピーク時の最大流入量、毎秒1800立米の水がまともに下流を直撃したことになる。そうなればさすがに、うちの辺りだって危なかったかも知れない。
放流のせいで被害が拡大したという話もあるようだが、こちらはリアルタイムで流量を見続けていたのだから、それが事実でないことは知っている。水資源機構のサイトにあるグラフを見ればすぐにわかることだ。

以前も一度見学したことがあるが、また機会があれば感謝の意をこめて、日吉ダムの見学に行ってみたいと思う。

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