冷めたコーヒーのような2011年05月14日 22時10分20秒


思えば、僕がボサノバ系の音楽を好んで聞くようになったその始まりは、丸山圭子の「どうぞこのまま」ではないかと思う。この編曲の見事さは、同年代の音楽の中でも傑出しているのではないだろうか。

子供の頃、僕が持っていた「都会」のイメージは、ホテル最上階の薄暗いスカイレストランみたいなところから見える、どこまでも広がる町の灯の情景だった(本当にこういうのを見たことがあったのかどうかは、定かではない)。「どうぞこのまま」を聞くと、なぜかそのイメージが今でも脳裏に浮かんでくるのだ。

ところで、YouTubeのコメントを見ていて、あの音の正体が「ローズ・ピアノ」という楽器であることが分かった。長年気になっていたので、これは収穫だった。昔のニューミュージックでは、本当に良く使われていた音である。ハイ・ファイ・セットなんかも多用してたんじゃないかと思う。なるほど、DX7のエレピは、これが基になったんだな。

コメント

_ N村K太郎 ― 2011年05月15日 00時16分24秒

 この音を聞くだけで脊髄反射的に「オシャレ!」と思ってしまう70年代生まれの僕です。ルパン三世のにおいもしますね。

_ NZ ― 2011年05月15日 00時39分18秒

ルパン三世と言えば、京都駅の美術館「えき」でルパン三世展やってますな。あのポスターがなかなか格好良いんです。
この頃の音と言えば、ハモンドとかビブラフォンなんかもそうですね。ムーグもそうでしょう。DX7を初めとした安価なデジタルシンセの普及で一旦は駆逐されましたが、そのシンセがこういう音を再現できるようになって、また使われるようになったというのもなかなか面白い歴史です。

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